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元ダンジョンマスター、蜘蛛と争う。
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人間は家を造る。
魔物は巣を作る。
魔王は城を創る。
――――存外、生物という者は根無し草よりも、どこかの場所に根付こうとする。
孤高を気取ろうと、ボッチを容認しようとも、独りを好もうが。
社会に入ろうと、仲間を作ろうと、複数人になろうと――――とにかく、たった1人で生きていけるほど生物と言うのは強くなく、気高くなく、偉くもなく、図太くもない。
だからと言って、いきなり一人から脱却出来るかと言えばそうではない。一人から友達を作るのはなかなか難しい物である。
話がだいぶ横道の脇道へと逸れてしまったが、要するに生物と言うのは仲間などの温かさを求めているという事だ。けれども仲間を作るのはすぐに出来るのはなかなか難しく、それ故に生物は本能的に住処を作り上げる。心の温かさを急遽作るのは難しいので、寒くならないために温かくなるための家を作り上げる。
――――それが生物の本能というものである。
(長々と話してしまったが、要するに家を壊されるってのはどんな生き物にとってもあまり嬉しくはないものではないよね。うん、むしろ怒って当然である)
まぁ、と言う訳で――――今、俺の目の前には物凄い怒っている蜘蛛の魔物が居た。
大きな銀色の球状の身体にはいくつもの亀裂が裂けており、そこからは沢山の詰まった骸骨が見えていた。兎を思わせる顔の口は大きく開いており、毛が生えた黒い六本の脚は怒りのあまり逆立っていた。
「何か……凄く怒ってますね」
雷のスキルの試し打ちによって樹木にかけられた巣を壊した犯人――――ソラハさんはと言うと、どうしてこの蜘蛛の魔物が怒っているのか分かっていないようである。
「この蜘蛛の魔物、恐らくはヤトササガニだな」
ヤトササガニ、野兎を模した顔を持つ蜘蛛の魔物である。
蜘蛛の魔物は自らの糸を出して巣を作って獲物を捕らえて食す、直接戦闘するよりかはトラップで捕らえる事の方が多い俺にとっては他人とは思えない魔物である。しかし、このヤトササガニは違う。
蜘蛛の糸を出すのも、糸で巣を作り上げるのも蜘蛛の魔物の特徴としては一般的だ。違うのはこの魔物は自ら狩りをするという事である。
普通のごく一般的な蜘蛛の魔物にとっては巣は家であり、同時に罠である。しかし、ヤトササガニにとっては巣は家の役割しかない。
家となる巣を作り上げた彼らは自ら餌を求めて捜し歩き、見つけると粘着質のある糸を網として捕まえる。その後、その獲物を持ち帰り、ゆっくりと獲物を食べる。
普通の蜘蛛にとっては巣が壊れたら直す、罠として使っている面もあるためにもう一度罠を仕掛け直すという感覚に近い。しかし、造形にもこだわりぬくヤトササガニの家を壊すのはあまりお勧めしない。獲物を探し求めるほどの好戦的なその魔物が、壊す事を想定していない暮らしやすい意を壊された際の怒りは凄まじいからである。
「キシャアアアアッ!」
「……まぁ、例に漏れず怒ってるなぁ。普通ならばどこか別の所に巣を作り直して終わりだけど」
やれやれと思っていると、それを挑発とでも感じたのかは分からないが、ヤトササガニは口を大きく、顎が外れるほど大きく開けると中から何かを発射してきた。
「すらっ!」
「おっ、と!」
危機を感じたマッチョスライムに腕を引っ張られ、ギリギリのところで危険を回避する。俺が居た場所にはヤトササガニが口から発射した鋭く尖った弓が樹木の幹に深々と突き刺さっていた。
糸を編み上げて、体内で弓矢を作り上げたのだろうが、その弓の速さは見事であった。しかも、的が大きい胴体よりも、確実に相手の命を奪うために的の小さい頭を狙っている所から見ても、このヤトササガニはかなりの自信家らしい。
「ぷ、ぷよぉっ!?」
「あぁ、大丈夫だよ。だからそんなに心配しなくて大丈夫だ」
俺の身体を撫でながら心配するマッチョスライムの1体にそう伝えて、俺は冷静(を装って)ヤトササガニを見つめていた。
(こ、こええええ! 一瞬、死んだかと思った!
実際、死んだよね! 死んだよねぇ!)
