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父親が欲しい王女と、父親嫌いの少女
第8話 救い
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サロンを突き破る、大きな青白い炎の柱。
その柱の中心に、カモミーユ・アドバーシティーの姿はあった。
そもそも、この青白い炎の柱を生み出しているのが、カモミーユなのだから、当然と言えよう。
青白い炎----それは新種の魔法であった。
アドバーシティー公爵家の炎魔法、そしてタラァクム男爵家の風魔法----その2つの魔法がカモミーユという人間の中で複雑に絡み合う事によって生まれた、通常よりも高温で燃える青白い炎魔法。
学院には炎魔法を使う令嬢も少なくはなかったが、自分達が扱う魔法では、青白い炎には敵わず。
同様に、前例のない強力すぎる青白い炎を止める術は、誰にもなかった。
今回の炎の柱は、一言で言えば、カモミーユ・アドバーシティーの暴走。
自分が長年恨んでいた相手が、まさか自分の手によって顔を燃やしていたという、罪悪感。
そして、慣れない学院生活でのストレス。
それらが積もり積もって、重なって重なって、今回のような事態を起こしたのである。
そもそも、そういう事態にならないように、学院で学んでいるのだから、制御が甘くて当然だろう。
そして、その青白い炎は、使用者であるカモミーユ・アドバーシティーすらも、燃やそうとしていた。
「----っ!!」
カモミーユは必死に、魔法を止めようとするが、止まらない。
青白い炎はカモミーユの身体を、使用者自身すらも、焼き尽くそうという勢いで燃え続ける。
既に着ていた制服は燃え尽きて灰となっており、髪の毛も先の方からじわじわと燃えている。
一番問題なのは、彼女の指の方が、焦げて、黒く炭化している事だろう。
「(だれか……たすけて……)」
その願望が、聞き届けられるはずはないと、薄れゆく意識の中、カモミーユは思っていた。
派閥の面々は、先程の様子から見ても、この状況下で助けに来ない事は想像できる。
ユタもまた、自分を罰しに来た相手だからして、そもそも「ざまぁ見ろ」くらいに思っているに違いない。
学院の救出がとっくに来ている時間なのに動きがない事から見ても、今回自分は見捨てられたであろうことは分かっていた。
「大丈夫っ?!」
だから、だろうか?
青白い炎をかきわけて、助けに来てくれた彼女----カリカ・パパヤが、カモミーユの目の中で眩しく見えたのは。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「どう、して……」
「ん? 何か言った?」
私がそう言うと、青白い炎の中から助け出した令嬢----カモミーユ・アドバーシティーが、小さな声でそう尋ねてきた。
「あぁ、分かった。"どうやって"って言いたかったんでしょ?」
「(コクコクッ)」
同意するかのように激しく揺れる彼女の頭。
それに対して、私は自分の頭……っていうか、黒髪を指差す。
----シャアアア!!
「おっ、元気だね!」
と、"蛇に変化した黒髪"を、私はそっと撫でた。
パパヤ男爵家----ってよりも、私独自の魔法って言ったらいいのかな?
私の髪は、魔法を食べる黒蛇なのである。
相手の魔法、今だとこの青白い炎そのものをパクパクムシャムシャと食べて、消しちゃう。
私の男爵家は、【相手の魔法を無効化する魔法】みたいなのを使う勇者の血が混ざってて、それが私の場合、この黒髪が蛇という形になるという感じで現れたのだ。
おかげで魔法を食べまくられると髪がめっちゃ増毛するわ、バケモノ呼ばわりされるわで、まぁまぁ大変なんだけどね。
「でもまぁ、救出成功っと! ----わっ、そうだそうだ! 裸だったんだ!」
慌てて、私は自分の制服の上着を、裸となっているカモミーユにかける。
……ううん、こっちのスタイルが悪すぎて、全然隠しきれていないような……むしろ、逆にエロくなっちゃってるような?
