30 / 77
飛び交う案
しおりを挟む
「ミメーシス、お前は前に力が集まってくるって言ってたよな、なんとなくどこからきてるとか、そういうのはわからないのか?」
(信者全ての信仰心を見るせいで特定はできないが可能ではある)
「それじゃあ地図を出すから全ての場所を教えてくれ」
(わかった)
そうしてミメーシスの言われた場所に一つずつ点を書いていく、そうして全てを書き終えると一つだけ明らかに固まった部分があった、その場所はスラム街の中でも最奥、聖職者などまるで近づかないような所であった。
「こんなところに...いやでも教会が関係ない可能性もあるか...とりあえずここを探しに行くか...」
スラム街
「ここに本当に子供がいるとは限らない、目立たないように慎重に行こう」
「わかりました」
ここを探すのはウィリアム、結衣の2人、ここらでは浮浪者やコソ泥などは近づかない、盗賊などチンピラがそこらじゅうを屯している、ウィリアム達は盗賊のようなボロボロの身なりをし、結衣は顔を男にする。
「本当にこんなところにいるんですか?」
結衣が少し疑いながらウィリアム聞く、ウィリアムは怪訝な顔で
「....少なくともミメーシスを信じる人間はいる、戦闘には極力ならないようにする...」
スラム街を進み行くと、地図に書いた場所に着いた。
動いてはいない、そうして隠し扉などがないかと探してみるがなかなか見つからない。
「ミメーシス、ここから探せないか?」
(....そこの地下にいる、しかし入り口はおそらく別の場所にある、おそらくここからは入ることができない)
「じゃあここからじゃ無駄か...?」
ウィリアムは悔しさを持ちながらも戻ろうとしたら結衣がウィリアムを止める。
「この下にいるんですね?」
「ああそうだ...だがここからじゃ...」
「なら簡単です、ここを爆破します」
結衣の言葉にウィリアムは耳を疑う。
「おい、そんなことしたら崩落する可能性があるぞ...それにそんなことしたら騒ぎに...」
「確かにそうです、ですが見つかるかもわからない道を探すくらいなら僅かな希望に賭けるのも手じゃないでしょうか?」
ウィリアムは長考する、結衣の案は良いかと言われれば決して良くない、リスクが高すぎる、しかし時間は待ってはくれない、ウィリアムは大きくため息をつくと口を開く。
「わかった、だが強行するんだったら皆を集めよう、それと....人を雇う方がいいかもしれない、捨て駒にしろ必要だからな」
そうしてウィリアムは皆を呼び集めることにした。
「———作戦は以上だ、リスクは高いがこれしかないとおもう」
「.......その方法に僕は賛同しかねます、やっぱり入り口を探す方がいいかと...」
フォルトは不安そうな顔で言う、するとヒューズも口を開く。
「俺も反対だ、確かに速いに越したことはないが助ける対象が死んでしまったら本末転倒だ、しっかりと案を——」
「そんなことしてたら子供達が危ないわよ!」
ヒューズの言葉を遮りフェイルが声を上げるがヒューズが話を続ける。
「冷静になれ、確実に助ける方が子供のためにもなる、だからここは」
話し合いは二つの案に分かれる、お互いがお互いの主張を話し合っているとロイが手を挙げる。
「こんなことをしてる暇が果たしてあるのか?...確実に助けるにしろリスク有りで助けるにしろ早くするだと思うんだが...」
ロイの言葉に全員が静まり返る。
「...じゃあ土魔法を使うのはどうだろう、ウィリアム達にとっての懸念は見つからない可能性があることなんだろう? じゃあ植物でゆっくりと地面に入っていけばいい、植物に文字などを書いて連絡さえ取れればだいぶ楽にはなる」
「.....そうだな....到達できるかは少しわからないがやってみる価値はある、みんななどう思う?」
ウィリアムはロイの案に乗ることにした、周りの反応は先ほどと違い反対意見はでない、だがしかし賛成かというとそうでもなかった。
「わかりました、情報というのは大切です、連絡を取れれば状況が変わりますしね」
フォルトもこの案に乗ることにした、そうするとまた一人、また一人と案に乗ることにした。
