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第十四話 茶番と激鉄
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私の名はルイス、龍神へーリオスを信仰する教祖である。
私が20歳の頃、私にとってそれは神秘的な光景であった、私が礼拝をしに御神体に向かうため外に出た時である。
「坂が...高いな...」
舗装されてない獣道を進んでいる時、虫と水の音が入り混じり中で私は見た。
「あれは...龍神!?」
滝壺で身体を清める翼の生えた女性であった、彼女を見て私は確信した、龍神は存在するのだと。
信仰は確信へと変わった、今まで龍をあくまで恐れながら崇めるものと考えていたが、彼女を見れば本当の意味での奉りは可能なのではないかと。
「すみません!!」
私が声をかけると龍神は走り出し、森の奥へと姿を消してしまいました、私は森の奥深くを走り続けましたが、それを見つけることはできませんでした。
「龍神様は確かにいた...」
私はあのことを忘れることはできず、それと同時に存在することを知れた希望が渦を撒き続け...18年、そんな中で一人の男に出会った。
「それはもしや、へーリオス様のことではないでしょうか?」
ことの全容を話すと男は真剣な顔で話し始めたのである。
「知っているんですか!?」
「もちろんです、それは間違えなく龍神へーリオス様でしょう、漆黒の黒い髪と目を持ち、翼の生えたその姿、炎を操る伝説を持ちます」
私は喜びのあまりに心から叫びそうになりましたが必死に抑え込み、冷静に取り繕いました。
「へーリオス様に会う方法とは!?」
「信仰し続けることです、彼女の名に祈りを込め、その信心深いあなたの声が、周りの人の声が、彼女を呼び起こすでしょう」
男の言葉を信じて私は信じ続けた、名も知らぬ男を藁にも縋る気持ちだったのでしょうが、そうして5年の時が経ち、彼女は現れました、報われた、信じてる、いつかきっと平和は訪れると
「起きろ!」
ルーカスは椅子に縛られたルイスを椅子ごと蹴り飛ばし無理やり起こすとルーカスの頭に銃を向ける。
「これが最後のチャンスだ、今までの通りだ、質問に答えろ」
ルーカスの言葉にルイスは微笑むと少し息を吸い答える。
「嫌です....」
「残念だ」
ルーカスが引き金に指をかけるとルイスは死を覚悟して目を瞑るった。
「おりゃあああ!!」
ココの声にルイスが目を開けると目の前に広がる光景は、ルーカスを蹴り飛ばすココ、ユリアを取り押さえるホセ、そしてルーベルであった。
「助けに来ましたよ、教祖様」
ルーベルがルイスの縄を解くとルーベルは服をルイスに渡す。
「ありがとうございます、ルーベルさん」
泣きそうになりながらも必死に涙を抑え、ルーベルに頭を下げるとココとホセにも頭を下げる。
「二人ともありがとうございます...本当に助かりました...」
「大丈夫だよ!」
「ルイス様! 大丈夫ですか!?」
「ああ、大丈夫、ルーベル、集会所に向かいましょう、皆がいます」
「了解です」
「ココ様、ホセ、今から集会所に向かいます、東側の路地裏の酒屋の先を進んだゴミ捨て場の奥にあります、もしも別れたらそこで合流をしましょう!」
そうして全員を拘束したルイス達は廃墟を後にし、教会へと向かった。
ルイスは教会前にて手のひらを上に掲げると煌々と太陽が光り出す。
「これであとは集会所に向かうだけです、へーリオス様、ホセ、向かいま——」
突然銃声が鳴り響きルイスは頭を撃ち抜かれ死ぬとフォルトが現れ3人の顔にそれぞれ手を当てるとココの顔はジャンに、ホセの顔はアストラに、ルーベルの顔はイワンへとが変わる。
「ありがとうございます、おかげで情報が出ました、イワンさん、ジャンさん、わざわざ来ていただきありがとうございます。
「いいってことよ!」
ジャンがピースでルーカスに言うがイワンはジャンの頭を叩く。
「別に問題ない、必要とあらばいつでも出向く、遠慮なく呼んでくれ、ルルムに言えばすぐに来る」
イワンはルイスの死体に近づくと首元を探る。
「これか」
アミュレットを取るとイワンはジャンに渡す。
「今まで通り解析に回す、ルーカスの隊は一人減っている、ジャンもここに残れ」
「えーわっかりました~」
少し不満そうな顔をするジャンであったが了承するとルーカスの手を取る。
「よろしく!」
