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第十七話 手持ちバリスタ
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「前回とは違い、タネは明かされてる、油断はしない」
ルーベルは急接近しフォルトの首元までナイフを切りつけるがフォルトは体勢を崩しながらも後ろに跳ぶと同時に机を蹴り飛ばし、ルーベルは一瞬だけ視界を奪われた瞬間にフォルトは机ごと貫通しルーベルに刺突を行う。
「ウィンドカッター!」
ルーベルは机を真っ二つに切り裂き、フォルトは刀を抜く暇もなく手を離し距離を取る。
「また風ですか...」
フォルトはゆっくりと立ち上がると椅子の脚を取るとルーベルへ向かい振り下ろす。
ルーベルは棒を手で掴むとナイフをフォルトに突き刺そうとするがフォルトはナイフを蹴り飛ばすとルーベルの襟元を掴みそのまま地面に倒れる。
フォルトはルーベルの腕を拘束しようとするとルーベルは手に力を込め、それを見たフォルトは離れた瞬間にマグマが噴き出る。
「球型だけじゃないのか...」
辺りにマグマが散らばり、着弾すると少し溶けるとすぐに冷え固まると同時に石はひび割れるとルーベルは詠唱する。
「トルネード!」
細かな石が部屋全体で渦巻き、壁や地面、フォルトを切り裂き続け、フォルトは棚を盾にするがゆっくりと削り取られ、数秒も経つと石は棚を貫通し始めたのであった。
「終わりだ、コンバージェンス、バースト」
石が棚の前で収束すると一気に弾け、辺り一面を穴だらけにし、フォルトの全身に石が当たり致命傷を躱そうとはしたが、左腕を吹き飛ばされてしまう。
「ぐあああああ!!」
あまりの痛みにフォルトが腕を押さえてすぐに止血を行うとルーベルに体当たりをするがルーベルはヒラリと躱すと手に力をこめる。
「ファイア!」
ルーベルは背後に気配を感じ、咄嗟に躱すと銃弾が横切る、銃声の先にはルーカスがいた。
「当たらなかったか...」
「ブラスト!!」
ルーベルは砂埃をたて、皆の視界を奪い、一瞬だけ目を閉じ、開けたころには既にルーベルの姿はなかった。
「う....」
フォルトは力が抜け、地面に座り込むと破壊された切断面を見て呆然としているとルーカスはフォルトに言う。
「扉は塞いでました、おそらく地下階段を進んだと思われます、俺は先に進みます、フォルトさんは待っていてください」
「すみません、お願いします」
「ココ様! 大丈夫なんですか!?」
地下階段を走りながらココに話しかけるとココは笑う。
「まあなんとかなるよ! この先を進むと街に出るらしいから! そこまで逃げれば追ってこないでしょ!!」
そうして二人は地下道をがむしゃらに進み続け、階段を登ると街の中央へと出た。
街の中を走っていると人にぶつかりココは尻餅をつく。
「ごめんなさい!」
ホセが謝り、ココはゆっくり顔を上げるとそれはレイクであった。
「あれ? 君は...」
「あ! 豚喰いおじさん!」
ココの言葉にレイクは困惑しつつもココに手を貸す。
「あはは、ひどいなぁ、どうしたんだい? そんなに慌てて...」
「実は今、ヤバいやつに追われてる! ヤバい!」
ココの焦り方に情報を察したレイクはココ達を人気の少ないところへと連れていく。
「君は...思い出した、へーリオスだっけ、大丈夫、僕は君の味方さ、今は追われてるんだね? 誰に追われているんだい?」
レイクは優しくココに聞いているとココは後ろを指差す。
「来たあああ!!」
アルスは杖を構えると素早く詠唱を行う。
「ウォーターベイパー!」
辺りに蒸気が現れ、視界が見えなくなるがレイクはショートソードを抜剣し、辺りを警戒する。
「へーリオスさん、飛んでください!」
ココはホセを抱えるとゆっくりと空へと飛び上がると湯気が少し晴れると同時にココに向かって魔法を放とうとするアルスを見たレイクはアルスに剣を投げ飛ばす。
アルスは剣を横に避けると杖をレイクに向け、詠唱する。
「バースト!」
杖先に空気が収束し、レイクに一直線に飛ぶが中空で爆発し、蒸気が晴れるとそこにはバリスタを持ったレイクがいた。
「危なかったけど、ここからが本番だよ」
ルーベルは急接近しフォルトの首元までナイフを切りつけるがフォルトは体勢を崩しながらも後ろに跳ぶと同時に机を蹴り飛ばし、ルーベルは一瞬だけ視界を奪われた瞬間にフォルトは机ごと貫通しルーベルに刺突を行う。
「ウィンドカッター!」
ルーベルは机を真っ二つに切り裂き、フォルトは刀を抜く暇もなく手を離し距離を取る。
「また風ですか...」
フォルトはゆっくりと立ち上がると椅子の脚を取るとルーベルへ向かい振り下ろす。
ルーベルは棒を手で掴むとナイフをフォルトに突き刺そうとするがフォルトはナイフを蹴り飛ばすとルーベルの襟元を掴みそのまま地面に倒れる。
フォルトはルーベルの腕を拘束しようとするとルーベルは手に力を込め、それを見たフォルトは離れた瞬間にマグマが噴き出る。
「球型だけじゃないのか...」
辺りにマグマが散らばり、着弾すると少し溶けるとすぐに冷え固まると同時に石はひび割れるとルーベルは詠唱する。
「トルネード!」
細かな石が部屋全体で渦巻き、壁や地面、フォルトを切り裂き続け、フォルトは棚を盾にするがゆっくりと削り取られ、数秒も経つと石は棚を貫通し始めたのであった。
「終わりだ、コンバージェンス、バースト」
石が棚の前で収束すると一気に弾け、辺り一面を穴だらけにし、フォルトの全身に石が当たり致命傷を躱そうとはしたが、左腕を吹き飛ばされてしまう。
「ぐあああああ!!」
あまりの痛みにフォルトが腕を押さえてすぐに止血を行うとルーベルに体当たりをするがルーベルはヒラリと躱すと手に力をこめる。
「ファイア!」
ルーベルは背後に気配を感じ、咄嗟に躱すと銃弾が横切る、銃声の先にはルーカスがいた。
「当たらなかったか...」
「ブラスト!!」
ルーベルは砂埃をたて、皆の視界を奪い、一瞬だけ目を閉じ、開けたころには既にルーベルの姿はなかった。
「う....」
フォルトは力が抜け、地面に座り込むと破壊された切断面を見て呆然としているとルーカスはフォルトに言う。
「扉は塞いでました、おそらく地下階段を進んだと思われます、俺は先に進みます、フォルトさんは待っていてください」
「すみません、お願いします」
「ココ様! 大丈夫なんですか!?」
地下階段を走りながらココに話しかけるとココは笑う。
「まあなんとかなるよ! この先を進むと街に出るらしいから! そこまで逃げれば追ってこないでしょ!!」
そうして二人は地下道をがむしゃらに進み続け、階段を登ると街の中央へと出た。
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「あれ? 君は...」
「あ! 豚喰いおじさん!」
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「あはは、ひどいなぁ、どうしたんだい? そんなに慌てて...」
「実は今、ヤバいやつに追われてる! ヤバい!」
ココの焦り方に情報を察したレイクはココ達を人気の少ないところへと連れていく。
「君は...思い出した、へーリオスだっけ、大丈夫、僕は君の味方さ、今は追われてるんだね? 誰に追われているんだい?」
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「来たあああ!!」
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アルスは剣を横に避けると杖をレイクに向け、詠唱する。
「バースト!」
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