生きる世界と冒険譚

山田浩輔

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第二十三話 水電撃

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 教会内に入るフォルトとアストラであったが人の気配はない、フォルトが奥の部屋に進もうとしたその時、床が壊れ、穴へと落ちる。
 アストラが急いで走るとフォルトは檻へと入れられていた。
 「フォルト!」
 アストラは心配し、手を伸ばそうとしたその時、アストラを背負う人形が横に飛ぶ。
 「おっと、気配は消していたんですがね」
 アストラは銃を構えると周りを確認する。
 「準備が早い、この一瞬で仕掛けだらけだ」
 ルカは何も答えることなく剣を投げ飛ばす。
 アストラは剣を避けるがその瞬間、天井のシャンデリアが落ちる。
 横に走り、なんとか躱わすと銃を撃つ。
 「ファイア」
 「おっと」
 ルカが銃弾を躱し、壁に着弾した瞬間に壁が爆発し、破片がアストラを肉を削り、目を瞑ったその次の瞬間、ルカはアストラを蹴り飛ばし、人形から離す。

 アストラは受け身を取ることもできず、地面を転がり、壁に激突する。
 「ぐ...」
 アストラは銃をルカに撃とうとするがルカはアストラの銃を蹴り飛ばすと手に力を込める。
 「リーデットは跡形もなく消すべきですかね」
 ルカが太陽の力を使おうとしたその時、アストラは左腕から銃弾を撃つ。
 ルカの腕を掠り、アストラの服を破ると、そこには小さく生えた子供のような手があった。
 「これで終わりなようですね」
 ルカはニコリと笑い、アストラの頭に手を置き、太陽の力を使おうとしたその時、ルカの腕が飛ぶ。
 ルカが後ろを見るとそこにはからくり人形がいた。
 「まだ動くのですか...」
 ルカは核である心臓部に手を伸ばすが人形は距離を取り、刀を振るう。
 ルカは剣撃を避けると手に力を込め、マグマを出そうとすると人形は銃を撃ち、ルカの左肩に命中する。

 「....あなた...人形じゃないですね?」
 ルカが発すると人形は手を自らの顔に当てると、フォルトの顔になる。
 「正解ですよ」
 フォルトは蛇腹刀を展開すると回転させながらルカを狙う。
 ルカは手に力を込め、それを見たフォルトはポーチに入った魔力結石を全て投げ、詠唱する。
 「ウォーター!」
 ルカは放射線をだすが巨大な水の壁がフォルトを守り、それ同時に刀を水の壁に刺すと放電する。

 「ぐあああああああ!!」
 ルカは電撃を全身で浴び、そのまま地面へと倒れ伏す。
 フォルトも膝を地につき、しばらく呆然としているとアストラはルカにとどめを刺そうと銃を向ける。
 「ファイ———」「待ってください!」
 フォルトはアストラの口を塞ぎ込み止める。
 「早くとどめを...」
 「彼は情報を得れるかもしれません...拘束しましょう」
 フォルトの言葉にアストラはしばらく葛藤するがアストラは自分を納得させ、ルカを縛る。
 「そうですね、では...ココ達を追いましょう」
 「先に行っていてください、少し必要なものがあるので」
 「わかりました」
 フォルトは走り出し、アストラはココ達が言ったであろう方向へと走り出した。

  蒸発音が耳を襲い、目をゆっくりと開けるとそこにはバケツを持ったジャンがと心配そうに見つめるユリアがいた。
 「大丈夫...ですかね...?」
 ユリアは急いでルーカスの火傷部分に包帯を巻くがルーカスは立ち上がる。
 「やつが...イワンが来る...」
 「え!? イワン来てたんですか!? ドラゴンいるし最悪な時に来ちゃったんだなぁ...」
 ジャンは勝手に納得し腕を組みながら首を振る。
 「ちがう、やつがこの信仰の黒幕だ、奴はへーリオスという...精霊?というものを利用したモノらしいが...今は話してる時間はないな...協力してくれ」
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