俺には肉がないため、アークスケルトンの身体は生身の人間などに比べたらよっぽど的は小さい。けれどもその脆さは折り紙つきだ。あの弓矢一発でも俺の身体を容易く破壊出来ただろう。マッチョスライムが気を利かせてくれなければ、今頃正確無比なあの蜘蛛の一撃は俺の身体を破壊してただろう。
……いやはや、長らくダンジョンの奥でほとんど戦闘がなかったため、忘れていた。
次の瞬間には死んでいるのかも知れないという恐怖。
これが戦闘の恐怖と言う奴である。
「だっ、だいじょうぶですか!」
何が起きたのかさっぱり分かっていない様子のソラハさんは、ゆっくりとこちらへと近付いて来る。来る際に防御のつもりなのか、自分の前に青い力で生み出した壁を突くって防御として作っていた。あの《青の力》には『物の流れを遅くする』という効果があったはず。それを用いての防御なのだろうが……いいなぁ。俺も同じ力が欲しいものだ。塗る力だけではなく、塗った後に付随する力も欲しいよぉ。
「キキッ!」
そうこうしている内にも、ヤトササガニの次の弓矢の生成に入っていた。
(くそぅ! 残念ながらとりもちはさっき使っちゃったしなぁ……)
トラップってのはわりかし、時間がかかるものだ。それは設置するのにも準備がかかるという意味であるが、トラップってのは基本的には相手が来ると分かっている時に仕掛けるもの。
こんな目の前で仕掛けるものじゃない。
俺が持っている戦力としては、マッチョなスライム達と、(仮契約の)ソラハさん。
さて、とりあえず作戦を考えよう。
=====
作戦その1;このまま逃走。
→逃げている内に弓で刺されて死亡。はい、ダメー。
作戦その2;スライム達とソラハ・テンジョウインと共に対戦。
→悪くはないが、戦力としては心許ない。保留。
作戦その3;交渉。
→ずどーん。
作戦その4;場を和ませるためのギャグ披露。
→そんなのないからスベって心に傷を負う。その後、本当に致命傷を負う。
=====
(ろくな作戦がないな……)
と言うか、なんなんだろうなぁ、最後の2つは。
……ちょっと疲れてるのかも知れない。
けれども、一番可能性が高いのは2番……だよな。
もし数十の作戦を考えればもっと楽に勝てる道があるのかもしれない。数百の作戦を考えれば完全な交渉も思いつけるのかも知れないし、数千の作戦を考える脳があればそもそもヤトササガニと戦闘するような事態にもならなかっただろう。
けれども、そんな脳がない俺はただただ今考えられる分だけで一番成功率が高いのを選ぶしかないのだから。
「さて、それじゃあ作戦その2の特攻を――――」
=====
作戦そのa8c;【混色能力】で赤い絵の具を出して、後ろに放り投げる
→f7dの回数内でシミュレートした結果、一番可能性が高いと思われます。赤い絵の具を後ろに放り投げて目潰しに使ってください。 byステータス
=====
(やっぱり頼れる、ステータスさん!)
f7dの回数とやらがどのくらいの回数かは分からないけれども、少なくとも4回よりも少ないって事はないだろう。今まで結構ステータスさんには助けられたし、それならばここは信じて置くべきだろう。
「赤の絵の具!」
俺は【混色能力】を用いると、俺の右の手から赤い絵の具が泉のように沸いて大量に出て来ていた。先程は筆だったが、今は泉のようにただ絵の具が液体となってドバっと出ている。
一か所を塗るのには先程の筆の方が良かった、けれども目潰しの役割ならば今のような方が使いやすい。
(青は筆で、赤は泉と、色に合わせて出方が違う? それとも用途に合わせて能力が勝手に調整している?)
分からないけれども、なんとなく後者の方だなと感じた。
いや、本当になんとなく。そっちの方が嬉しいなぁ~という希望的な観測もちょっと、いやけっこー含まれているとは思うけれども。けれども、なんとなくそんな感じがしたのである。
俺の手から出た赤の絵の具は勢い良くヤトササガニの目を潰し、いきなり目の前が真っ赤に染まられた事によって激しく混乱したような様子である。
「さぁ、マッスルスライム達! それにソラハさん!
――――さっさとここから逃げる……ぞ?」
しかし、マッスルスライム達やソラハさんは逃げようとせずにただその場で呆然としていた。
「なんだ、あれ……?」
ついでにその光景も見て俺も呆然とする。
――――だって、顔に赤い絵の具を被ったヤトササガニが満面の笑みでこちらに近付いて来ていたから。
後からソラハさんに聞いたのだが、どうも俺の色を塗られてから凄い落ち着いているらしい。
凄い安心感があって、巣を壊され怒りを覚えていたヤトササガニが落ち着いたのはそう言う理由みたいである。
でも、その時の俺はそんな事を知らなかったため、こう思った。
「――――この蜘蛛、なんかヤバい」
赤い絵の具を自分の顔にぶしゃーってかけられて喜んでいるなんて、なんて変態なんだと。
魔物は巣を作る。
魔王は城を創る。
――――存外、生物という者は根無し草よりも、どこかの場所に根付こうとする。
孤高を気取ろうと、ボッチを容認しようとも、独りを好もうが。
社会に入ろうと、仲間を作ろうと、複数人になろうと――――とにかく、たった1人で生きていけるほど生物と言うのは強くなく、気高くなく、偉くもなく、図太くもない。
だからと言って、いきなり一人から脱却出来るかと言えばそうではない。一人から友達を作るのはなかなか難しい物である。
話がだいぶ横道の脇道へと逸れてしまったが、要するに生物と言うのは仲間などの温かさを求めているという事だ。けれども仲間を作るのはすぐに出来るのはなかなか難しく、それ故に生物は本能的に住処を作り上げる。心の温かさを急遽作るのは難しいので、寒くならないために温かくなるための家を作り上げる。
――――それが生物の本能というものである。
(長々と話してしまったが、要するに家を壊されるってのはどんな生き物にとってもあまり嬉しくはないものではないよね。うん、むしろ怒って当然である)
まぁ、と言う訳で――――今、俺の目の前には物凄い怒っている蜘蛛の魔物が居た。
大きな銀色の球状の身体にはいくつもの亀裂が裂けており、そこからは沢山の詰まった骸骨が見えていた。兎を思わせる顔の口は大きく開いており、毛が生えた黒い六本の脚は怒りのあまり逆立っていた。
「何か……凄く怒ってますね」
雷のスキルの試し打ちによって樹木にかけられた巣を壊した犯人――――ソラハさんはと言うと、どうしてこの蜘蛛の魔物が怒っているのか分かっていないようである。
「この蜘蛛の魔物、恐らくはヤトササガニだな」
ヤトササガニ、野兎を模した顔を持つ蜘蛛の魔物である。
蜘蛛の魔物は自らの糸を出して巣を作って獲物を捕らえて食す、直接戦闘するよりかはトラップで捕らえる事の方が多い俺にとっては他人とは思えない魔物である。しかし、このヤトササガニは違う。
蜘蛛の糸を出すのも、糸で巣を作り上げるのも蜘蛛の魔物の特徴としては一般的だ。違うのはこの魔物は自ら狩りをするという事である。
普通のごく一般的な蜘蛛の魔物にとっては巣は家であり、同時に罠である。しかし、ヤトササガニにとっては巣は家の役割しかない。
家となる巣を作り上げた彼らは自ら餌を求めて捜し歩き、見つけると粘着質のある糸を網として捕まえる。その後、その獲物を持ち帰り、ゆっくりと獲物を食べる。
普通の蜘蛛にとっては巣が壊れたら直す、罠として使っている面もあるためにもう一度罠を仕掛け直すという感覚に近い。しかし、造形にもこだわりぬくヤトササガニの家を壊すのはあまりお勧めしない。獲物を探し求めるほどの好戦的なその魔物が、壊す事を想定していない暮らしやすい意を壊された際の怒りは凄まじいからである。
「キシャアアアアッ!」
「……まぁ、例に漏れず怒ってるなぁ。普通ならばどこか別の所に巣を作り直して終わりだけど」
やれやれと思っていると、それを挑発とでも感じたのかは分からないが、ヤトササガニは口を大きく、顎が外れるほど大きく開けると中から何かを発射してきた。
「すらっ!」
「おっ、と!」
危機を感じたマッチョスライムに腕を引っ張られ、ギリギリのところで危険を回避する。俺が居た場所にはヤトササガニが口から発射した鋭く尖った弓が樹木の幹に深々と突き刺さっていた。
糸を編み上げて、体内で弓矢を作り上げたのだろうが、その弓の速さは見事であった。しかも、的が大きい胴体よりも、確実に相手の命を奪うために的の小さい頭を狙っている所から見ても、このヤトササガニはかなりの自信家らしい。
「ぷ、ぷよぉっ!?」
「あぁ、大丈夫だよ。だからそんなに心配しなくて大丈夫だ」
俺の身体を撫でながら心配するマッチョスライムの1体にそう伝えて、俺は冷静(を装って)ヤトササガニを見つめていた。
(こ、こええええ! 一瞬、死んだかと思った!
実際、死んだよね! 死んだよねぇ!)
