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変態の三つ子? ※微エロ
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ディルカはベッド脇にある魔導具の時計で時間を確認する。そろそろミハエルを起こす時間だ。
「ミハエル起きて」
何度か呼びかけたが起きない。
叫んでもダメなら今のディルカには起こす手立てはない。
「うーん、どうしようかな」
ふとミハエルは弟だと思われることが嫌だと言っていたことを思いだす。
弟という立場が嫌なのか、ディルカが兄貴風を吹かすから嫌だったのかわからない。面と向かって伝えてくるほど嫌だったということにディルカは少なからずショックを受けた。
嫌われたなら挽回すればいいのだろうが、大事な弟分に好かれるためには何をすべきかわからない。
「……どうやったらミハエルは僕のことを好きになってくれるのかな」
言葉にしたら意外と悲しげな声が漏れたことに気づく。自嘲しそうになったところで上のベッドからゴンッという音が聞こえた。
「え?! ディルカ今なんて言ったの? ディルカは俺に好きになってほしいってこと?!」
「え?」
覆いかぶさってくるように、ミハエルが目の前にいた。期待に満ちた表情のミハエルは瞳をキラキラとさせてディルカを見ている。その表情には嫌悪というものが一切見えない。ミハエルに嫌われたのではなかったのか。
「言ったよね?!」
上のベッドで眠っていたはずなのに、どうやって至近距離までやってきたのかわからない。
「え? うん、言ったかな。とりあえず、起きてもらえてよかったよ。仕事でしょ」
そんな言葉を聞かれていたとは思わず、恥ずかしさからディルカはミハエルを急かす。
「ちょっ、仕事の方が優先順位が高っ……?! 仕事と俺とどっちが大事なの?!」
「……何いってんだか」
こんなやり取りがミハエルとできるのなら、弟分と思わず、兄貴風を吹かすこともせず、対等に付き合っていけばいいのかもしれないなとディルカは考える。これならミハエルが気分を害すこともないだろう。
「冷たい! ディルカの周りにブリザードがビュオビュオ渦巻いて俺を切り刻みに来てる!」
喚いていたミハエルはしょんぼりとしながら、食事をディルカに与えて仕事へと向かった。
一息つく間もなく、音もなく眼の前に立つのはシグマだ。少し驚くものの蒼の部隊に所属しているのだから気配を感じさせないのが通常なのかもしれない。
しかし、あきらかに昨日とは違う。髪色が。
すでにフードも砂塵布もはずしており、髪が真っ白なのがよく目立つ。さらに目も紅いものだから、ミハエルの顔をしているのに、幼なじみのミハエルにも、黒髪のシグマにも見えない。
色が違うだけでずいぶんと印象が変わるものだとディルカは思った。
「シグマさん、おはようございます。髪の毛の色はどうしたんですか? 昨日は黒かったですよね?」
ディルカの言葉に、にっこりと笑顔を見せたシグマは軽いノリで自己紹介を始めだした。
「シーくんでーす! 元々の色は白だよーん!」
「え? 誰?!」
昨日とはまったく性格の違うミハエルモドキにディルカは驚愕する。
「シーくんだってば! ディルカの体調管理にやってきましたー、体調管理って大事だよねー? 毎日の日課はオナニーから始まり、オナニーで終わるんだよー! そのお手伝いでーす」
「は?」
呆気にとられている間に、服をまるっと脱がされて風呂場に抱きかかえられる。
すでに風呂は湯で満たされ、湯気がもあもあと立ち込め温かい。
「まずはー、ディルカが望んでたお風呂に入れちゃいまーす! シーくんできる子!」
手早く身体中をくまなく洗われて、髪の毛もほどよい力で洗い流される。
「あわわわわわ」
「わぁ、ディルカの陰毛うっす! なにこれ卑猥な感じで滾るー! ペニスも尻穴も薄いピンクで可愛いね」
「あわわわわわ」
白い髪のシグマはいつ服を脱いだのか、洗い終えたディルカの身体を支えるように一緒に風呂に入っている。
「どう? さっぱりしたー? したよねー? そしたらぁ、お次はお待ちかねの健康管理だよね★ 溜まってるかなー? 溜まってるよねー? 昨日はしてもらえなかったんでしょ? クロはそういうとこ気が利かないんだよねー」
「く、クロ?」
「シーくんもシグマっていうんだよ。だから黒い髪の方は、クロって呼ぶの」
「ミハエルって、三つ子?!」
「ブッブーはずれでーす。名前は意味がないから判別って感じ?」
ミハエルがなにか知っているかもしれない。同じ顔だし、因果関係を疑っていたはずなのに聞くのを忘れてしまっていた。
昨日から急展開のことばかりが起きすぎていて混乱しているのかもしれない。名前も同じシグマというのもわかりづらい。
黒い髪のミハエルは、クロ、白い髪のミハエルはシロというらしい。
ディルカがそんなことを考えている最中にも、シロはペラペラと話しながら身体をまさぐってくる。
「シロさんとお呼びしてもいいですか? シグマさんとお呼びしてもいいのかなとも思うんですが、黒髮のシグマさんもシグマさんですし、わかりづらいかなと思いまして」
「シーくんはシーくんだけれど、特別ね! シロと呼ぶのを許してあげる!」
「ありがとうございます。シロさんは僕のことを知ってたんですか?」
「知ってるよー? ディルカの担当のときは常に誰かしらそばに居たし?」
常に誰かしらとは一体何の話なのか聞くのが怖い。
「だ、誰かしらというのは?」
「シーくんだったりー、クロだったり? 本人だったり?」
「本人ってミハエルのこと?」
「それはー、シーくんの口からは言えませんっ!」
「なんで?!」
「なんでもでーす! シーくんはぁ、シーくんだし? とにかく関係に関して黙秘権を行使します!」
なぜ、同じ顔をしている3人に関係がないと思うのか。共通点が顔なのだから黙秘しても意味がないのではないだろうか。
そもそも性格はまるっきり違うからどう解釈したら良いのかわからない。
ミハエルが戻ってきたら問い詰めようとディルカは心に決める。
決めた直後、あり得ないほどの快感に身体が戦慄く。
「んんっ!?」
「あ、感じちゃったー?」
シロが風呂の中でディルカの身体を好き勝手に触り、艶めかしい動きをするものだからディルカのディルカはぴくびくと反応を返してしまう。
「ほーら、育ってきたー、身体は快楽を知ってるからね。開発もゆっくり時間をかけて寝ている時にするなんて、本当に奥手さん! 湯船から出たらもっかい泡を立ててコスコスしようね!」
聞き捨てならない言葉をディルカは聞いたが、風呂からでると先ほどとは違いシロの上に乗せられ股を大きく開かされる。そして、いきなり急所を握られて息をのんだ。
「ミハエル起きて」
何度か呼びかけたが起きない。
叫んでもダメなら今のディルカには起こす手立てはない。
「うーん、どうしようかな」
ふとミハエルは弟だと思われることが嫌だと言っていたことを思いだす。
弟という立場が嫌なのか、ディルカが兄貴風を吹かすから嫌だったのかわからない。面と向かって伝えてくるほど嫌だったということにディルカは少なからずショックを受けた。
嫌われたなら挽回すればいいのだろうが、大事な弟分に好かれるためには何をすべきかわからない。
「……どうやったらミハエルは僕のことを好きになってくれるのかな」
言葉にしたら意外と悲しげな声が漏れたことに気づく。自嘲しそうになったところで上のベッドからゴンッという音が聞こえた。
「え?! ディルカ今なんて言ったの? ディルカは俺に好きになってほしいってこと?!」
「え?」
覆いかぶさってくるように、ミハエルが目の前にいた。期待に満ちた表情のミハエルは瞳をキラキラとさせてディルカを見ている。その表情には嫌悪というものが一切見えない。ミハエルに嫌われたのではなかったのか。
「言ったよね?!」
上のベッドで眠っていたはずなのに、どうやって至近距離までやってきたのかわからない。
「え? うん、言ったかな。とりあえず、起きてもらえてよかったよ。仕事でしょ」
そんな言葉を聞かれていたとは思わず、恥ずかしさからディルカはミハエルを急かす。
「ちょっ、仕事の方が優先順位が高っ……?! 仕事と俺とどっちが大事なの?!」
「……何いってんだか」
こんなやり取りがミハエルとできるのなら、弟分と思わず、兄貴風を吹かすこともせず、対等に付き合っていけばいいのかもしれないなとディルカは考える。これならミハエルが気分を害すこともないだろう。
「冷たい! ディルカの周りにブリザードがビュオビュオ渦巻いて俺を切り刻みに来てる!」
喚いていたミハエルはしょんぼりとしながら、食事をディルカに与えて仕事へと向かった。
一息つく間もなく、音もなく眼の前に立つのはシグマだ。少し驚くものの蒼の部隊に所属しているのだから気配を感じさせないのが通常なのかもしれない。
