32 / 32
悪逆非道のトラブルメーカー
第30話 エピローグ
しおりを挟む
----その後の話。
アトラク・ナクアによる、校舎溶解事件はアイリス王女、そして渦中の人物たるヴェルベーヌ・シャルマン公爵令嬢によって、一応の集束を得た。
渦中の人物ならぬ、渦中の巨大蜘蛛たるアトラク・ナクアに関しては、アイリス王女様が、偶然持っていた勇者お手製の魔道具とやらが役に立った。
勇者様達の中には道具作成に優れた勇者が数多くおり、その中には変態的(勇者曰く誉め言葉らしい)な技術を持っていて、魔法のような効果を発揮する道具、略して魔道具が王家には数多く保管されている。
その中の1つに、『身につけた者を強制的にメイド姿に変える』という魔道具があった。
なんでそんなものを作ったのかは、アイリス王女様にも、無論私なんかにも分かりっこないが、ともかくその魔道具によってアトラク・ナクアは、蜘蛛の特徴を有したメイドになった。
プラタナス・ザエ辺境伯が狐耳を生やしているかのように、アトラク・ナクアは蜘蛛の脚6本を背中から生やしたメイドさんになったのである。
アトラク・ナクアは別に、世界を滅ぼしたい欲求に駆られている訳ではない。
ただ単に、シャルマン様に喜んで欲しい----その方法が、世界の破壊しか知らなかったという、それだけのバケモノであった。
そして、渦中の人物たるヴェルベーヌ・シャルマン公爵令嬢はと言うと----
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「----助けてくれて、ありがとうございますぅ!」
バッ、と。
土下座をしたヴェルベーヌ嬢。
「----え? ナニコレ?」
目を覚ました私は、いきなり土下座しているルームメイト令嬢の姿に呆然としていた。
いや、なんで目を覚ますと、こうなってるの?
「話は、アイリス王女殿下から聞きました。魔法暴走をしている私を助けるために、来てくださったと」
「あぁ、うん。そうですね」
アイリス王女からは、このヴェルベーヌ嬢が厄介な魔法、『自分を愛させる魔法』を暴走させてしまったと聞いていた。
つまり自分で自分を愛しちゃう、ナルシストになっちゃって、それで自分以外が必要ないと思って世界を滅ぼす悪者になっちゃたって。
なんでナルシストになると、悪者になるのかは、私にはさっぱり分かんないんだけど。
「魔法で困っている人、魔法で助けられる人が助ける。それが貴族としてのあたりまえ、『貴族の流儀』でしょ?」
「のぶれ……なるほど。貴族って、その力で人を助けるべきなんだ」
「なるほど、なるほど」とメモするヴェルベーヌ嬢。
「そう言えば、なんだけど」
「----? なんですか、カリカ様?」
え? カリカ様?
なんで男爵令嬢の私、公爵令嬢のヴェルベーヌ嬢が様付けなのかは分からなかったのだが、私は聞きたいことがあった。
「暴走した魔法は、どうなったんでしょう? 私、その辺りを覚えてなくて」
最後に覚えているのは、彼女をビンタしたことだけだ。
悪いことをしている子供を止める時は、愛がこもったビンタが一番効く。
……ちなみにこれ、実体験だったりする。
母さん、私が令嬢っぽくない木登りとかすると、むちゃくちゃビンタして説教して来るからなぁ。
アレを喰らうと、もうやりたくないって、子供ながらに理解できるから、ほんとオススメ。
……まぁ、それで懲りなくて怒られてた私が言っても、説得力皆無だったりするかもですが。
「魔法は……制御可能になりました!」
「宿題は終わらせました!」くらいの、子供みたいなテンションでそう報告してくるヴェルベーヌ嬢。
「そうなんだ、えっとどうやって?」
「なんかこう、『制御可能になれ~』と願ったら自然と」
「…………」
えっ、雑ぅ?!
いや、確かにヴェルベーヌ嬢の魔法って『自分を愛させる魔法』、つまりヴェルベーヌ嬢の幸せになるように色々なモノを魅了させてしまう魔法。
ヴェルベーヌ嬢自身が、幸せになるために、魔法を制御可能にしたいと願えば、そうなるのは自然かもしれない。
……なんか釈然としないんだけど。
「学校の方も、なんかこう、制御可能となった魔法で『学校を直したいな~』と思ってたら、まぁ自然と?
