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元ダンジョンマスター、条件を提示される。
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湖近くの、白く大きな城。
ダンジョン名《吸血鬼の双冠城》の主であるニパン・ブラッドレイと、その双子の妹であるサンブレッド・ブラッドレイとが立っていた。
彼女達はこのダンジョンを2人で治めているダンジョンマスターで、それと同時に俺が同盟を求めた相手である。
マントを翻したシルクハットを被った方がニパン、そしてメイド服を着た方がサンブレッド。ちなみに背や胸などの成長がしっかりとしているのは妹であるサンブレッドの方である。
そんな彼女達に向き合うように、俺とソラハさん、ササ、ラウ姫の4人は座っていた。
「なるほど、同盟を求めに来た理由は分かったわ、たわ。あなた達はダンジョンという住処を求めていて、私達は強力な戦力を得られる。確かに利害は一致しているわね、わね」
シルクハットを深々と被ったニパンは、独特な喋り方をしながら考え込んでいた。その妹であるサンブレッドはと言うと、ただ黙ってこちらを注視していた。
(どうやら、サンブレッドという彼女こそがこのダンジョンで一番強いんだろうなぁ)
彼女の腰には、《栄光の杖》なる杖を腰に差していた。たしか、魔法の威力アップと詠唱速度向上を行う武器だったはずで、それなりに高価な代物だったはずだ。妹の護身用に渡す武器としてはあまりに高価すぎる。
「姉様、私はそろそろ……」
「サンブレッド、もう行かなくちゃならないの、いの?
あなたの鍛錬にかける情熱は認めている、いる。けれどもその分、姉としては心配で、いで……」
「その話は終わってるのでもう失礼します、と私は進言します」
ぺこり、と頭を下げてサンブレッドは背中の羽をぱたぱた、と飛びながら城の奥へと去っていった。
サンブレッドが城の奥へと去っていったのを見て、ニパンはため息を吐いていた。
「ごめんなさいね、いね。サンブレッドは私と一緒に共同ダンジョンマスターとして頑張っているし、るし、このダンジョンで私を除けば一番強いし、いし、そこは頼りにしているのですが、すが、姉としてはやはり無茶な事をしているので心配で仕方がないのです、です」
「無茶な事……?」
「サンブレッドは吸血鬼の真祖たる《ヴァンパイア・オリジン》を目指している、いる」
面倒な語尾をしているニパンさんの話を纏めると、こういう事である。
《鏡に映らない》や《血を吸わないと弱っていく》などの様々な弱点を持つ魔族の一種たる吸血鬼族なのだが、要するにそう言った弱点さえなければ、吸血鬼族は非常に優秀な種族なのだ。
魔法技術力や属性補正などの魔力の適性も高く、姿を自由自在に変えることができる。身体を小さくしてんな隙間でも入ることができるし、攻撃が当たらない霧に姿を変えることも容易にできる。
今挙げた全てを自由に使える訳ではないのだが、1つあるだけでも強いのは事実である。
そして、吸血鬼の真祖である《ヴァンパイア・オリジン》は吸血鬼の弱点が存在しない、完成された真の姿である。
長い年月を経て、世代が進み、吸血鬼族は弱くなってしまった。
大量の弱点を保有してしまい、弱体化してしまった。
サンブレッドは弱体化する自身の種族である吸血鬼族に激しい憤りを持っており、それ故にどうにかしてその真祖の力を得られないかと試行錯誤を繰り返しているらしい。
ちなみに真祖の力を得る方法は、今もなお1つたりとも分かっていないらしい。
「‐‐‐‐なるほど、サンブレッドさんの視線がどことなく俺の後ろの3人に向いていたのも納得しました」
ササ。
ソラハさん。
ラウ姫。
見るからに強い存在である3人の姿を見れば、最強の真祖である《ヴァンパイア・オリジン》を目指すサンブレッドからして見れば興味があるのだろう。
「そうなのです、です。ちなみにそこのお三方は、どうやって進化させたのかを教えていただけても、ても?」
「……そこの辺りは魔王の秘密なので、教える訳には」
同盟を求めている相手ではあるが、同盟を受けて貰っている前から自身の秘密‐‐‐‐【混色】の能力について話すのは避けたい。
そもそも、ニパンとサンブレッドの能力も分かっていないのだ。
その辺りは教える訳にはいかないだろう。
「‐‐‐‐なるほど、ほど。つまりは3人の進化にはあなたの能力が関わっていると、ると。
それは良い事を聞けましたね、たね」
「まぁ、これ以上は同盟を受けて貰えればの話になりますね」
「それもそうですね、すね」とニパンはそう言いながら、10枚のチップを取り出す。
「‐‐‐‐さぁ、あなたは何枚とりますか、すか?」
それを見て、「そうくるかぁ……」と俺は相手の手法を感心していた。
これは恐らく、どれだけ取るかを、チップを取った枚数で判断しようとしている。
交渉においては、相手が提示した数を「多すぎる・少なすぎる・丁度いいくらい」と言う方が簡単だ。なにせ、ダメだったら相手がまた別の数を提示してくれるのだから。
交渉は受ける方が楽だ、こちらが条件を提示する方が楽なのだ。ちなみに、自分談。
(こちらの取り分、いくつにしよう?)
