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第448話 【オーラ】と【スピリッツ】を合体させるぞ配信
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バンブーエルフの隠れ里バンブリア。
そこに向かう最中、私達は大量の猛獣型魔物によって、足止めを食らっていた。
これをなんとかする方法として、この辺りの猛獣型魔物が恐れている魔物、ゼータちゃんが探し出した最強の古代兵器とやらを私達の仲間にするという方法である。
普段から魔道具などを取り扱っている錬金術師である私にとって、古代兵器とやらは解析して、私の技術として導入できる。そう考えていたのだ。
しかし、ゼータちゃんによって連れて行かれた場所に居た、古代兵器アルティメットBT。
胸の真ん中に新幹線の顔を持つその古代兵器は、私の魔法の発動を妨害して発動できないようにして、さらに【オーラ】の攻撃を回避してきた。
ゼータちゃんが放つ【スピリッツ】では、当てる事は出来たとしても、古代兵器の硬い防御を打ち崩す事は出来ない。かといって、防御を打ち崩すほどの威力を持つ【オーラ】では、回避してしまう。
この矛盾を解決するために、最も効果的だと私が考えたのは、【オーラ】と【スピリッツ】、この2つを同時に使う事であった。
とはいえ、【スピリッツ】はともかくとして、【オーラ】はありとあらゆるモノを破壊してしまう強力な能力である。【オーラ】を抑えれば【スピリッツ】を維持する事が出来るだろうけれども、私が欲しいのは古代兵器アルティメットBTの硬い防御を打ち崩すほどの、絶対的な力である。
「(対して、【スピリッツ】は命中率を上げるために必要なだけだ。最低限あれば良いだろう)」
【スピリッツ】は、引き寄せる力と反発する力、2つの力を使い分けて使う。ゼータちゃんの銃攻撃は、この引き寄せる力を使って、相手に確実にダメージを与えるという戦法に使っている訳だ。
この【スピリッツ】の力を使えば、どこからであろうとも確実に相手を貫ける。相手がどんなに凄い回避能力を持っていようとも、この【スピリッツ】を使えば関係ない。
「ゼータちゃん、少し足止めをよろしく。その間に、私は攻撃の準備をしておくので」
「ご主人様、了解します! そして、勝っても別に良いんですよね? なにせ、私はガンマン、ですから」
うん、勝てるならそれでお願いするよ。カッコつけてないで、それならサッサと倒して欲しい。けれどもまぁ、ゼータちゃんの【スピリッツ】の威力じゃあ、あの古代兵器を倒す事は出来そうにないけれども。
という訳で、早速私は、【オーラ】と【スピリッツ】の2つを組みあせた技の開発に取り掛かる。ぶっつけ本番も良い所だが、私達の勝利のためにはそれをなんとかして成し遂げないといけない。
そもそも、私が今までこの2つの技を組み合わせる事をして来なかったのは、この2つの力が相性が悪いからだ。
【オーラ】は、破壊の力。あらゆる物を破壊する、強力な殲滅能力を持つ力だ。
【スピリッツ】は、移動の力。あらゆる物を反発させたり引き寄せたり、相手の位置を自由自在に変える力だ。
それぞれ単体でなら良いのだが、【オーラ】と【スピリッツ】を混ぜると、【スピリッツ】の力によって【オーラ】が引き寄せられ続け、破壊力が増していき、結果として【オーラ】が自分の力そのものを破壊してしまう。要は、自爆である。
「(いま欲しいのは、【オーラ】の破壊力と、【スピリッツ】の誘導能力のみ。要は、あの古代兵器に確実に【オーラ】がぶつかれば、それで良い)」
だとしたら、必要なのは――アレだな。
私は早速、頭の中で技の完成系を作り上げつつ、手を動かして魔道具を作り出す。魔道具というか、ただ使い捨て前提の投げ石みたいなモノだ。
「(よしっ、出来た!)」
私は投げ石に【スピリッツ】の力を込めて、ゼータちゃんにその石を渡す。
「ゼータちゃん、この石をぶつけてくれ」
「……ご主人様、了解です」
渡された石をゼータちゃんは受け取って、銃口にセッティングして、バキュンッと、古代兵器にぶつかっていた。
パチンっと、ゼータちゃんによって放たれた投げ石は、古代兵器アルティメットBTにぶつかると共に粘着してくっついた。
――よしっ、これで準備完了だ。
「そして、いま作り出したこの【オーラ】を限界までチャージした銃弾をセットして――」
「なるほど、それを放つという訳ですね!」
そう、ゼータちゃんの言う通りである。
私は腕に【オーラ】を込め、【オーラ】を込めた銃弾を弾いた。
物凄い勢いにて、古代兵器アルティメットBTに向かっていく銃弾。
『銃弾、回避プログラムの対象と判断。新幹線式回避プログラム、発動』
銃弾に込められた【オーラ】を感知した古代兵器が、再び青白い光で全身を包む。そうすると共に、古代兵器の身体がぶるぶると震え始めていた。
「無駄だ。この攻撃は、必ず当たる」
私は、確かな確信を持って、そう宣言する。
銃弾は古代兵器に向けて、一直線にて飛んで行く。そして、古代兵器の身体が震える事によって、【オーラ】を込めた銃弾を避けようとする、が――
古代兵器の身体に、先に打ち込んで置いた投げ石が光を発して、古代兵器を引き寄せる。
「先に打ち込まれたポインターに沿って、必ず命中する弾丸。【オーラ】を込めまくったその弾丸、味わってもらおうか」
――ばんっ!!
