現実世界が異世界と化した世界で俺は生き残れるのか?

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【覚醒】闘う力

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俺はさっきまで、戦っていた敵の事を

思い出していた。

あんなのがまだ他にもいるのなら⋯⋯

皆で、一緒に脱出しそれぞれの家に無事に

帰れるのか?

いや、

そもそも俺達の家は、家族は

無事なんだろうか?

もし、他にもこんな事が起きていたら⋯⋯

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

いや、よそう⋯

まずは生き残る事を考えよう!

そんな俺の心を読んでか、フィロスが

話しかけてくる。

「ヌシよ

心配事が尽きぬようだが、

まずは自分が生き残る事を考えよ」

「そのためには、

まず武器を手に入れるのだ」

「ぶ、武器? 

でも武器になりそうなものなんか⋯⋯」

「先ほどのような魔力を使った攻撃は

魔物相手に効果的だが、慣れないうちは

消耗がはげしい⋯⋯

しかし、武器があれば魔力を抑えて

戦うことができよう」

ま、魔力?俺にそんな力が⋯?

「お、俺に魔力なんてものがあったのか?」

「魔力なぞという言葉は分かりやすく

伝えるための方便だ 気でも、オーラでも

魔力でもよい⋯⋯肝心なのは

それがどういうモノであるかを知る事だ

本来、生きとし生けるものは皆もっておる

しかし、その使い方を知らぬだけよ」

「お前達人間に関わらず、全ての生き物が

持っている魔力【エネルギー】は強大だ

先程はお前が本来持つ力を一点に集中させ

そのエネルギーを我が雷に変換し、

ヌシが自らの意思で敵を撃ったのだ。

しかし、

ヌシの力が予想より遥かに強くての⋯⋯

長い年月を経て

消耗しきっておった我が身には堪えたのよ」

「解るか?ヌシよ」

「ヌシの身体と魔力、

そしてそれを操る強靭な

意志が力を一つにし敵を砕いたのだ」

「でも⋯⋯、」

「戦うったって、武器なんか

使ったことないし⋯⋯

まして戦ったことなんか⋯⋯」

「皆を守るのだろう?」

「!」

「無論、無理に戦う必要はない

しかし、避けられない事もあろう

こちらに戦う意志がないからといって

相手が引いてくれるわけではないぞ!

忘れるな!奴らは魔物だ!

話が通じる相手ではないのだ」

「わかるよ、わかるけど⋯⋯

武器って言っても、、、」

「なに、武器と言ってもそんな大仰な

物でなくとも構わん

その辺に落ちとる棒でも何でもな。」

「いくらなんでもそれは⋯

それにそんなんじゃ、あんな奴等に

通じないと思うよ?」

「魔力を直接相手にぶつけるには

それを操るスキルがいる それにのヌシよ」

「さっきは消耗が激しく

少しの間立つことも出来なかったであろう?」

「あ、ああ」

「それは、ヌシの不慣れもあるが

何も持たぬ無手の状態で、

身体のエネルギー、即ち魔力のみで

攻撃したからだ」

「スキルがあれば、魔力を抑え効果的な

攻撃をすることも出来るが、それは

炎や風など自然界にある事象を操る

ということで得られる事だからだ」

「詳しい話は、今後の為にも後で

聞かせてやろう

それよりも今は、まず生き残ることだ」

「わ、わかったよフィロス」

俺は辺りを見回すと、上手い具合に

建物の残骸から金属の棒を見つけた

「これでいいか?

でも、その⋯こんな棒切があったとして

どうすれば⋯⋯

これで殴りかかるのか?

⋯⋯いや、無理だって⋯⋯⋯⋯」

「ふむ、それで良い

そうすると我もこの形ではいかんな」

「ヌシよ⋯⋯利き手で我を持つがいい」

「こ、こうか?」

俺は右手にフィロスを持つと、

OKの合図をした。

よし、むっ⋯⋯!

フィロスが短く気合の言葉を発すると

彼の本体が光りだし、その形状が変化

していく⋯⋯!

光が消えると、そこには俺の右手を

覆うようなガントレットが現れた!

「フィロス⋯⋯これ⋯」

「よし、これでその棒を持ってみよ」

「あ、ああ」

「その棒に力を込めるように意識を

集中させてみよ」

「わかった!さっきの要領だな!」

「そういうことだ!」

「むっ!」と、⋯⋯手に持った金属の棒が

青白い光に覆われていく

スゲェ レーザー◯レードみたいだ!

「わかるか?媒体があればそこに力を

込めればよいのだ

消耗も抑えられるしな」

「確かにこれなら⋯!

でも、これを振るうのは俺なんだろ?

何度も言うけど、俺にそんな技術ないし

せいぜい、中学の時剣道をやってたくらい

だよ」

「ほう?剣の心得があるのか?」

「まあな、コレでも初段なんだぜ」

「初段とは⋯?」

「ああ、ええと あれだ!