俺には肉がないため、アークスケルトンの身体は生身の人間などに比べたらよっぽど的は小さい。けれどもその脆さは折り紙つきだ。あの弓矢一発でも俺の身体を容易く破壊出来ただろう。マッチョスライムが気を利かせてくれなければ、今頃正確無比なあの蜘蛛の一撃は俺の身体を破壊してただろう。
……いやはや、長らくダンジョンの奥でほとんど戦闘がなかったため、忘れていた。
次の瞬間には死んでいるのかも知れないという恐怖。
これが戦闘の恐怖と言う奴である。
「だっ、だいじょうぶですか!」
何が起きたのかさっぱり分かっていない様子のソラハさんは、ゆっくりとこちらへと近付いて来る。来る際に防御のつもりなのか、自分の前に青い力で生み出した壁を突くって防御として作っていた。あの《青の力》には『物の流れを遅くする』という効果があったはず。それを用いての防御なのだろうが……いいなぁ。俺も同じ力が欲しいものだ。塗る力だけではなく、塗った後に付随する力も欲しいよぉ。
「キキッ!」
そうこうしている内にも、ヤトササガニの次の弓矢の生成に入っていた。
(くそぅ! 残念ながらとりもちはさっき使っちゃったしなぁ……)
トラップってのはわりかし、時間がかかるものだ。それは設置するのにも準備がかかるという意味であるが、トラップってのは基本的には相手が来ると分かっている時に仕掛けるもの。
こんな目の前で仕掛けるものじゃない。
俺が持っている戦力としては、マッチョなスライム達と、(仮契約の)ソラハさん。
さて、とりあえず作戦を考えよう。
=====
作戦その1;このまま逃走。
→逃げている内に弓で刺されて死亡。はい、ダメー。
作戦その2;スライム達とソラハ・テンジョウインと共に対戦。
→悪くはないが、戦力としては心許ない。保留。
作戦その3;交渉。
→ずどーん。
作戦その4;場を和ませるためのギャグ披露。
→そんなのないからスベって心に傷を負う。その後、本当に致命傷を負う。
=====
(ろくな作戦がないな……)
と言うか、なんなんだろうなぁ、最後の2つは。
……ちょっと疲れてるのかも知れない。
けれども、一番可能性が高いのは2番……だよな。
もし数十の作戦を考えればもっと楽に勝てる道があるのかもしれない。数百の作戦を考えれば完全な交渉も思いつけるのかも知れないし、数千の作戦を考える脳があればそもそもヤトササガニと戦闘するような事態にもならなかっただろう。
けれども、そんな脳がない俺はただただ今考えられる分だけで一番成功率が高いのを選ぶしかないのだから。
「さて、それじゃあ作戦その2の特攻を――――」
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作戦そのa8c;【混色能力】で赤い絵の具を出して、後ろに放り投げる
→f7dの回数内でシミュレートした結果、一番可能性が高いと思われます。赤い絵の具を後ろに放り投げて目潰しに使ってください。 byステータス
=====
(やっぱり頼れる、ステータスさん!)
f7dの回数とやらがどのくらいの回数かは分からないけれども、少なくとも4回よりも少ないって事はないだろう。今まで結構ステータスさんには助けられたし、それならばここは信じて置くべきだろう。
「赤の絵の具!」
俺は【混色能力】を用いると、俺の右の手から赤い絵の具が泉のように沸いて大量に出て来ていた。先程は筆だったが、今は泉のようにただ絵の具が液体となってドバっと出ている。
一か所を塗るのには先程の筆の方が良かった、けれども目潰しの役割ならば今のような方が使いやすい。
(青は筆で、赤は泉と、色に合わせて出方が違う? それとも用途に合わせて能力が勝手に調整している?)
分からないけれども、なんとなく後者の方だなと感じた。
いや、本当になんとなく。そっちの方が嬉しいなぁ~という希望的な観測もちょっと、いやけっこー含まれているとは思うけれども。けれども、なんとなくそんな感じがしたのである。
俺の手から出た赤の絵の具は勢い良くヤトササガニの目を潰し、いきなり目の前が真っ赤に染まられた事によって激しく混乱したような様子である。
「さぁ、マッスルスライム達! それにソラハさん!
――――さっさとここから逃げる……ぞ?」
しかし、マッスルスライム達やソラハさんは逃げようとせずにただその場で呆然としていた。
「なんだ、あれ……?」
ついでにその光景も見て俺も呆然とする。
――――だって、顔に赤い絵の具を被ったヤトササガニが満面の笑みでこちらに近付いて来ていたから。
後からソラハさんに聞いたのだが、どうも俺の色を塗られてから凄い落ち着いているらしい。
凄い安心感があって、巣を壊され怒りを覚えていたヤトササガニが落ち着いたのはそう言う理由みたいである。
でも、その時の俺はそんな事を知らなかったため、こう思った。
「――――この蜘蛛、なんかヤバい」
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