しかし、あきらかに昨日とは違う。髪色が。
すでにフードも砂塵布もはずしており、髪が真っ白なのがよく目立つ。さらに目も紅いものだから、ミハエルの顔をしているのに、幼なじみのミハエルにも、黒髪のシグマにも見えない。
色が違うだけでずいぶんと印象が変わるものだとディルカは思った。
「シグマさん、おはようございます。髪の毛の色はどうしたんですか? 昨日は黒かったですよね?」
ディルカの言葉に、にっこりと笑顔を見せたシグマは軽いノリで自己紹介を始めだした。
「シーくんでーす! 元々の色は白だよーん!」
「え? 誰?!」
昨日とはまったく性格の違うミハエルモドキにディルカは驚愕する。
「シーくんだってば! ディルカの体調管理にやってきましたー、体調管理って大事だよねー? 毎日の日課はオナニーから始まり、オナニーで終わるんだよー! そのお手伝いでーす」
「は?」
呆気にとられている間に、服をまるっと脱がされて風呂場に抱きかかえられる。
すでに風呂は湯で満たされ、湯気がもあもあと立ち込め温かい。
「まずはー、ディルカが望んでたお風呂に入れちゃいまーす! シーくんできる子!」
手早く身体中をくまなく洗われて、髪の毛もほどよい力で洗い流される。
「あわわわわわ」
「わぁ、ディルカの陰毛うっす! なにこれ卑猥な感じで滾るー! ペニスも尻穴も薄いピンクで可愛いね」
「あわわわわわ」
白い髪のシグマはいつ服を脱いだのか、洗い終えたディルカの身体を支えるように一緒に風呂に入っている。
「どう? さっぱりしたー? したよねー? そしたらぁ、お次はお待ちかねの健康管理だよね★ 溜まってるかなー? 溜まってるよねー? 昨日はしてもらえなかったんでしょ? クロはそういうとこ気が利かないんだよねー」
「く、クロ?」
「シーくんもシグマっていうんだよ。だから黒い髪の方は、クロって呼ぶの」
「ミハエルって、三つ子?!」
「ブッブーはずれでーす。名前は意味がないから判別って感じ?」
ミハエルがなにか知っているかもしれない。同じ顔だし、因果関係を疑っていたはずなのに聞くのを忘れてしまっていた。
昨日から急展開のことばかりが起きすぎていて混乱しているのかもしれない。名前も同じシグマというのもわかりづらい。
黒い髪のミハエルは、クロ、白い髪のミハエルはシロというらしい。
ディルカがそんなことを考えている最中にも、シロはペラペラと話しながら身体をまさぐってくる。
「シロさんとお呼びしてもいいですか? シグマさんとお呼びしてもいいのかなとも思うんですが、黒髮のシグマさんもシグマさんですし、わかりづらいかなと思いまして」
「シーくんはシーくんだけれど、特別ね! シロと呼ぶのを許してあげる!」
「ありがとうございます。シロさんは僕のことを知ってたんですか?」
「知ってるよー? ディルカの担当のときは常に誰かしらそばに居たし?」
常に誰かしらとは一体何の話なのか聞くのが怖い。
「だ、誰かしらというのは?」
「シーくんだったりー、クロだったり? 本人だったり?」
「本人ってミハエルのこと?」
「それはー、シーくんの口からは言えませんっ!」
「なんで?!」
「なんでもでーす! シーくんはぁ、シーくんだし? とにかく関係に関して黙秘権を行使します!」
なぜ、同じ顔をしている3人に関係がないと思うのか。共通点が顔なのだから黙秘しても意味がないのではないだろうか。
そもそも性格はまるっきり違うからどう解釈したら良いのかわからない。
ミハエルが戻ってきたら問い詰めようとディルカは心に決める。
決めた直後、あり得ないほどの快感に身体が戦慄く。
「んんっ!?」
「あ、感じちゃったー?」
シロが風呂の中でディルカの身体を好き勝手に触り、艶めかしい動きをするものだからディルカのディルカはぴくびくと反応を返してしまう。
「ほーら、育ってきたー、身体は快楽を知ってるからね。開発もゆっくり時間をかけて寝ている時にするなんて、本当に奥手さん! 湯船から出たらもっかい泡を立ててコスコスしようね!」
聞き捨てならない言葉をディルカは聞いたが、風呂からでると先ほどとは違いシロの上に乗せられ股を大きく開かされる。そして、いきなり急所を握られて息をのんだ。
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