レベルってやつか?」

「う~む 要するにそのスキルの

習熟度のようなものか?」

「そう、そんな感じ」

「おい!さっきから何一人で

喋ってんだよ」

勇斗が怪訝な顔でこっちを見ている

他のみんなも不思議そうに見てるようだ

くっ!皆の視線がイタイ

「なに⋯⋯ヌシと皆で生き残る為の

話をしていたのよ」

   「「「「「!」」」」」

な、フィロス!言葉が!?

「フィロス!お前喋れたのか?」

「ヌシと彼らが話してるのを聞いて

覚えたのだ 重要な話だ

言葉で話せば皆にも伝わろう」

これまで俺とフィロスは心の中で

話している感じだったが、急に言葉で

話すなんて⋯⋯!

でも、今更か⋯⋯

俺は心底おどろいていたが、何だがそれも

不思議となれてきた。短期間の間にいろいろ

有りすぎた事で、思考がマヒしたようだ。

よし、皆にも伝わるようにこれからの話を

しよう⋯⋯よいか?ヌシよ

「あ、ああ、頼むよ」

フィロスが話を始める。

正直俺も混乱してるし、何が何やら、

何故こうなったかなど説明を求めたかったが、

フィロスは今起こってることを受け止め、

まずはどうするか?

ということに焦点を絞って話を進めている。

そうだ、まずは生き残らないと

現実を受け止めて、対応しなければ

死につながる⋯⋯ここは今、そういう

ところなんだ。

話が一段落し、皆の顔を見渡すと

誰も彼もショックを隠しきれない

様子だった。⋯⋯無理も無い。

「急にそんな事いわれても⋯⋯
わかんないよぉ⋯⋯怖いよ⋯⋯助けてよぉ」

「夢華、大丈夫だ!お前は俺が守る!」

勇斗は弱々しく自分の胸で泣き崩れる

夢華を励ますように両の腕で

そのか細い肩を抱き寄せた。

「さて、今の情況はこんなところか⋯」

「そして、脱出するためには

ここにいるヌシ⋯レン一人では無理だ」

「ここにいる皆にも、力を貸してもらう」

「は?フィ、フィロス⋯

そりゃいきなり過ぎるよ

俺もそうだけど、皆だって普通の

高校生なんたぞ」

「うむ、だからここにいる皆にも

ヌシのように力に目覚めてもらうしか

あるまい?」

「そ、そんな⋯⋯だって

俺は状況が許さなかったけど

皆を巻き込むなんて⋯⋯⋯⋯嫌だよ」

「レン」、「レン君」「⋯⋯⋯。」

皆、どうすればいいかわからない

というように押し黙った。

重い空気ご流れていたが⋯⋯⋯。

不意に、沈黙を破るように凛とした

声が響く!

「あたし、やるわ!」

綾桜が力強く応える!

「レン君、さっきはホントにありがとう

あの時、あたし あぁここで死ぬんだ

もう、パパにもママにも会えないんだ

そう思ったら力が抜けて、

立てなくなっちゃって⋯⋯

どうしたらいいかわからなくて

涙が出ちゃったの」

先ほどの事を思い出しているのだろう

綾桜の綺麗な顔が僅かに歪み、

微かに震えているようだ⋯しかし、

「あたしね、もしかしたら

死んでたかもしれないって考えたら

もう一度、さっきみたいな事が

起きるのなら、次は立ち向かおうって

思ったの!」

「何もできないで、死ぬなんていや!」

「それに、レン君に

助けてもらったんだもん

今度はアタシが力にならなきゃって!」

そう言うと綾桜は目に涙を浮かべつつも

精一杯の笑顔を見せる。

綾桜⋯⋯⋯⋯ありがとう

俺はなんともいえない気持ちになって

名乗りを上げてくれた綾桜に、

心から感謝した。

「俺もやるぜ!」勇斗だ

「綾桜に先を越されちゃったけどよ

俺も同じ気持ちだぜ!

だから⋯俺も、やるぜ 夢華を⋯⋯

夢華や俺のオヤジ、

お袋も守りてーんだ!」

勇斗⋯⋯⋯ありがとう

「そうだよな

一緒に無事に帰って、

またバカやったり

下らないことで笑い合ったりしてーよ」

「ありがとう勇斗」

「おう!」

こんな時、こいつはほんとに頼もしい奴だ

悪友だが、信頼できる仲間

勇斗はそういう奴なんだ

他にも見渡せば、夢華も亮太も聖羅も

皆、力強く頷いた

みんな⋯⋯

絶対、絶対無事に帰ろうな!