あと、なんかこう、『迷惑をかけた皆にお詫びしたいな~』と思ったら、まぁそれなりに?」
「なんかこう、ですか」
「それとなく、と言った方が良いです?」
いや、それ、ほとんど意味合い的には一緒だから。
……ともかく、ヴェルベーヌ嬢が起こした問題は全て解決。
つまりは、彼女が『悪役令嬢』となった経緯の諸々の問題は、全て解決したという訳だ。
願うだけで叶うだなんて、ほんと凄いよな、その魔法。
「そ、それでなんですけど。カリカ様」
「様付けなのは気になるけど……うん、どうしたの?」
私がそう言うと、彼女は涙目でウルウルと、懇願するかのように私の手を掴む。
「是非、あの愛がこもったビンタをくださったカリカ様を、お姉様とお呼びしたく!」
「え……?」
あの、なんで『愛がこもったビンタ』の部分で、めちゃくちゃ頬を赤らめるんです?
あなた、ドМに目覚めてません?
「でも、カリカ様は家族制度で、父親をやられてるんですよね……アイリス王女殿下からお聞きしました」
「うん、まぁ」
半ば強制的に。
「という訳で、私もその制度の中にて、お手伝いさせていただきたく!」
そして、ヴェルベーヌ嬢は私にこう嘆願してきた。
「----お父さんと結婚したい娘ってのも、居ると思うんですけど?!」
私、それにどう返したら良いか分かんないんだけど……。
この後、ヴェルベーヌ嬢は正式に家族制度の一員、お父さんと結婚したがる三女となって、私達を困らせる事になるんだけど。
それはまぁ、また別の話。
アトラク・ナクアによる、校舎溶解事件はアイリス王女、そして渦中の人物たるヴェルベーヌ・シャルマン公爵令嬢によって、一応の集束を得た。
渦中の人物ならぬ、渦中の巨大蜘蛛たるアトラク・ナクアに関しては、アイリス王女様が、偶然持っていた勇者お手製の魔道具とやらが役に立った。
勇者様達の中には道具作成に優れた勇者が数多くおり、その中には変態的(勇者曰く誉め言葉らしい)な技術を持っていて、魔法のような効果を発揮する道具、略して魔道具が王家には数多く保管されている。
その中の1つに、『身につけた者を強制的にメイド姿に変える』という魔道具があった。
なんでそんなものを作ったのかは、アイリス王女様にも、無論私なんかにも分かりっこないが、ともかくその魔道具によってアトラク・ナクアは、蜘蛛の特徴を有したメイドになった。
プラタナス・ザエ辺境伯が狐耳を生やしているかのように、アトラク・ナクアは蜘蛛の脚6本を背中から生やしたメイドさんになったのである。
アトラク・ナクアは別に、世界を滅ぼしたい欲求に駆られている訳ではない。
ただ単に、シャルマン様に喜んで欲しい----その方法が、世界の破壊しか知らなかったという、それだけのバケモノであった。
そして、渦中の人物たるヴェルベーヌ・シャルマン公爵令嬢はと言うと----
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「----助けてくれて、ありがとうございますぅ!」
バッ、と。
土下座をしたヴェルベーヌ嬢。
「----え? ナニコレ?」
目を覚ました私は、いきなり土下座しているルームメイト令嬢の姿に呆然としていた。
いや、なんで目を覚ますと、こうなってるの?
「話は、アイリス王女殿下から聞きました。魔法暴走をしている私を助けるために、来てくださったと」
「あぁ、うん。そうですね」
アイリス王女からは、このヴェルベーヌ嬢が厄介な魔法、『自分を愛させる魔法』を暴走させてしまったと聞いていた。
つまり自分で自分を愛しちゃう、ナルシストになっちゃって、それで自分以外が必要ないと思って世界を滅ぼす悪者になっちゃたって。
なんでナルシストになると、悪者になるのかは、私にはさっぱり分かんないんだけど。
「魔法で困っている人、魔法で助けられる人が助ける。それが貴族としてのあたりまえ、『貴族の流儀』でしょ?」
「のぶれ……なるほど。貴族って、その力で人を助けるべきなんだ」
「なるほど、なるほど」とメモするヴェルベーヌ嬢。
「そう言えば、なんだけど」
「----? なんですか、カリカ様?」
え? カリカ様?