古代兵器の身体に、私が放った【オーラ】弾丸がクリーンヒットするのであった。
そこに向かう最中、私達は大量の猛獣型魔物によって、足止めを食らっていた。
これをなんとかする方法として、この辺りの猛獣型魔物が恐れている魔物、ゼータちゃんが探し出した最強の古代兵器とやらを私達の仲間にするという方法である。
普段から魔道具などを取り扱っている錬金術師である私にとって、古代兵器とやらは解析して、私の技術として導入できる。そう考えていたのだ。
しかし、ゼータちゃんによって連れて行かれた場所に居た、古代兵器アルティメットBT。
胸の真ん中に新幹線の顔を持つその古代兵器は、私の魔法の発動を妨害して発動できないようにして、さらに【オーラ】の攻撃を回避してきた。
ゼータちゃんが放つ【スピリッツ】では、当てる事は出来たとしても、古代兵器の硬い防御を打ち崩す事は出来ない。かといって、防御を打ち崩すほどの威力を持つ【オーラ】では、回避してしまう。
この矛盾を解決するために、最も効果的だと私が考えたのは、【オーラ】と【スピリッツ】、この2つを同時に使う事であった。
とはいえ、【スピリッツ】はともかくとして、【オーラ】はありとあらゆるモノを破壊してしまう強力な能力である。【オーラ】を抑えれば【スピリッツ】を維持する事が出来るだろうけれども、私が欲しいのは古代兵器アルティメットBTの硬い防御を打ち崩すほどの、絶対的な力である。
「(対して、【スピリッツ】は命中率を上げるために必要なだけだ。最低限あれば良いだろう)」
【スピリッツ】は、引き寄せる力と反発する力、2つの力を使い分けて使う。ゼータちゃんの銃攻撃は、この引き寄せる力を使って、相手に確実にダメージを与えるという戦法に使っている訳だ。
この【スピリッツ】の力を使えば、どこからであろうとも確実に相手を貫ける。相手がどんなに凄い回避能力を持っていようとも、この【スピリッツ】を使えば関係ない。
「ゼータちゃん、少し足止めをよろしく。その間に、私は攻撃の準備をしておくので」
「ご主人様、了解します! そして、勝っても別に良いんですよね? なにせ、私はガンマン、ですから」
うん、勝てるならそれでお願いするよ。カッコつけてないで、それならサッサと倒して欲しい。けれどもまぁ、ゼータちゃんの【スピリッツ】の威力じゃあ、あの古代兵器を倒す事は出来そうにないけれども。
という訳で、早速私は、【オーラ】と【スピリッツ】の2つを組みあせた技の開発に取り掛かる。ぶっつけ本番も良い所だが、私達の勝利のためにはそれをなんとかして成し遂げないといけない。
そもそも、私が今までこの2つの技を組み合わせる事をして来なかったのは、この2つの力が相性が悪いからだ。
【オーラ】は、破壊の力。あらゆる物を破壊する、強力な殲滅能力を持つ力だ。
【スピリッツ】は、移動の力。あらゆる物を反発させたり引き寄せたり、相手の位置を自由自在に変える力だ。
それぞれ単体でなら良いのだが、【オーラ】と【スピリッツ】を混ぜると、【スピリッツ】の力によって【オーラ】が引き寄せられ続け、破壊力が増していき、結果として【オーラ】が自分の力そのものを破壊してしまう。要は、自爆である。
「(いま欲しいのは、【オーラ】の破壊力と、【スピリッツ】の誘導能力のみ。要は、あの古代兵器に確実に【オーラ】がぶつかれば、それで良い)」
だとしたら、必要なのは――アレだな。
私は早速、頭の中で技の完成系を作り上げつつ、手を動かして魔道具を作り出す。魔道具というか、ただ使い捨て前提の投げ石みたいなモノだ。
「(よしっ、出来た!)」
私は投げ石に【スピリッツ】の力を込めて、ゼータちゃんにその石を渡す。
「ゼータちゃん、この石をぶつけてくれ」
「……ご主人様、了解です」
渡された石をゼータちゃんは受け取って、銃口にセッティングして、バキュンッと、古代兵器にぶつかっていた。
パチンっと、ゼータちゃんによって放たれた投げ石は、古代兵器アルティメットBTにぶつかると共に粘着してくっついた。
――よしっ、これで準備完了だ。
「そして、いま作り出したこの【オーラ】を限界までチャージした銃弾をセットして――」
「なるほど、それを放つという訳ですね!」
そう、ゼータちゃんの言う通りである。
私は腕に【オーラ】を込め、【オーラ】を込めた銃弾を弾いた。
物凄い勢いにて、古代兵器アルティメットBTに向かっていく銃弾。
『銃弾、回避プログラムの対象と判断。新幹線式回避プログラム、発動』
銃弾に込められた【オーラ】を感知した古代兵器が、再び青白い光で全身を包む。そうすると共に、古代兵器の身体がぶるぶると震え始めていた。
「無駄だ。この攻撃は、必ず当たる」
私は、確かな確信を持って、そう宣言する。
銃弾は古代兵器に向けて、一直線にて飛んで行く。そして、古代兵器の身体が震える事によって、【オーラ】を込めた銃弾を避けようとする、が――
古代兵器の身体に、先に打ち込んで置いた投げ石が光を発して、古代兵器を引き寄せる。
「先に打ち込まれたポインターに沿って、必ず命中する弾丸。【オーラ】を込めまくったその弾丸、味わってもらおうか」
――ばんっ!!
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