「よし!OKだフィロス!」

「うむ、覚悟はいいようだな

皆、いい目をしている⋯⋯死ぬなよ」

「ヌシよ、ヌシも今一度

自身の力を見つめ返してみよ

されば、先程は漠然としていた自身の

力が見えてこよう⋯⋯

力とは何なのかがな!」

「ああ!わかった

この力、自分のものにしてみせる!」


「ふっ、その意気だ!」


  「では、始めよう!」


「「「「「「 ! 」」」」」」


俺達は力強く頷く!


「これから我が施すのは

各々が持つ力を目覚めさせる

きっかけに過ぎん

それは、お前達が元々持っている力なのだ

ただそれをお前達は認識しておらんのだ」



「お前達は何故生きている?

お前達の心臓は何故動いている?

お前達が寝ているとき、心臓も寝るのか?

そうではあるまい?」

「お前達の身体は自身が認識せずとも

生きる、、、生命活動を行っておる」

「それはお前達が元々持っている能力であり

意識せずとも働く物なのだ」

「魔力も同じだ 元々持っておるもので

お前達にもふとしたことで、何故か

気づくことはないか?

予感として何かを感じ取ったり、

夢でみる、予知夢のような事が、、」

「それはお前達人間が言う、第六感と

言われる物だろう⋯

それを強く意識してみよ⋯⋯

物を見たり、触ったり、臭いを感じたり

味わったり、聞いたりすることと同じことだ

意識するのだ!」

「それぞれの感覚も、意識することで

より強く感じる事ができるであろう?

同じ様に己の持つ能力として認識し

高めるのだ!」


「己の持つ可能性を信じよ

心をひらけ 自分の力とは何なのだ

自分が思い描く力とは?



己の持つ 力  とは!」



「俺の⋯⋯俺の力

俺の中に眠る力 大地のように力強く

敵を砕く強い力⋯⋯⋯俺の、

大事な人を守る力⋯⋯

俺の⋯⋯大事な夢華を

大事な仲間を守るために⋯⋯

この身体で盾となり、

この拳で敵を粉砕する雄々しい力!」



「私が思い描く力⋯⋯誰かを守る力

力とはなに?⋯⋯⋯敵をたおすため?

ううん 私は⋯⋯大切な人を⋯守りたい

誰かを守る力

どんなことからも⋯⋯⋯⋯⋯

私にそんな力があるのなら⋯⋯⋯

誰かを⋯⋯大切な人を⋯場所を

守るための力⋯⋯⋯

そんな力が⋯⋯ほしい!

それが私の思い⋯⋯私の望む力⋯⋯」


「超能力⋯⋯⋯超能力ってものに

僕は憧れていた。

人の心を読んだり、未来を予言したり

中でも僕が凄い!って思ったのは

手を触れずに物を動かしたり、

スプーンを飴のように曲げてしまったり、

まさに、超能力とは?って感じの能力

それが欲しい!

それが僕にとっての力!」


「力⋯⋯わかんない⋯⋯わかんないよ⋯⋯

 でも、でも! 小さい頃、魔法使いに

憧れてた そう、ほうきで空を飛んだり

色んな物を魔法でポンッて出したり

でも、力ってそういうことじゃないよね

勇斗君、夢華を守るって言ったくれた

そんな勇斗君の力になりたい⋯⋯

私にも何かできるのかな?

何も出来ないかもしれないけど

頑張ってって応援するだけじゃダメかな⋯

こんな夢華でも、誰かを守ったり

出来るのかな⋯⋯」



「アタシはさっき一度死んだんだ

ううん 死ぬ所をレン君に助けられた

アタシも、アタシも誰かを助けたい

あの時、

アタシの中で何かが変わったんだ!

アタシも誰かの力になれるのなら⋯

力になりたい、アタシの中にそんな力が

あるなら⋯⋯

それを使えるようになりたい!

お願い!目覚めて! アタシの中の力!」



「俺は、」

「俺は⋯⋯⋯何を思う

フィロスはさっき俺の中の力を "光" 

だと、、、光の力と言った

それは何でだ?

さっき敵の前に立ったとき、相手が闇の

力のようなものに覆われてると感じたから

闇に対抗するには⋯⋯って漠然と考えた

そんな気がする」

「でも、それって偶然なのか?

俺が光の力を持っていたことで!

そう認識できたのか?⋯⋯⋯わからない」

「わからない⋯⋯でも!」

「俺は⋯アイツらを許せない

俺達に危害を加え、

俺達の大師な物を壊そうとする奴等が!」

「奴等が闇なら!

俺が光となって、闇を打ち払ってやる!」



⋯⋯⋯⋯「どうやら、わかったようだな」


「力とは何なのか

己の持つ力を認識できたか」

俺達は力強く頷く⋯⋯⋯⋯⋯

今なら解る

自分の持つ力を認識した、今なら⋯⋯

俺達は⋯⋯⋯⋯⋯今、覚醒したんだ!





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