二人は握手をするとルーカスはルイスの死体を持ち上げる。
「とりあえずこれは処理してくる、先に行ってくれ」
そうしてルーカスは去っていき、ジャンは新たなメンバーとなった。
私が20歳の頃、私にとってそれは神秘的な光景であった、私が礼拝をしに御神体に向かうため外に出た時である。
「坂が...高いな...」
舗装されてない獣道を進んでいる時、虫と水の音が入り混じり中で私は見た。
「あれは...龍神!?」
滝壺で身体を清める翼の生えた女性であった、彼女を見て私は確信した、龍神は存在するのだと。
信仰は確信へと変わった、今まで龍をあくまで恐れながら崇めるものと考えていたが、彼女を見れば本当の意味での奉りは可能なのではないかと。
「すみません!!」
私が声をかけると龍神は走り出し、森の奥へと姿を消してしまいました、私は森の奥深くを走り続けましたが、それを見つけることはできませんでした。
「龍神様は確かにいた...」
私はあのことを忘れることはできず、それと同時に存在することを知れた希望が渦を撒き続け...18年、そんな中で一人の男に出会った。
「それはもしや、へーリオス様のことではないでしょうか?」
ことの全容を話すと男は真剣な顔で話し始めたのである。
「知っているんですか!?」
「もちろんです、それは間違えなく龍神へーリオス様でしょう、漆黒の黒い髪と目を持ち、翼の生えたその姿、炎を操る伝説を持ちます」
私は喜びのあまりに心から叫びそうになりましたが必死に抑え込み、冷静に取り繕いました。
「へーリオス様に会う方法とは!?」
「信仰し続けることです、彼女の名に祈りを込め、その信心深いあなたの声が、周りの人の声が、彼女を呼び起こすでしょう」
男の言葉を信じて私は信じ続けた、名も知らぬ男を藁にも縋る気持ちだったのでしょうが、そうして5年の時が経ち、彼女は現れました、報われた、信じてる、いつかきっと平和は訪れると
「起きろ!」
ルーカスは椅子に縛られたルイスを椅子ごと蹴り飛ばし無理やり起こすとルーカスの頭に銃を向ける。
「これが最後のチャンスだ、今までの通りだ、質問に答えろ」
ルーカスの言葉にルイスは微笑むと少し息を吸い答える。
「嫌です....」
「残念だ」
ルーカスが引き金に指をかけるとルイスは死を覚悟して目を瞑るった。
「おりゃあああ!!」
ココの声にルイスが目を開けると目の前に広がる光景は、ルーカスを蹴り飛ばすココ、ユリアを取り押さえるホセ、そしてルーベルであった。
「助けに来ましたよ、教祖様」
ルーベルがルイスの縄を解くとルーベルは服をルイスに渡す。
「ありがとうございます、ルーベルさん」
泣きそうになりながらも必死に涙を抑え、ルーベルに頭を下げるとココとホセにも頭を下げる。
「二人ともありがとうございます...本当に助かりました...」
「大丈夫だよ!」
「ルイス様! 大丈夫ですか!?」
「ああ、大丈夫、ルーベル、集会所に向かいましょう、皆がいます」
「了解です」
「ココ様、ホセ、今から集会所に向かいます、東側の路地裏の酒屋の先を進んだゴミ捨て場の奥にあります、もしも別れたらそこで合流をしましょう!」
そうして全員を拘束したルイス達は廃墟を後にし、教会へと向かった。
ルイスは教会前にて手のひらを上に掲げると煌々と太陽が光り出す。
「これであとは集会所に向かうだけです、へーリオス様、ホセ、向かいま——」
突然銃声が鳴り響きルイスは頭を撃ち抜かれ死ぬとフォルトが現れ3人の顔にそれぞれ手を当てるとココの顔はジャンに、ホセの顔はアストラに、ルーベルの顔はイワンへとが変わる。
「ありがとうございます、おかげで情報が出ました、イワンさん、ジャンさん、わざわざ来ていただきありがとうございます。
「いいってことよ!」
ジャンがピースでルーカスに言うがイワンはジャンの頭を叩く。
「別に問題ない、必要とあらばいつでも出向く、遠慮なく呼んでくれ、ルルムに言えばすぐに来る」
イワンはルイスの死体に近づくと首元を探る。
「これか」
アミュレットを取るとイワンはジャンに渡す。
「今まで通り解析に回す、ルーカスの隊は一人減っている、ジャンもここに残れ」
「えーわっかりました~」
少し不満そうな顔をするジャンであったが了承するとルーカスの手を取る。
「よろしく!」
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