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第七話 密偵達
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私にとって正義とは何か、それは自身が信じるものである、人は誰しもがそれぞれの正義を持っている、悪など存在しない、崇拝、憤怒、哀愁、楽観、全てそれぞれの正義によって行われるのであろう、確かにドラゴンと共存できるのならば話は早い、だがそれには何人が犠牲になる? 現実が見えていないのはお前らだ、奴らは所詮はケモノなのだから
「ココ様、流石にその羽だとバレますので、畳むことはできないでしょうか」
ココはなるほどと言わんばかりの顔をすると羽を昆虫のように畳む。
「あとは包帯でも巻いて誤魔化しますかね」
ホセは羽を巻き込むように胸部に包帯を巻くと、上に黒いローブを着せる。
「一旦、髪はまとめておきましょう、そこまで意味はありませんがね」
髪をゴムで後ろに軽くまとめる。
「これでよし! それじゃあ帰りましょう!」
そうして二人は家へと戻るのであった。
_________________________________________________________
~レセッダ地下街~
「マルセルの中央街に位置するこの一軒家です! ここが黒幕、ココのアジトです!」
ユリアは地図に指を指すとイワンはユリアの指を退ける。
「まずそいつが黒幕とは限らない」
イワンが発するとユリアは眉を顰める。
「どういう事ですか」
「そいつが黒幕の可能性は低い、こっちの存在が明らかになっているのに正面から出るわけがないだろう、差し詰め幹部辺りだろう、少なくとも黒幕ではない」
イワンは手招きをすると青年達が出てくる。
「しばらくは皆で行動を行う」
リーデットのアストラ、スノーエルフのアルス、ラルク、ルーカスを含め、フォルトとユリアを含めた6名である。
イワンはユリアの書いたマルセル地下街の地図を机上に出すと作戦について説明する。
「君たちに行ってもらうのはココの追跡、異常事態の感知、黒幕の発見、他の目的を見つけることだ」
イワンの言葉にラルクは手をあげる。
「なんかあっても戦闘は特に無しっすか?」
「ああ、今回は潜入調査だ、極力目立たないように頼む」
するとラルクは頬を膨らませ両手を頭に当てる。
「なんか地味なの嫌っすね~」
その言葉を聞いたルーカスはラルクの胸ぐらを掴む。
「いい加減にしろ、せめて依頼主の前でその態度はやめろ」
ルーカスの凄みにラルクはオロオロとする。
「いやぁ冗談っす冗談...冗談ですからぁ...」
「まあまあ! ラルクはいつもこうだしさ、ね?」
アルスが必死に仲裁をするとルーカスは手を離す。
「ラルクに構ってる方が時間の無駄ですしね~」
アストラはのほほんとした顔でルーカスに言う。
「イワンさん、今すぐ向かいますか?」
ルーカスはイワンに聞く。
「ああ、早めに向かってくれ、伝達は早めに頼む、ルルムを通してくれ」
「了解しました」
ルーカスが一言言うと、皆一同にその場を去った。
「あれが精鋭ですか...なんだか仲がいいのか悪いのかわかりませんね?」
ジャンがイワンに聞くと、イワンはため息をつく。
「奴らは紛れもない精鋭部隊だ、隊長のルーカスを筆頭に、暗殺、偵察、工作、なんでもありの化け物どもだ、あいつらは相当強い、任務の失敗があるとは思えないが...な」
歯切れの悪いイワンにジャンは違和感を覚える。
「なにか?」
「今回の山はかなりでかい気がする、今までドラゴン信仰みたいなのは結構あったんだが...なんだかな...」
「まあいいや、仕事に戻りましょうよ、やることは無限にあるんですから」
「ココ様、流石にその羽だとバレますので、畳むことはできないでしょうか」
ココはなるほどと言わんばかりの顔をすると羽を昆虫のように畳む。
「あとは包帯でも巻いて誤魔化しますかね」
ホセは羽を巻き込むように胸部に包帯を巻くと、上に黒いローブを着せる。
「一旦、髪はまとめておきましょう、そこまで意味はありませんがね」
髪をゴムで後ろに軽くまとめる。
「これでよし! それじゃあ帰りましょう!」
そうして二人は家へと戻るのであった。
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ユリアは地図に指を指すとイワンはユリアの指を退ける。
「まずそいつが黒幕とは限らない」
イワンが発するとユリアは眉を顰める。
「どういう事ですか」
「そいつが黒幕の可能性は低い、こっちの存在が明らかになっているのに正面から出るわけがないだろう、差し詰め幹部辺りだろう、少なくとも黒幕ではない」
イワンは手招きをすると青年達が出てくる。
「しばらくは皆で行動を行う」
リーデットのアストラ、スノーエルフのアルス、ラルク、ルーカスを含め、フォルトとユリアを含めた6名である。
イワンはユリアの書いたマルセル地下街の地図を机上に出すと作戦について説明する。
「君たちに行ってもらうのはココの追跡、異常事態の感知、黒幕の発見、他の目的を見つけることだ」
イワンの言葉にラルクは手をあげる。
「なんかあっても戦闘は特に無しっすか?」
「ああ、今回は潜入調査だ、極力目立たないように頼む」
するとラルクは頬を膨らませ両手を頭に当てる。
「なんか地味なの嫌っすね~」
その言葉を聞いたルーカスはラルクの胸ぐらを掴む。
「いい加減にしろ、せめて依頼主の前でその態度はやめろ」
ルーカスの凄みにラルクはオロオロとする。
「いやぁ冗談っす冗談...冗談ですからぁ...」
「まあまあ! ラルクはいつもこうだしさ、ね?」
アルスが必死に仲裁をするとルーカスは手を離す。
「ラルクに構ってる方が時間の無駄ですしね~」
アストラはのほほんとした顔でルーカスに言う。
「イワンさん、今すぐ向かいますか?」
ルーカスはイワンに聞く。
「ああ、早めに向かってくれ、伝達は早めに頼む、ルルムを通してくれ」
「了解しました」
ルーカスが一言言うと、皆一同にその場を去った。
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「奴らは紛れもない精鋭部隊だ、隊長のルーカスを筆頭に、暗殺、偵察、工作、なんでもありの化け物どもだ、あいつらは相当強い、任務の失敗があるとは思えないが...な」
歯切れの悪いイワンにジャンは違和感を覚える。
「なにか?」
「今回の山はかなりでかい気がする、今までドラゴン信仰みたいなのは結構あったんだが...なんだかな...」
「まあいいや、仕事に戻りましょうよ、やることは無限にあるんですから」
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