らぶてぃ

古葉レイ

文字の大きさ
3 / 15

らぶてぃ3

しおりを挟む

 確かに今日は、自分でも恐ろしくなるくらいに大胆だった。お尻を突き出して、スカートはしているけれどパンツは半分脱げている。顔から火が出そうなくらいに恥ずかしくて、心も身体も燃え尽きてしまいそうだった。

 もの凄くはしたない格好をしている自覚はあった。自覚した途端、心臓が高鳴って、肺も苦しい。
 呼吸をしたいのに、先生の目がそんなあたしの意識を石化する。

「昨日、勉強、手に付かなくて」
「それは重症だな? でも嘘だろう?」

 先生がそっけなく言った。図星過ぎて、あたしは失笑した。
 だけど嘘じゃない。
 先生に会えないと思うだけで、あたしの心は居ても立ってもいられなくなった。先生が欲しい。先生に会いたい。明日は二人きりになれるかもしれない。

 そう思うだけで、勉強なんてする気にもなれなかった。一時間程が限界だった。

 先生と居たいと願った。
 先生と生徒の関係は想像以上に苦しい。
 二人きりになるチャンスはあまりない。時間があるとすれば放課後の数時間。ただしいつもは無理で、テスト期間中の部活がない時だけが唯一の時間。

 今日はテスト初日だった。
 だからしばらくあたしは、先生と二人きりになれるチャンスがある。だからあたしは、テスト期間が大好きだ。
 上半身を起こして先生の頬にキスをする。

 今日はあたしの独占日。
 あたしが、先生を独占しても許される日だ。

 そう思いながら、あたしはだから、今日ここでこうして、これをする。

「まあ、無理はするな」

 先生が何かを言った。意味が分からない。ちょっとでも気を抜いたら、息が止まりそうになるから、あたしは必死に呼吸した。少しでも気を許したら、全てを奪われてしまいそうになる。
 壊されてしまうから、あたしは強く胸を張って虚勢を張る。

「先生、したそうだったから」
「そう見えるか?」

 あたしの遅れた返事に、先生が嘲笑う。一度離れた先生の唇が、またあたしを塞いでくる。この目と笑みが、凄く危険なのだとあたしは知っている。

 授業中ですらあたしの意識を石化する先生の視線は、眼鏡がないとなおさら強くなる。今取られている眼鏡がもしあったら、あたしの全ては細部にまで見られている。

 きっと今、こんな格好をしていられるのも、先生に見えてはいないと思うから大胆になれる。
 もし全てを曝け出していたとしたら、あたしは先生に幻滅される。あたしは全然可愛くないし、綺麗でもない。
 大人でもないし、正直好きでいてもらえているのかもわからない。

 だから怖い。
 唇を噛み締める。

 先生に捨てられるくらいなら、あたしはいくらでも先生に尽くす。今のあたしは、先生によって作られている。
 それをあたしは、彼の為にある。そう自覚している。

「脱がすぞ」

 先生の手が、あたしの制服を脱がしていく。
 上着の中に手を入れられ、ブラが持ち上げられる。ゆっくりと丁寧に触れられ、解かされていく。ブラが上に持ち上げられる。すごく丁寧。空気にさらされるあたしの胸に、先生の指が乗ってくる。

 先生の、動きにあたしは付いていけない。
 先生の舌が、あたしの胸の下あたりを撫でた。

「ひゃ、ぁっ、や」
「声、出すなよ」

 薄笑いながら、先生が嗜める。恥ずかしい。けれど舌を止めないあたりが先生だった。あたしは手のひらで自分の顔を覆って、先生の視線から逃げる。

「返事は?」
「わ、かっ、てる」

 先生の声に頷いて、あたしは胸前にある先生の頭を抱きかかえる。先生の舌があたしの胸の先端に来て、溢れる気持ちが下半身にまで落ちていく怖さを必死に堪える。

「ぅぁ、ひぅ」

 あたしは小声で喘ぎを堪える。初めてした時、声はあんまりでなかった。
 先生は笑って、出てたぞと言っていたけれど嘘だと思う。
 それからあたしは、練習して、勉強した。声の出し方とか、先生とのされ方とかを、あたしは今も、勉強した。

「せん、せ、の、舌、いい」
「そりゃどうも」

 先生が笑い、あたしの胸の先端を齧ってくる。冷たい先生の唇が、あたしの熱のせいで少し熱さを増していた。

「ぅんっ、ぁ」

 先生がネクタイを片手で緩めた。色っぽい仕草に、あたしの喉が悲鳴をあげそうになる。先生のズボンのベルトが、さらりと簡単に外された。

《続く》
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

【完結】ゆるぎとはな。

海月くらげ
恋愛
「せんせえ、もうシよ……?」 高校生の花奈と、聖職者であり高校教師の油留木。 普段穏やかで生徒からも人気のある油留木先生。 そんな男が花奈にだけ見せる表情がある。 教師×生徒 禁断TL小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

恋と首輪

山猫
恋愛
日本屈指の名門・城聖高校には、生徒たちが逆らえない“首輪制度”が存在する。 絶対的支配者・東雲財閥の御曹司、東雲 蓮の「選んだ者」は、卒業まで彼の命令に従わなければならない――。 地味で目立たぬ存在だった月宮みゆは、なぜかその“首輪”に選ばれてしまう。 冷酷非情と思っていた蓮の、誰にも見せない孤独と優しさに触れた時、みゆの心は静かに揺れはじめる。 「おめでとう、今日から君は俺の所有物だ。」 イケメン財閥御曹司 東雲 蓮 × 「私はあなたが嫌いです。」 訳あり平凡女子 月宮 みゆ 愛とか恋なんて馬鹿らしい。 愚かな感情だ。 訳ありのふたりが、偽りだらけの学園で紡ぐカーストラブ。

処理中です...