「どう、してっ!!」
「おわっと?!」
いきなり大きな声を出されて、私は驚いてしまう。
それでも、カモミーユは「どうしてっ!」と話を続ける。
「どうして、わたくしを助けたんですの!? わたくし、あなたに王女様から手を退けって言ったのに!」
その王女様、さっき自分から話しかけられてきたんですけどね。
「そんな、嫌なわたくしを、どうして助けますのっ!?」
「どうして、って……」
うーん、言っている意味がまるっきり分からない。
同じ貴族の令嬢のはずなのに、やっぱり私は男扱いされるくらい、普通の女の人の心の機微みたいなのが欠けてるのかな?
「助けられるなら、行くのが当たり前じゃないの?」
けどまぁ、私の中での答えは、これしかないしなぁ。
私が育ったパパヤ男爵領では、都会の貴族様と違って、困った領民が居たら助けるのが当たり前。
そこに貴族や平民といった違いはないって、お父さんやお母さんに教わってるし。
私のこの蛇髪なら、魔法を食べていけると思ったし、実際に出来たし。
私が憧れている姉妹制度も、姉と妹が"協力して支え合う"ってところが素敵だと思ってるんだから、私もそこは貫き通すよ!
例え、あの第三王女からしたら、間違ってる制度だとしても!
「あっ、なんか外で倒れてた人が1人居たから、その人は先に救助済みだよ! 残ってるのはカモミーユ、あなただけ!」
「あなたって……」
「さっ! 暴走した魔法を使って、疲れてるでしょ!? それにその恰好じゃあ歩きづらいだろうから、送ってあげるよ」
「乗って」とばかりに、私は彼女に向かって背中を向ける。
いわゆる、おんぶ待ちの状態だ。
「(お姫様抱っこは、無理っぽいし)」
と、私はすーっと、色々とスタイル抜群なカモミーユの身体を見る。
……うん! あんなのが自分の前にあると集中できないっぽいし、見えない背中がやっぱり妥当だね!
「仕方、ありませんわね……」
と、彼女の重みを背中で感じたところで、私はゆっくりと歩き出す。
えっと、保健室ってどっちだったかなぁ……?
なお後日、この姿をかの第三王女様から、『子供をおぶる父親』みたいに、からかわれた。
……納得できないんだけど。
その柱の中心に、カモミーユ・アドバーシティーの姿はあった。
そもそも、この青白い炎の柱を生み出しているのが、カモミーユなのだから、当然と言えよう。
青白い炎----それは新種の魔法であった。
アドバーシティー公爵家の炎魔法、そしてタラァクム男爵家の風魔法----その2つの魔法がカモミーユという人間の中で複雑に絡み合う事によって生まれた、通常よりも高温で燃える青白い炎魔法。
学院には炎魔法を使う令嬢も少なくはなかったが、自分達が扱う魔法では、青白い炎には敵わず。
同様に、前例のない強力すぎる青白い炎を止める術は、誰にもなかった。
今回の炎の柱は、一言で言えば、カモミーユ・アドバーシティーの暴走。
自分が長年恨んでいた相手が、まさか自分の手によって顔を燃やしていたという、罪悪感。
そして、慣れない学院生活でのストレス。
それらが積もり積もって、重なって重なって、今回のような事態を起こしたのである。
そもそも、そういう事態にならないように、学院で学んでいるのだから、制御が甘くて当然だろう。
そして、その青白い炎は、使用者であるカモミーユ・アドバーシティーすらも、燃やそうとしていた。
「----っ!!」
カモミーユは必死に、魔法を止めようとするが、止まらない。
青白い炎はカモミーユの身体を、使用者自身すらも、焼き尽くそうという勢いで燃え続ける。
既に着ていた制服は燃え尽きて灰となっており、髪の毛も先の方からじわじわと燃えている。
一番問題なのは、彼女の指の方が、焦げて、黒く炭化している事だろう。
「(だれか……たすけて……)」
その願望が、聞き届けられるはずはないと、薄れゆく意識の中、カモミーユは思っていた。
派閥の面々は、先程の様子から見ても、この状況下で助けに来ない事は想像できる。
ユタもまた、自分を罰しに来た相手だからして、そもそも「ざまぁ見ろ」くらいに思っているに違いない。
学院の救出がとっくに来ている時間なのに動きがない事から見ても、今回自分は見捨てられたであろうことは分かっていた。
「大丈夫っ?!」
だから、だろうか?