そうしてまばらに分かれながらもスラム街へと向かった。
(信者全ての信仰心を見るせいで特定はできないが可能ではある)
「それじゃあ地図を出すから全ての場所を教えてくれ」
(わかった)
そうしてミメーシスの言われた場所に一つずつ点を書いていく、そうして全てを書き終えると一つだけ明らかに固まった部分があった、その場所はスラム街の中でも最奥、聖職者などまるで近づかないような所であった。
「こんなところに...いやでも教会が関係ない可能性もあるか...とりあえずここを探しに行くか...」
スラム街
「ここに本当に子供がいるとは限らない、目立たないように慎重に行こう」
「わかりました」
ここを探すのはウィリアム、結衣の2人、ここらでは浮浪者やコソ泥などは近づかない、盗賊などチンピラがそこらじゅうを屯している、ウィリアム達は盗賊のようなボロボロの身なりをし、結衣は顔を男にする。
「本当にこんなところにいるんですか?」
結衣が少し疑いながらウィリアム聞く、ウィリアムは怪訝な顔で
「....少なくともミメーシスを信じる人間はいる、戦闘には極力ならないようにする...」
スラム街を進み行くと、地図に書いた場所に着いた。
動いてはいない、そうして隠し扉などがないかと探してみるがなかなか見つからない。
「ミメーシス、ここから探せないか?」
(....そこの地下にいる、しかし入り口はおそらく別の場所にある、おそらくここからは入ることができない)
「じゃあここからじゃ無駄か...?」
ウィリアムは悔しさを持ちながらも戻ろうとしたら結衣がウィリアムを止める。
「この下にいるんですね?」
「ああそうだ...だがここからじゃ...」
「なら簡単です、ここを爆破します」
結衣の言葉にウィリアムは耳を疑う。
「おい、そんなことしたら崩落する可能性があるぞ...それにそんなことしたら騒ぎに...」
「確かにそうです、ですが見つかるかもわからない道を探すくらいなら僅かな希望に賭けるのも手じゃないでしょうか?」
ウィリアムは長考する、結衣の案は良いかと言われれば決して良くない、リスクが高すぎる、しかし時間は待ってはくれない、ウィリアムは大きくため息をつくと口を開く。
「わかった、だが強行するんだったら皆を集めよう、それと....人を雇う方がいいかもしれない、捨て駒にしろ必要だからな」
そうしてウィリアムは皆を呼び集めることにした。
「———作戦は以上だ、リスクは高いがこれしかないとおもう」
「.......その方法に僕は賛同しかねます、やっぱり入り口を探す方がいいかと...」
フォルトは不安そうな顔で言う、するとヒューズも口を開く。
「俺も反対だ、確かに速いに越したことはないが助ける対象が死んでしまったら本末転倒だ、しっかりと案を——」
「そんなことしてたら子供達が危ないわよ!」
ヒューズの言葉を遮りフェイルが声を上げるがヒューズが話を続ける。
「冷静になれ、確実に助ける方が子供のためにもなる、だからここは」
話し合いは二つの案に分かれる、お互いがお互いの主張を話し合っているとロイが手を挙げる。
「こんなことをしてる暇が果たしてあるのか?...確実に助けるにしろリスク有りで助けるにしろ早くするだと思うんだが...」
ロイの言葉に全員が静まり返る。
「...じゃあ土魔法を使うのはどうだろう、ウィリアム達にとっての懸念は見つからない可能性があることなんだろう? じゃあ植物でゆっくりと地面に入っていけばいい、植物に文字などを書いて連絡さえ取れればだいぶ楽にはなる」
「.....そうだな....到達できるかは少しわからないがやってみる価値はある、みんななどう思う?」
ウィリアムはロイの案に乗ることにした、周りの反応は先ほどと違い反対意見はでない、だがしかし賛成かというとそうでもなかった。
「わかりました、情報というのは大切です、連絡を取れれば状況が変わりますしね」
フォルトもこの案に乗ることにした、そうするとまた一人、また一人と案に乗ることにした。
そうしてまばらに分かれながらもスラム街へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる