生きる世界と冒険譚

山田浩輔

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第十六話 烈火のマグマ

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 ホセに向けて円状に刃を放ち、髪からわずかな電気を流し一気に発火させ、周りは一気に火の海へと変わる。
 「人が来る...離れますかね...」
 フォルトはすぐに逃走しようと走り出すが次の瞬間に火球の連弾が落下しフォルトを襲う。
 
 火球自体は避けることができたがマグマが跳ね、フォルトの足先を溶かす。
 「ぐが....!」
 熱の痛みで声を上げそうになるが必死に声を抑え、上空を向くとそこにはホセを抱えた状態で空を飛ぶココがいた。
 「アルスさん!」
 フォルトが巨大な布を広げて羽のように展開して跳ぶとアルスがフォルトの立つ地面に杖を向ける。
 「ファイアブラスト!」
 一面が燃えて上昇気流が発生し、フォルトは空高く飛び上がり刀を振ろうとするのを見たホセは手に力を込めて火球を盾にしようとするがフォルトは突然、布を手放す。
 「ファイア!ファイア!ファイア!」
 三発フォルトは発砲し銃弾を防御が遅れ最初の一発を防ぐことができなかったがココが腕を硬化させ銃弾を防ぐが体勢を崩し、そのまま地面へと不時着する。
 「うあああああ!」
 
 
 フォルトは着地するとココのところへ走り出すと起きあがろうとしてるココに向かって拳を振るう。
 「ぐ....」
 フォルトの攻撃を硬化で防御し、拳に痛みが走るが必死に我慢し、ココをうつ伏せになるように拘束すると縄をかけようとするとホセがフォルトに掴み掛かり、フォルトの首を絞める。
 「ココ様! 逃げてください!」
 フォルトは必死に抵抗し、ホセの顔を殴り続けるがホセの勢いは止まらず、その次の瞬間、アルスが魔法を詠唱する。 
 「ファイアボール!」
 火球がホセを襲い、ココがホセを掴むとそのまま教会へと走り出す。
 「すみません...アルスさん...」
 「それよりも追いましょう、もうすぐ応援が来ます!」
 そうして二人に続いてアルスとフォルトも教会へと入るのであった。


 
 「ココ様、空を飛べるならば隙を見て逃げてください、僕が時間を稼ぎます!」
 「大丈夫! 私も一緒に頑張るから!!」
 ココの自信満々の目にホセは押されると共に、ホセは教会内に仕掛けをしていくのであった。


 「ココは...どこだ...?」
 礼拝堂の椅子と椅子の間を一つずつ確認しながら奥の部屋に進み、扉を開けた瞬間に部屋の天井から直径70cmほどの鉄球が飛んでくる。
 「うお!」
 
 フォルトは間一髪で鉄球を避けると奥へと進み、部屋の中を探していると地下へと向かえる階段を見つけた。
 「アルスさん、こっちに地下階段が」
 「この先何があるかわからないわ、気をつけて行きま.....」
 
 アルスは突然、地面に倒れ伏し、後ろから現れるようにそこにルーベルがいた。
 「まず一人か...久しぶりだな、レイド人」
 フォルトは銃を構えるがルーベルはすぐにアルスを持ち上げ、盾にする。
 「動くな、それ以上動けばこの女の首を切る」
 ルーベルはアルスの首元にナイフを当てがい、フォルトはゆっくりと銃を下ろすと地面に捨てる。
 「私のことはいいから...」
 「黙ってろ.....今から俺のいうことを聞け、頭の後ろに手を置き、膝を地面につけ」
 フォルトは要求通りするとルーベルはゆっくり近づき、銃を拾う。

 「レイド人、お前はどこから来た? 誰の命令だ?」
 ルーベルの言葉にフォルトは黙り続けるとルーベルはアルスの首にナイフをさらに近づけ、血が垂れる。
 「言わなければこいつが苦しむだけだ、話せ」
 フォルトが話さないのを見てルーベルは戦う準備をしているとフォルトは口を開く。
 「僕が来たのは...ミメーシスです、鉄の球が飛ぶ国です」
 「何を言って...!」
 突然ルーベルの背中に衝撃が走り、ルーベルはアルスを手放し、ルーベルが後ろを見ると先ほどの鉄球がルーベルにぶつかっていた。
 「ぐ...後ろには誰もいなかった...はずだ...一体...」
 「それは君の知ることではないさ」
 フォルトは刀を振るうとルーベルはナイフで刀を防ぐ動作をすると同時に左手を前に出す。
 「ブラスト!!」
 強風が吹き、アルスとフォルトは後方に吹き飛ばされる。
 「ぐはっ...!!」
 壁に当たると同時にアルスがフォルトに被さるように激突し、痛みと同時に重みを感じるがアルスを退かすとすぐに立ち上がり刀を構える。
 「アルスさん、ココ達を追ってください、私はここで抑えます!」
 そうしてアルスは地下階段を進んでいくのであった。
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