青白い炎をかきわけて、助けに来てくれた彼女----カリカ・パパヤが、カモミーユの目の中で眩しく見えたのは。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「どう、して……」
「ん? 何か言った?」
私がそう言うと、青白い炎の中から助け出した令嬢----カモミーユ・アドバーシティーが、小さな声でそう尋ねてきた。
「あぁ、分かった。"どうやって"って言いたかったんでしょ?」
「(コクコクッ)」
同意するかのように激しく揺れる彼女の頭。
それに対して、私は自分の頭……っていうか、黒髪を指差す。
----シャアアア!!
「おっ、元気だね!」
と、"蛇に変化した黒髪"を、私はそっと撫でた。
パパヤ男爵家----ってよりも、私独自の魔法って言ったらいいのかな?
私の髪は、魔法を食べる黒蛇なのである。
相手の魔法、今だとこの青白い炎そのものをパクパクムシャムシャと食べて、消しちゃう。
私の男爵家は、【相手の魔法を無効化する魔法】みたいなのを使う勇者の血が混ざってて、それが私の場合、この黒髪が蛇という形になるという感じで現れたのだ。
おかげで魔法を食べまくられると髪がめっちゃ増毛するわ、バケモノ呼ばわりされるわで、まぁまぁ大変なんだけどね。
「でもまぁ、救出成功っと! ----わっ、そうだそうだ! 裸だったんだ!」
慌てて、私は自分の制服の上着を、裸となっているカモミーユにかける。
……ううん、こっちのスタイルが悪すぎて、全然隠しきれていないような……むしろ、逆にエロくなっちゃってるような?
「どう、してっ!!」
「おわっと?!」
いきなり大きな声を出されて、私は驚いてしまう。
それでも、カモミーユは「どうしてっ!」と話を続ける。
「どうして、わたくしを助けたんですの!? わたくし、あなたに王女様から手を退けって言ったのに!」
その王女様、さっき自分から話しかけられてきたんですけどね。
「そんな、嫌なわたくしを、どうして助けますのっ!?」
「どうして、って……」
うーん、言っている意味がまるっきり分からない。
同じ貴族の令嬢のはずなのに、やっぱり私は男扱いされるくらい、普通の女の人の心の機微みたいなのが欠けてるのかな?
「助けられるなら、行くのが当たり前じゃないの?」
けどまぁ、私の中での答えは、これしかないしなぁ。
私が育ったパパヤ男爵領では、都会の貴族様と違って、困った領民が居たら助けるのが当たり前。
そこに貴族や平民といった違いはないって、お父さんやお母さんに教わってるし。
私のこの蛇髪なら、魔法を食べていけると思ったし、実際に出来たし。
私が憧れている姉妹制度も、姉と妹が"協力して支え合う"ってところが素敵だと思ってるんだから、私もそこは貫き通すよ!
例え、あの第三王女からしたら、間違ってる制度だとしても!
「あっ、なんか外で倒れてた人が1人居たから、その人は先に救助済みだよ! 残ってるのはカモミーユ、あなただけ!」
「あなたって……」
「さっ! 暴走した魔法を使って、疲れてるでしょ!? それにその恰好じゃあ歩きづらいだろうから、送ってあげるよ」
「乗って」とばかりに、私は彼女に向かって背中を向ける。
いわゆる、おんぶ待ちの状態だ。
「(お姫様抱っこは、無理っぽいし)」
と、私はすーっと、色々とスタイル抜群なカモミーユの身体を見る。
……うん! あんなのが自分の前にあると集中できないっぽいし、見えない背中がやっぱり妥当だね!
「仕方、ありませんわね……」
と、彼女の重みを背中で感じたところで、私はゆっくりと歩き出す。
えっと、保健室ってどっちだったかなぁ……?
なお後日、この姿をかの第三王女様から、『子供をおぶる父親』みたいに、からかわれた。
……納得できないんだけど。
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