一番良いのは半々、なのだが今の状態ではそれはならないだろう。今、俺がニパンさんに見せている手札は配下が強いという事と、その強化が俺の能力に関わっているという事の2つだけなのだから。
だとすると、どれだけ取れる?
4? 3? それとも、2か、1?
(どうすれば……一番、多く取れる?
どうすれば、俺の力を分かってもらえるだろう?)
うーん、と俺は頭を悩ませる。
これは1つの賭け、そう今後の俺達の待遇がどうなるかを決める重要な問題。
生半可な覚悟で臨むべきではないだろう。
「ん……?」
いや、待てよ。
確か俺と交渉している最中、共同ダンジョンマスターである妹のサンブレッドさんが、ダンジョンマスターとしているのだな。
もし。もし仮に、だ。
ダンジョンマスターのサンブレッドさんを、うちの3人以外の、今から取ってくる魔物を強化して突っ込ませて勝てば、6枚、いや下手すれば9枚くらい取れるのではないだろうか?
(やってみる価値は十分にある、な)
「ん……? もしかしてチップを1枚も取る気がない、ない。つまりは無償で協力するつもりがあるって事なのか、のか?」
「いえ、そういう訳ではありません」
誰がそんな無償でやるというのか。
俺はスローライフを望んでいるのであって、奴隷ライフは望んでいないのだ。
「ニパンさん、あくまでもなのですが、俺が今から強化した魔物でこのダンジョンを攻略したらどうなります?」
俺が提案したのは、《魔物の強さ自慢》の一種だ。
自分が育てた魔物を相手のダンジョンに送り込み、どれだけの強さまで育てたのかを見る、ダンジョンマスター同士の力比べの遊びみたいなもの。
ダンジョンマスターであるニパンさんなら、やったことがあるかは別として、知識として知っているだろう。
「……今から育てる、てる? そんな《強さ自慢》は聞いたことがありません、せん。
もし仮に、それでうちのダンジョンが攻略できるのなら、攻略具合によって考えます、ます。もし仮にダンジョンマスター、いわゆるうちの妹のところまで来たら‐‐‐‐‐」
そう言って、ニパンさんはチップを"8枚"こちらに出してくる。
「‐‐‐‐このくらいの取り分は用意しても良い、いい。
ただし、その育てる魔物が本当に今からなのかが確認できないのなら、この話はなし、なし」
「いえ、大丈夫ですよ」
そう、今の俺には育成したデータがある。
赤は硬化、青は鈍足化、黄色は強化、緑は蘇生……これだけの情報が揃っていれば、魔物を育てるのも安全に出来る。
どんな効果が分からないと怖いが、分かっているのならば安心だ。
「今から育てようとする魔物、つまりはこの《吸血鬼の双冠城》を攻略させようとする魔物は、そちらから選んだ魔物で結構ですので。それでしたら、そちらも納得でしょう?」
仮に今から野生の魔物を捕獲して、それをニパンさんが見ている中で行っても、本当に先に用意した魔物かどうかを疑ってしまうだろう。
けれども、相手が用意した魔物ならばその可能性や疑惑はぐっと低くなる。
「…………」
悩む、ニパンさんも悩む。
けれども最終的には、彼女はこの条件を呑んでくれた。
もし仮にそんな事が出来るのならば、最高に素晴らしい同盟相手である、と。
その会話に応えられるよう、俺は一段と奮起するのであった。
ダンジョン名《吸血鬼の双冠城》の主であるニパン・ブラッドレイと、その双子の妹であるサンブレッド・ブラッドレイとが立っていた。
彼女達はこのダンジョンを2人で治めているダンジョンマスターで、それと同時に俺が同盟を求めた相手である。
マントを翻したシルクハットを被った方がニパン、そしてメイド服を着た方がサンブレッド。ちなみに背や胸などの成長がしっかりとしているのは妹であるサンブレッドの方である。
そんな彼女達に向き合うように、俺とソラハさん、ササ、ラウ姫の4人は座っていた。
「なるほど、同盟を求めに来た理由は分かったわ、たわ。あなた達はダンジョンという住処を求めていて、私達は強力な戦力を得られる。確かに利害は一致しているわね、わね」
シルクハットを深々と被ったニパンは、独特な喋り方をしながら考え込んでいた。その妹であるサンブレッドはと言うと、ただ黙ってこちらを注視していた。
(どうやら、サンブレッドという彼女こそがこのダンジョンで一番強いんだろうなぁ)
彼女の腰には、《栄光の杖》なる杖を腰に差していた。たしか、魔法の威力アップと詠唱速度向上を行う武器だったはずで、それなりに高価な代物だったはずだ。妹の護身用に渡す武器としてはあまりに高価すぎる。
「姉様、私はそろそろ……」
「サンブレッド、もう行かなくちゃならないの、いの?
あなたの鍛錬にかける情熱は認めている、いる。けれどもその分、姉としては心配で、いで……」
「その話は終わってるのでもう失礼します、と私は進言します」
ぺこり、と頭を下げてサンブレッドは背中の羽をぱたぱた、と飛びながら城の奥へと去っていった。
サンブレッドが城の奥へと去っていったのを見て、ニパンはため息を吐いていた。
「ごめんなさいね、いね。サンブレッドは私と一緒に共同ダンジョンマスターとして頑張っているし、るし、このダンジョンで私を除けば一番強いし、いし、そこは頼りにしているのですが、すが、姉としてはやはり無茶な事をしているので心配で仕方がないのです、です」
「無茶な事……?」
「サンブレッドは吸血鬼の真祖たる《ヴァンパイア・オリジン》を目指している、いる」
面倒な語尾をしているニパンさんの話を纏めると、こういう事である。
《鏡に映らない》や《血を吸わないと弱っていく》などの様々な弱点を持つ魔族の一種たる吸血鬼族なのだが、要するにそう言った弱点さえなければ、吸血鬼族は非常に優秀な種族なのだ。
魔法技術力や属性補正などの魔力の適性も高く、姿を自由自在に変えることができる。身体を小さくしてんな隙間でも入ることができるし、攻撃が当たらない霧に姿を変えることも容易にできる。
今挙げた全てを自由に使える訳ではないのだが、1つあるだけでも強いのは事実である。
そして、吸血鬼の真祖である《ヴァンパイア・オリジン》は吸血鬼の弱点が存在しない、完成された真の姿である。
長い年月を経て、世代が進み、吸血鬼族は弱くなってしまった。
大量の弱点を保有してしまい、弱体化してしまった。
サンブレッドは弱体化する自身の種族である吸血鬼族に激しい憤りを持っており、それ故にどうにかしてその真祖の力を得られないかと試行錯誤を繰り返しているらしい。
ちなみに真祖の力を得る方法は、今もなお1つたりとも分かっていないらしい。
「‐‐‐‐なるほど、サンブレッドさんの視線がどことなく俺の後ろの3人に向いていたのも納得しました」
ササ。
ソラハさん。
ラウ姫。
見るからに強い存在である3人の姿を見れば、最強の真祖である《ヴァンパイア・オリジン》を目指すサンブレッドからして見れば興味があるのだろう。
「そうなのです、です。ちなみにそこのお三方は、どうやって進化させたのかを教えていただけても、ても?」
「……そこの辺りは魔王の秘密なので、教える訳には」
同盟を求めている相手ではあるが、同盟を受けて貰っている前から自身の秘密‐‐‐‐【混色】の能力について話すのは避けたい。
そもそも、ニパンとサンブレッドの能力も分かっていないのだ。
その辺りは教える訳にはいかないだろう。
「‐‐‐‐なるほど、ほど。つまりは3人の進化にはあなたの能力が関わっていると、ると。
それは良い事を聞けましたね、たね」
「まぁ、これ以上は同盟を受けて貰えればの話になりますね」
「それもそうですね、すね」とニパンはそう言いながら、10枚のチップを取り出す。
「‐‐‐‐さぁ、あなたは何枚とりますか、すか?」
それを見て、「そうくるかぁ……」と俺は相手の手法を感心していた。
これは恐らく、どれだけ取るかを、チップを取った枚数で判断しようとしている。
交渉においては、相手が提示した数を「多すぎる・少なすぎる・丁度いいくらい」と言う方が簡単だ。なにせ、ダメだったら相手がまた別の数を提示してくれるのだから。
交渉は受ける方が楽だ、こちらが条件を提示する方が楽なのだ。ちなみに、自分談。
(こちらの取り分、いくつにしよう?)
一番良いのは半々、なのだが今の状態ではそれはならないだろう。今、俺がニパンさんに見せている手札は配下が強いという事と、その強化が俺の能力に関わっているという事の2つだけなのだから。
だとすると、どれだけ取れる?
4? 3? それとも、2か、1?
(どうすれば……一番、多く取れる?
どうすれば、俺の力を分かってもらえるだろう?)
うーん、と俺は頭を悩ませる。
これは1つの賭け、そう今後の俺達の待遇がどうなるかを決める重要な問題。
生半可な覚悟で臨むべきではないだろう。
「ん……?」
いや、待てよ。
確か俺と交渉している最中、共同ダンジョンマスターである妹のサンブレッドさんが、ダンジョンマスターとしているのだな。
もし。もし仮に、だ。
ダンジョンマスターのサンブレッドさんを、うちの3人以外の、今から取ってくる魔物を強化して突っ込ませて勝てば、6枚、いや下手すれば9枚くらい取れるのではないだろうか?
(やってみる価値は十分にある、な)
「ん……? もしかしてチップを1枚も取る気がない、ない。つまりは無償で協力するつもりがあるって事なのか、のか?」
「いえ、そういう訳ではありません」
誰がそんな無償でやるというのか。
俺はスローライフを望んでいるのであって、奴隷ライフは望んでいないのだ。
「ニパンさん、あくまでもなのですが、俺が今から強化した魔物でこのダンジョンを攻略したらどうなります?」
俺が提案したのは、《魔物の強さ自慢》の一種だ。
自分が育てた魔物を相手のダンジョンに送り込み、どれだけの強さまで育てたのかを見る、ダンジョンマスター同士の力比べの遊びみたいなもの。
ダンジョンマスターであるニパンさんなら、やったことがあるかは別として、知識として知っているだろう。
「……今から育てる、てる? そんな《強さ自慢》は聞いたことがありません、せん。
もし仮に、それでうちのダンジョンが攻略できるのなら、攻略具合によって考えます、ます。もし仮にダンジョンマスター、いわゆるうちの妹のところまで来たら‐‐‐‐‐」
そう言って、ニパンさんはチップを"8枚"こちらに出してくる。
「‐‐‐‐このくらいの取り分は用意しても良い、いい。
ただし、その育てる魔物が本当に今からなのかが確認できないのなら、この話はなし、なし」
「いえ、大丈夫ですよ」
そう、今の俺には育成したデータがある。
赤は硬化、青は鈍足化、黄色は強化、緑は蘇生……これだけの情報が揃っていれば、魔物を育てるのも安全に出来る。
どんな効果が分からないと怖いが、分かっているのならば安心だ。
「今から育てようとする魔物、つまりはこの《吸血鬼の双冠城》を攻略させようとする魔物は、そちらから選んだ魔物で結構ですので。それでしたら、そちらも納得でしょう?」
仮に今から野生の魔物を捕獲して、それをニパンさんが見ている中で行っても、本当に先に用意した魔物かどうかを疑ってしまうだろう。
けれども、相手が用意した魔物ならばその可能性や疑惑はぐっと低くなる。
「…………」
悩む、ニパンさんも悩む。
けれども最終的には、彼女はこの条件を呑んでくれた。
もし仮にそんな事が出来るのならば、最高に素晴らしい同盟相手である、と。
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