祝福という名の厄介なモノがあるんですけど

野犬 猫兄

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『花祝紋』※微エロ

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「ふぁっ?!」

 シロのやることに嫌悪は感じず、身体は従順に反応を返していることに戸惑いが先にくる。

「きもちいいねー? 先っぽをグリグリして、コスコスしたら……あっ、イッちゃった? ふふっ、お楽しみはあとでかなー? おしりのほうも可愛がってあげたいなぁー」

 ディルカは脳が溶けそうになりながらも混乱していた。感情としては、身体を好き勝手にされて悔しいのに、気持ちよさに身体が慣れていて、受け入れているような感じなのだ。

「あっ、ちくびダメッ!」
「コリコリだよー? 感じてるんだから普通だと思うなぁ。チクビでイケるようになろうね!」
「ならないからぁっ……! あンっ!」

 チクビの尖端を引っ掻かれてディルカは思いのほか感じてしまう。

「たーくさんお汁が垂れてるー、気持ちいい証拠だね! ほーら、ヌルヌルで気持ちいいでしょー」

 絶妙に上下に擦られて先を捏ねられ息も絶え絶えにディルカは矯正をあげることくらいしかできない。

「んうっ、あうっ!」 
「シーくんの手技を絶賛するのは指を突っ込んでからだから★」
「つ、突っ込んじゃダメッ! ひゃうん!」

 頭と身体のギャップについていけずに、何度も白濁を放つように弄られる。敏感なソコは触れるだけでビクビクと身体が反応を返すまでになっている。


 身体を弛緩させたディルカはなすがまま、シロに抱きかかえられベッドへと戻された。

 そこで、ディルカの目が捉えたものに驚きと興奮が含まれる。

「え? そ、そのアザは?」

 シロの上半身は裸だ。引き締まった身体は靭やかで腹筋が美しく割れている。
 そこには真っ赤に咲き誇る大輪の花が胸に咲いているのが見えた。ディルカと同じ文様を持つシロに驚愕の表情を向けた。

「ん? これ? ディルカとお揃いの大事な『花祝紋』だよ★」

 ノリが軽すぎて重大なことのはずなのに流してしまいそうになる。

「いや、そうではなくて……」

 ずっと探し求めていた相手だというのに実感がわかない。

 なぜミハエルモドキのシロなのか。頭を抱えるしかない。

 シロはマイペースにディルカの眼の前で再び混乱に突き落とすような品物をベッドの縁に並べていく。

「ぎゃっ! な、なっ、なななっ、なに?! その卑猥な物体は!」

 それは言葉にするのも憚れるようなシロモノだ。ペニスを模った太さの違うディルドが並んでいる。

 ピンク色をしたゴツゴツとした突起のあるものから、紫色をしたヘビのような頭の形をしたものまである。

 入れたら裂けるだろうと思うような太さのシロモノまで豊富な形状のブツがいくつもあってディルカは頭が痛くなってきた。

「何って、ナニだよー? シーくんが厳選したディルドたち★ すごいでしょー? このコは太さ的には細いんだけど振動が強めだからよがり狂って連続潮吹きコースかな。でも拷問するとなるとそのままイキっぱなしにさせるんじゃなくて、休憩も必要でしょ? 話してもらわなきゃ意味ないからね? だから、かたーいお口をこじあけたら連続でイかせて、だらしなくなっちゃったところに次のサイズを埋め込むんだけどーそこで一旦休憩かな。それを段階的にヤルのがシーくんの優しさってヤツ?」
「ま、待って?! なんの話?! 僕はそれで拷問されるの?!」
「えー、ヤダぁ、そんなことしないけど、このコたちを見て入れたくなっちゃったのかな? ディルカのエッチな身体が刺激されちゃったんだね! そういえはディルカとディルドって似てるよね? 親近感持っちゃうな! アハ」

 ──アハじゃない!

 衝撃のアハ体験はとうに過ぎている。脳内フル回転でディルドを入れられないよう模索中だ。

「なんで僕にそんなもの入れようなんて思うかな?!」
「このコたちって魔導具なんだ」
「ま、魔導具?!」
「うん、使ってみたくなった? ディルカに使うなら無理させたりしないし、とっても気持ちがいいと思うよー」

 気持ちがいいという言葉に、さきほどエッチなことをされた身体が疼いてしまい顔を赤らめる。ちらりとシロを見れば舌なめずりをしてほくそ笑んでいた。

 魔導具の仕様には興味はあるが自分が試すとなると抵抗があるし、拷問器具だと考えると腰が引ける。

 基本的に魔導具を使って拷問するというのもディルカとしては納得がいってないのだ。それを許容したような気持ちになりそうで素直にうんとは頷けない。

「沢山の人の口を割らしてきた魔導具を僕に使わないでください!」
「えー、新品がいいってことー? ディルカったらわがままさんっ★ じゃぁ、ディルカ専用の特注品をつくらなきゃだね!」
「いや、そうじゃなくて!! いらないですからねっ?! 」
「またまたー、期待しちゃってんでしょー? 開発に使っているのが細いタイプだから今後を見越して極太にしようね」
「は?! 開発ってなんのことですか?! なにか僕にしてるんですか?!」
「してると言えばしてるけど、してないと言えばしてないとは言えない!」
「言葉遊びをしてるんじゃないんですけど?! だから、そうじゃなくて……というか、僕のこの状態をなんとかしてくださいよ! ぶぇっくしょんっ!」
「あー、オマタ開いてなんて格好してるの? 尻の下にクッション入れてるから可愛い尻穴が丸見えだよ? 恥ずかしくないのー?」

 尻穴を軽く指の腹でトントンと触れてくるシロを睨みつける。

「シロさんがそうしたんでしょうがっ! 魔導具を入れるつもりでこの恰好にしたんですよね?!」
「そうだった! アハ、いい眺め★」

 にわかに沸き立つ怒りを抑えようとディルカは深呼吸する。

「わぁパクパクして物欲しそう。このコたちをちょーっとだけ入れていい? このコなんてオススメだよ★ ナカで蠢くようにイイトコロを刺激してくれるらしいから初心者向けだと思うな!」

 トントンしていた指の代わりにディルドを襞の上でグルグルと滑らせる。ゆっくり見せつけるような淫猥な動きと振動に腹のナカがキュンとするような気がした。

「入れちゃダメッ!!!」
「アハ、残念だけど仕方がないね。風邪を引く前に着せてあげるよ」

 言葉通り寝衣を丁寧に整えられ横にされる。

 シロと『花祝紋』の話などできず『今度来るときは特注作って来るー』と楽しそうに去っていった。

 ディルカはどっと疲れが押し寄せてきて目を閉じる。

 シロが言っていたように、ディルカが寝ているときになにかしらされているとしたら、身体だけが記憶しているのだと納得がいく。しかし、頭の回らない状態では考えがまとまらないまま瞼を閉じる。

 しばらくして、ミハエルの声がしたかと思うと「俺は人選をまちがえたのだろうか」と、ディルカの耳に届く。

 ──どういうこと?

 ミハエルには聞きたいことばかりだったが、半日をシロと過ごし好き勝手にされた疲労感で身体はだるいままだ。ディルカは問い詰めることもできずそのまま寝てしまった。
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