現実世界が異世界と化した世界で俺は生き残れるのか?

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戻れない日常、「俺達は生き残れるのか?」

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俺と、高校の友人たち

勇斗、亮太、綾桜、夢華、そして聖羅の

6人は、今台場で行われている

イベント会場に来ている。

そして、会場内の地球科学博物館

というところで行われている

"地球探検" という

VRで様々な体験が出来るブースで

探検をスタートしたところだった。


俺は現在VRで 地球探検の真っ最中だ。

ヘルメット型のVRマシンのおかげで、

周りの音などは入って来ず、俺は視界全域に

広がるその世界に没入していた。

(なんか⋯不思議な感覚だな

自分の中の世界が広がるというか⋯

何かが自分の中で覚醒していくような⋯?)

VRはこれまでにも、勿論使ったことはあるが

なんというか⋯新しい感覚だった。

俺は次々に広がる世界を体感しながら

探検を進める。ジャンクルの中や

アフリカのサバンナ、険しい山など⋯

そして、、

俺は手元のコントローラーを操作しながら

今は海の中にいた。

様々な魚や、大きな鮫、さらに大きな

鯨などが、俺の直ぐ側を通り抜けて行く

ぶつかりそうになった俺は、思わず

避けようとしてしまった。

それくらいリアルな映像だった。

(すごいな、この映像!

これはAIが作ってるのかな?)

予想以上の迫力に興奮しながら、

俺は冒険を進める。

やがて俺は深海に到達し、さらに

その海の底、砂泥の中に入っていく。

こんなこと実際には無理だし、

仮に中にはいっても、光もない中で

何も、見ることは出来ないだろう。

しかし、そこはクリアな映像で中の様子が

よく見えるように作り込まれ、俺は

どんどん地下深く⋯深く⋯⋯潜っていく。

どれくらい潜ったろう?

実際には大した時間じゃないと思うが、

体感では随分たったような気もする。

そこで俺は、ある奇妙な物を発見した。

様々な色をした土壁や岩石、何かの

化石のような物に混じって、

"それ"はあった。

(なんだろう?これ⋯)

見た目には箱状の何かに見えるが、

距離感がなく、大きさがつかめない

大きめの段ボールサイズ位の気もするし

もしかしたら、かなり大きな物なのかも?


俺達の通う学校の校舎のような大きさ

なのかも知れない。

(近くに行けないかな?)

俺はもっと近くに行ってみることにした。

移動スピードを速くしてどんどん近寄る。

しかし、スピートアップして

かなりの距離を進んだはずなのに

一向に近くに行くことができない。

これは、学校なんて大きさじゃない!

もっともっと大きいぞ!何なんだこれは?

俺は自分が見つけた"箱状の何かが"

考えてた以上に、とてつもない大きさなのを

ようやく実感した。

そうして、その物体に近付いていくと

頭の中に何かが語りかけてきた。⋯⋯

⋯⋯も、⋯⋯っと⋯⋯⋯⋯⋯だ
っと⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯こ、

(な、なんだ?これ??

これまで体験中に雑音なんか
入らなかったのに⋯)

俺は⋯

何か語りかけるような、聞こえてくる

その声らしき物の正体が何なのか?

確かめようとした⋯⋯⋯

確かめようとしてしまった!

俺は、まるで操られるが如くその声の

近くまでいってしまい⋯⋯気がつくと

さっきあれほど近寄ろうとしても

行くことができなかった物体の目の前にいた。

それは何か、俺の知っている言葉では表現

出来ないような、毒々しい色をしていて

その大きさは、今いるイベント会場全部

いや、もしかしたら俺が住んでいる街

いや⋯⋯それ以上かもしれない。

そんなとてつもない大きさだったのだ。

と、さっきの声がまた聞こえる。

いや、これは声なんかじゃない

頭に直接響いてくる。

何故なら、声と思っていたのは

何処の国の言葉でもない

何か、呪文のような、動物のうめき声の

ような、自分の理解を超えたものだったのだ

しかし、何故か俺を呼んでいる

⋯⋯⋯⋯俺は、呼ばれている。

そう理解してしまっていた。

そして、次の瞬間⋯⋯⋯⋯

⋯⋯⋯⋯そ れを⋯⋯⋯⋯も、っ⋯⋯て

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯来い!!

「う、うわあああああぁっ!!」

不意に俺を襲ったその命令のような響きに

俺は、恐怖で叫び声をあげ、緊急停止の

コマンドをしていた。

「⋯⋯⋯⋯さ⋯⋯ま」

「お⋯客⋯⋯⋯様!」

「お客様! 大丈夫ですか!?」

俺は、気が付くと会場のスタッフに

声をかけられ、椅子から起こされていた。

「大丈夫ですか?御気分が、悪かったり

しませんか?」心配そうにしている

スタッフに俺は大丈夫だと伝えると

「すみません、海の底で見慣れない物を

みて、驚いちゃって⋯」俺は仲間や

スタッフの人達、一緒にいた他のお客にも

謝ると、皆と地球科学博物館を後にした。

「いや~、皆ホントごめんm(_ _;)m」

「ほんとだよ 急にどうしたんた?」

勇斗が、怪訝な表情で俺に話しかける。

「なんか、怖いものでも見たの~?」

夢華である。

「いや、俺もよくわからないんだけどさ」

「俺、VRで海の底に潜ったんだけど

その海底の底の底⋯⋯ずっと深い地の底

みたいなところでさ⋯⋯⋯なんて言うか

すげえ大きな物体?

みたいな物を見つけてさ」

「へえ、古代の遺跡かなんか?」

亮太が興味深いといった表情で

話に入ってくる。

「いやあ、、、どうなのかな?」

そういえば、亮太はこういうの好きだったな

「もういいよ 次のところ行こーぜ」

「アタシお腹空いてきちゃった~」

「そういえばアタシも、

そうねぇ⋯⋯こういうとこってお昼は

大体どこも混むし、先にどっかで

食べちゃう?空いてるうちに」

夢華が空腹アピールをすると聖羅も

同意する。

「そうだなあ 飯食ってからゆっくり

回るか」

勇斗も賛成のようだ。

亮太は⋯⋯?というように彼の方をみると

「僕はどっちでも」といい、

頷きながら笑った。綾桜も賛成らしい

そして、俺達は食事コーナー内の

軽食ブースに向かった。

食事コーナーに向かう途中、土産物屋を

見つけた俺は「皆、ごめん 先行ってて」

仲間にそう伝えると、俺はその中の

アクセサリーコーナーにあった

花を模したブローチを手に取る

値段は⋯⋯⋯3500円か!

そりゃ⋯それくらいはするよなぁ

高校生の小遣いを考えると

なかなか高額ではある。

しかし、俺は高校に入ると直ぐに

駅から程近いアミューズメント店で

バイトをしており、親から小遣いを

貰ってる奴等よりは少し余裕があった。

「うん、これにしよう」母さんに

似合いそうだし⋯

バイト始めてから、まだ母さんには

何もプレゼントしてなかったもんな

俺の父さんは仕事で家に居ないことが多く、

俺と母さんはほとんど二人で暮らしていた。

しかし、俺が高校生になってから

ばいを始めたので、母さんと過ごす

時間は前よりも短くなっていた。

前に、母さんの誕生日にバイト代渡すから

たまには何処かで食事したりしておいでよ

といったのだが、母さんはそんな俺に

にっこり笑いながら「いいのよ、それは

レンが一生懸命働いて稼いた大事な

お金でしょ?だから自分の為に大事に

使いなさい」って言ってくれたんだよな⋯

でも、プレゼントなら受け取ってくれるよな

「すみません これください!」俺は店員に

伝えると、キレイに包装してもらって

店を出た。

結構時間かかったかな

急ぐか!

俺は急いで皆のいる食事コーナーに向かった。


⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

「ごめん、また待たせちゃって


「「今日2度目だぞ」」

うっ、そんな全員で言わなくても⋯⋯

「ごめん お詫びに皆に飲み物奢るからさ」

流石に申し訳ないので、俺はそう言うと

皆から飲みたいものを聞いて、販売機に

買いに行った。


くっ、母さんのお土産も買っちゃたし、

思わぬ出費だ!


飲み物を買うついでに、

自分の注文も済ませた俺は、

皆に飲み物を届けると、ちょうど番号を

呼ばれたので、食事を受け取り

ようやく座ることができた。

座った時また、ポケットの中に

異物感を感じた俺は中の物を取り出すと

「あれ?石が割れている」

母さんかくれたお守りの石が割れていた。

原型は留めているが、石には大きめの

亀裂が入り、割れ目は上下に広がっている

まいったなぁ⋯⋯

せっかく母さんがくれたのに⋯

帰ったら正直に言って謝らなきゃ

少しガッカリしたが、今は皆と

出かけてるんだ。とりあえず後にしよう



俺は気を取り直して食べることにした。


今日の俺のメニューはフランクフルトと

ポテトにした。少しは節約しないとな⋯


俺が食べ始めると勇斗は

ハンバーガーを食べながら

「なんだあ お前それだけかよ」

と言ってきたので、「ん、あぁ今月まだ

長いしな⋯⋯また、皆で出かけるって時

金がないから行けないってのも嫌だからさ」

「だってお前バイトしてるじゃん」

「さっき母さんのお土産買ってきたからさ

この後を考えて少し節約だよ

それにまた早い時間だから

そこまで腹減ってないしな」俺は

そう言ってフランクを頬張った。

「お母さんにお土産かぁ

私も何か買っていこうかな?

優しいんだね レン君」綾桜がそう言って

俺に笑いかけてくる。

「そ、そうかな?」俺は少し照れながら

ドリンクを飲みポテトに手を伸ばそうとした。


    その時だった⋯⋯!


ドカァーーーーーン!!

ガシャガシャ、バリーーーーン


耳を劈くような大きな音がした!


不意に轟音が響き、会場内が騒然となる


「な、なんだ!どうした」

「何があったの!」「いや~~怖い!」

誰彼問わず様々なところから、叫び声や

助けを求める声が響き渡る。

俺達もいきなりの事態に驚き、

みんなはパニック状態だ、

「なになになになに!どうしたの!」

「な、なんなんだよ!  何があったんだ!」

勇斗と夢華が寄り添いながら、

あたりを見渡す

勇斗は恐怖に怯える夢華を抱き寄せながら

辺りを警戒している。

「ひ、避難したほうがいいんじゃないかな」

「避難て、どこによ!」

「落ち着けって!」だめだ、突然のことに

皆恐怖でどうしていいか解らない!

とにかく、出口に向おう

「皆、気を付けて!

とにかく会場から出よう!」

「うん」、「そうだな!」

「皆、逃げ出してるから気を付けて!」

俺達は巻き込まれないよう互いに気を付け

ながら、出口に向かった。

そこで、俺たちが目にしたものは⋯⋯

「な、なんだよこれ

こんなの⋯⋯⋯⋯どうすればいいんだよ!」

それは、俺たちが遭遇したことのない

いや、他の誰も観たことが無いだろう⋯

あちこちで、さっきのような爆発や

建物が燃えたり、崩れ落ちたりしている

そして、泣き叫ぶ声、助けを求める声で

溢れかえっている。

まるで世の恐怖を具現化したような⋯⋯


地獄のようなその光景に、

「こ、こんな所で、俺達は⋯⋯

生き残ることができるのか⋯⋯⋯?」

そう、誰かが呟いた。











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