なんで男爵令嬢の私、公爵令嬢のヴェルベーヌ嬢が様付けなのかは分からなかったのだが、私は聞きたいことがあった。
「暴走した魔法は、どうなったんでしょう? 私、その辺りを覚えてなくて」
最後に覚えているのは、彼女をビンタしたことだけだ。
悪いことをしている子供を止める時は、愛がこもったビンタが一番効く。
……ちなみにこれ、実体験だったりする。
母さん、私が令嬢っぽくない木登りとかすると、むちゃくちゃビンタして説教して来るからなぁ。
アレを喰らうと、もうやりたくないって、子供ながらに理解できるから、ほんとオススメ。
……まぁ、それで懲りなくて怒られてた私が言っても、説得力皆無だったりするかもですが。
「魔法は……制御可能になりました!」
「宿題は終わらせました!」くらいの、子供みたいなテンションでそう報告してくるヴェルベーヌ嬢。
「そうなんだ、えっとどうやって?」
「なんかこう、『制御可能になれ~』と願ったら自然と」
「…………」
えっ、雑ぅ?!
いや、確かにヴェルベーヌ嬢の魔法って『自分を愛させる魔法』、つまりヴェルベーヌ嬢の幸せになるように色々なモノを魅了させてしまう魔法。
ヴェルベーヌ嬢自身が、幸せになるために、魔法を制御可能にしたいと願えば、そうなるのは自然かもしれない。
……なんか釈然としないんだけど。
「学校の方も、なんかこう、制御可能となった魔法で『学校を直したいな~』と思ってたら、まぁ自然と?
あと、なんかこう、『迷惑をかけた皆にお詫びしたいな~』と思ったら、まぁそれなりに?」
「なんかこう、ですか」
「それとなく、と言った方が良いです?」
いや、それ、ほとんど意味合い的には一緒だから。
……ともかく、ヴェルベーヌ嬢が起こした問題は全て解決。
つまりは、彼女が『悪役令嬢』となった経緯の諸々の問題は、全て解決したという訳だ。
願うだけで叶うだなんて、ほんと凄いよな、その魔法。
「そ、それでなんですけど。カリカ様」
「様付けなのは気になるけど……うん、どうしたの?」
私がそう言うと、彼女は涙目でウルウルと、懇願するかのように私の手を掴む。
「是非、あの愛がこもったビンタをくださったカリカ様を、お姉様とお呼びしたく!」
「え……?」
あの、なんで『愛がこもったビンタ』の部分で、めちゃくちゃ頬を赤らめるんです?
あなた、ドМに目覚めてません?
「でも、カリカ様は家族制度で、父親をやられてるんですよね……アイリス王女殿下からお聞きしました」
「うん、まぁ」
半ば強制的に。
「という訳で、私もその制度の中にて、お手伝いさせていただきたく!」
そして、ヴェルベーヌ嬢は私にこう嘆願してきた。
「----お父さんと結婚したい娘ってのも、居ると思うんですけど?!」
私、それにどう返したら良いか分かんないんだけど……。
この後、ヴェルベーヌ嬢は正式に家族制度の一員、お父さんと結婚したがる三女となって、私達を困らせる事になるんだけど。
それはまぁ、また別の話。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
ツンデレ王子とヤンデレ執事 (旧 安息を求めた婚約破棄(連載版))
あみにあ
恋愛
公爵家の長女として生まれたシャーロット。
学ぶことが好きで、気が付けば皆の手本となる令嬢へ成長した。
だけど突然妹であるシンシアに嫌われ、そしてなぜか自分を嫌っている第一王子マーティンとの婚約が決まってしまった。
窮屈で居心地の悪い世界で、これが自分のあるべき姿だと言い聞かせるレールにそった人生を歩んでいく。
そんなときある夜会で騎士と出会った。
その騎士との出会いに、新たな想いが芽生え始めるが、彼女に選択できる自由はない。
そして思い悩んだ末、シャーロットが導きだした答えとは……。
表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
※以前、短編にて投稿しておりました「安息を求めた婚約破棄」の連載版となります。短編を読んでいない方にもわかるようになっておりますので、ご安心下さい。
結末は短編と違いがございますので、最後まで楽しんで頂ければ幸いです。
※毎日更新、全3部構成 全81話。(2020年3月7日21時完結)
★おまけ投稿中★
※小説家になろう様でも掲載しております。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる