現実世界が異世界と化した世界で俺は生き残れるのか?

NG

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平和な日常、そして⋯

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「おおっ、晴れてよかったぁ」

前日にあれだけ降っていた雨がやんで
青空がひろがっている。

俺は、天神蓮也(アマガミレンヤ)15歳
今年から都内の高校に通う高校生だ。

そして今日は土曜日、学校は休みだが
俺は朝からバタバタと出かける準備に
追われていた。

今日は学校の仲間たちと、
台場で開かれるイベントに行くために
今から出かけるところなんだ。

「え~と、財布は持ったし携帯も、
忘れ物は無さそうだな!」

用意もできたし、出かけるか!

俺は2階にある自分の部屋から
階下に降りて玄関のドアを開けようとする。

俺が出かけようとする音を聞きつけた
母さんが俺を見送りに来てくれた。

「じゃあ、行ってくるね!」

「いってらっしゃい
あまり遅くなっちゃダメよ?」

「わかってるって~
じゃあね!」

出かけようとする俺の背中に向かって
不意に母さんが声を掛けてくる。

「レン!」

「ん?」

「あ、ううん何でもないわ⋯
気を付けてね⋯あ、そうそう
これ、持っていきなさい」

と、母さんは俺に紫色した石の周りに
よくわからない装飾のついたアクセサリー?
のようなものを取り出しながら俺に見せる。

「なに⋯?これ」

「特に何か意味があるわけじゃないけど
パワーストーンみたいな物ね
ま、お守り?的な」

母さんはにっこり笑うと、俺の手に
それを握らせた。

「それを持ってると、あっ」

「ごめん母さん!

約束に遅れちゃう!帰ったら聞かせてよ

じゃ、行ってくる!

これのお礼になんかお土産買ってくるね~」

俺は母さんに手を振りながら、
駅に向かった。



⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ふう!
間に合ったあ

何とか電車に駆け込んだ俺は、
胸を撫で下ろした。

イベント会場には交通機関を

乗り継いで行くから、乗り遅れると

面倒なことになる。物理的にも

精神的にも⋯⋯

(あいつら、遅刻したらわーわー騒ぐ

だろうしな⋯)俺は苦笑いすると、

窓の外を眺めようと身体を横に向ける

その時、ポケットの中に何か硬いものが

あったので、それを取り出した。

「あ、これさっき母さんが⋯」

俺は改めてそれを手に取り、

よく見てみる。

それの大きさは神社や各地のお土産物で

見られるようなお守りと同程度の大きさで

幾何学模様のような金色の複雑な装飾が

周囲に施されており、中央には

紫色をした2センチ程の大きさの石が

はめ込まれてる。

全体を眺めると、

確かに母さんが言ったように、お守りか

何かに見えなくもない?かな⋯

(よく分からないけど、せっかく

母さんがくれたんだ⋯

 出先で落とさないようにしないとな)

俺は、家の鍵等をまとめてるホルダーの

キーリングに、そのお守りらしき物を

落ちないようにしっかりつけた。

と、そんな事をしているうちに目的地に

ついたようだ。

俺は電車から降りて

会場前の待合せ場所まで歩き出した。

待合せ場所では既に 勇斗、亮太の

悪友2人の他、聖羅、夢華、綾桜の

3人の姿もみえる。

「お~い!こっちだ」

「レン君、遅~い」やれやれ、俺が最後か

俺は予想してた展開に困った顔をしながら

近づいていく。

「ごめん!出掛けに少しバタついてさ」

俺は声を掛けてきた 勇斗と夢華の方を

見ながら皆に謝った。


彼等は、男の子の方が柏原勇斗、

女の子の方は、舞島夢華 二人は

入学と同時に付き合い始めたようで

今日も一緒に来たらしい。

「別にいいよ

最後に来たのがレン君ってだけで

オープンに遅れたわけじゃないし

私達もそんなに待ってないしね」

綾桜がそう言ってフォローしてくれた。

彼女は 鮎川綾桜  名前は

 "あやざくら"と書いて"りさ"と読む

勇斗繋がりで俺達と仲のいい夢華の友達だ。


クラスが違うので、そんなに多く

話した事があるわけじゃないが、

お互いそれなりに知っている間柄だ。

「でも、良かったね 皆で来られて」


「僕も行きたいなって思ってたから、

一緒に来られてよかったよ」

そして最後の二人が、

"藤崎聖羅"と"矢田部亮太"だ。

藤崎聖羅の方は、そこまで仲のいい

訳でない、というか実はそんなに

よくは知らない。さっきの綾桜と

同じクラスなので、彼女と友達なんだろう

家はお金持ちらしく、時々送迎の車が

校門付近に止まっている事があり、

俺も何度か目にしている。成績も優秀で

学年でもトップクラスだ。

そう考えると、この組み合わせって

珍しいかもな⋯⋯

俺は何とはなくそんな風に思った。


そして、最後の男友達 西川亮太


亮太は俺や勇斗と比べて大人しいところが

あるが、俺とはゲームや漫画の趣味が

合うので、学校の休み時間なんかも

よく話してる仲のいい友達だ。

因みにさっきは男友達二人を悪友と

表現したが、どちらかというとそれは

勇斗のほうだw

しかし、その勇斗も別に悪い奴という

わけじゃない。よく二人でくだらない

話しをしたり、休み時間にアホな事を

して笑い合ったりって感じの間柄だ。


亮太の方は、オカルト的な事も詳しくて

何度か亮太の家に遊びに行ったことがあるが、

大量のゲーム、漫画の他、なんだか

宇宙やら、~の謎といった

ミステリー系の書籍、魔術の解説書

のようなものなど、俺には正直

よくわからないような物がたくさんあった。

ま、人の趣味なんてそれぞれだしな!

以上が、

今日一緒に行動するメンバーの6人だ。


俺は一通り皆と話すと入場を促した。

「じゃあ、そろそろ行こうよ」

「コイツ、一番最後のクセして」

「まあ、そう言うなよ~」

勇斗が睨みながら笑いかけてきた。

俺は苦笑いしながら、皆と歩き出す。

「まずは何処回ろうか?」

「そうだなあ」

俺達は、これから観て回るブースについて

あれこれ話しながら入場する。

と、あるブースの前を通りかかった時

アナウンスが流れて来る。

「ご来場の皆様

地球科学博物館では、地球内部や

海の中、深海の様子をCGで再現し、それを

皆様にVRで体験していただくける、

まるごと地球探検を行います!

どうそ、コチラにお並びください!」

俺達は顔を見合わせると、

「ならぼうぜ!」

「面白そう!」

「怖くないかな?」

「とにかく行ってみようぜ、

せっかく来たんだしさ!」

俺達は何処を回ろうか迷ってたこともあり、

ちょうど案内のあったブースに飛び込んた。

タイミングよく通りかかったのも

運が良かった。

俺達は、ほとんど待つこともなく

体験ブースに案内される。

体験は10人一組で専用のVR機が

用意されており、俺たちの他にも4人が

スタンバイしたようだ。

VR機はヘルメット状になっており、

頭に被るとオートでスイッチが入り

アナウンスが流れだした。

「は~い!みなさん

準備は宜しいですか?」

「今日は我が地球科学博物館

地球探検にようこそ!これからみなさんは

まだ、誰も見たことのない地球の内部

地面の中に何があるのか?海の底は

どうなってるか?

などを体験していただきます。」

「皆様が座っている椅子の右側に

コントローラーがセットされてるのが

お分かりでしょうか?」

「ん?コントローラ⋯これか」

俺はその位置を確認する

見ると右サイドからアームが伸びており、

その先にタッチパネルのような

スマホ大の大きさのコントローラーが

あった。

「そちらは今ご覧いただいている

画面とリンクしており、手を触れると

各種メニューが、表示されます。

操作は手を触れながら指で画面内の

カーソルを動かし、選んだメニューの所で

ポンッと指を軽く叩くようにすると

セレクト出来ます。

また、前に進んだり戻ったり、

空に浮いたり、地面に潜ったりすることも

出来ます。

それと、重要なことですが、

もし体験中に御気分が悪くなったり

苦手なシーンがあってご覧になれない

場合は映像を閉じるシャット機能や

緊急の場合、画面右下に緊急停止と

書かれているアイコンがありますので

そこを選択すると緊急停止 Y/Nと

表示されますので、実行する場合は

Yをコマンドして下さい。そうすれば

機能を停止することが出来ます。

ただし、緊急停止は

10名全員の稼働がストップし、

この体験からの強制アウトとなりますので

ご注意下さいませ!」

(なるほどな⋯)

一通り説明のアナウンスが流れると

いよいよスタートた。

「それでは、地球探検スタートです!

存分にお楽しみください!」

開始を告げるアナウンスが流れ、映像が

流れ始める。

俺は初めての体験に興奮していた。

しかし⋯⋯

まさかこの後あんな事が起こるなんて!

もう戻れない現実が、回避できない悲劇が

すぐそこに迫っている事に、

この時は誰も気づかなかったんだ⋯⋯。



















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