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第10章 快楽の刑
第89話 遊戯の末路
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鈍い音を立てながら、葵の四肢が床へと叩き付けられる。
「ぁ……あッ……」
快楽に表情を歪ませたまま、葵は長く続く絶頂の余韻に浸り、身体をびくびくと震わせていた。
暴力の如く快楽が、葵の身体を蹂躙しているのだ。
「あ、おい……、あおい……」
地に這う魚の様に痙攣する葵の姿を、茜は恐怖と驚嘆、そして……憐れみに満ちた目を自身の妹の変わり果てた姿へ向ける。
人間としての身体、心、尊厳……今の葵には何一つとして残っていない。
残っているのは、肉欲と苦痛と狂気のみ。
「おめでとう、茜。見事に葵を絶頂に導いた。君が勝者、願いを叶える権利を持つ者だ」
僕は拍手を送りながら茜の方へ歩み始める。僕につられてティエラまでもが拍手を送り始める。
茜と葵……姉妹が狂い、壊し合い、濃密な狂気の空間を生み出してくれた事に、僕もティエラも純粋に感動を覚えていたのだ。
「あたしは……あたしは……っ、そんなの……!」
「勝ったのは君だ。自らの愛撫で妹を狂わせ、善がらせ、絶頂させた……それが現実だろう?」
首を横に振る茜の肩に、僕は手を置く。僕の言葉に偽りは無い。だからこそ、茜は何も言い返す事はしなかった。
茜自身も重々理解している。葵を絶頂させたのは、間違えなく自身であると。
「勝ったんだから、四の五の言わずにそれを認めなさい。そして、自らの願いを……聞かせなさい」
ティエラが茜へ願いを催促するが、茜に叶えたい願いなどあるのだろうか。あるとすれば、姉妹揃ってこの地獄から抜け出したい……その一心だっただろう。
だが、その願いが叶う事は……永遠に訪れない。何故なら、僕と茜は……永遠に結ばれ、添い遂げる運命なのだから。
「まぁ、実現するかは別として……聞くだけ聞いてあげるわ、ほら」
ティエラが茜の髪を鷲掴みにし、願いを口にする様に諭しながら耳を傾ける。
それに対して、茜はゆっくりと言葉を発していく。
「なら、あおいを……たすけて……それが、わたしのねがい……っ、おね、がい……ッ」
「……本気で言ってる? 自分が助かろうとは思わないわけ? 笑えてくる」
ティエラは小馬鹿にした様な表情で茜を嘲笑する。この期に及んで妹を助けようとする茜を、ティエラは偽善者の馬鹿だと切り捨てた。
「……茜は優しい子だ、最初から妹を見捨てて自分だけが助かろうだなんて思わないさ」
だが、僕は笑わない。茜が優しい子だという事を誰よりも知っているから。
そして、その優しさがいずれは僕に向けられるべきものだという事も、全て知っている。
「ふーん、でも残念ね。そんな願い、聞き入れる訳が無いでしょ、馬鹿ね」
ティエラの言葉に、茜は表情を曇らせ、咽び泣く。分かっていた事でも、最後の希望すら潰えた瞬間だった。
そして、再びティエラが問う。
「さぁ、改めて……あんたの願いは?」
「ぁ……あッ……」
快楽に表情を歪ませたまま、葵は長く続く絶頂の余韻に浸り、身体をびくびくと震わせていた。
暴力の如く快楽が、葵の身体を蹂躙しているのだ。
「あ、おい……、あおい……」
地に這う魚の様に痙攣する葵の姿を、茜は恐怖と驚嘆、そして……憐れみに満ちた目を自身の妹の変わり果てた姿へ向ける。
人間としての身体、心、尊厳……今の葵には何一つとして残っていない。
残っているのは、肉欲と苦痛と狂気のみ。
「おめでとう、茜。見事に葵を絶頂に導いた。君が勝者、願いを叶える権利を持つ者だ」
僕は拍手を送りながら茜の方へ歩み始める。僕につられてティエラまでもが拍手を送り始める。
茜と葵……姉妹が狂い、壊し合い、濃密な狂気の空間を生み出してくれた事に、僕もティエラも純粋に感動を覚えていたのだ。
「あたしは……あたしは……っ、そんなの……!」
「勝ったのは君だ。自らの愛撫で妹を狂わせ、善がらせ、絶頂させた……それが現実だろう?」
首を横に振る茜の肩に、僕は手を置く。僕の言葉に偽りは無い。だからこそ、茜は何も言い返す事はしなかった。
茜自身も重々理解している。葵を絶頂させたのは、間違えなく自身であると。
「勝ったんだから、四の五の言わずにそれを認めなさい。そして、自らの願いを……聞かせなさい」
ティエラが茜へ願いを催促するが、茜に叶えたい願いなどあるのだろうか。あるとすれば、姉妹揃ってこの地獄から抜け出したい……その一心だっただろう。
だが、その願いが叶う事は……永遠に訪れない。何故なら、僕と茜は……永遠に結ばれ、添い遂げる運命なのだから。
「まぁ、実現するかは別として……聞くだけ聞いてあげるわ、ほら」
ティエラが茜の髪を鷲掴みにし、願いを口にする様に諭しながら耳を傾ける。
それに対して、茜はゆっくりと言葉を発していく。
「なら、あおいを……たすけて……それが、わたしのねがい……っ、おね、がい……ッ」
「……本気で言ってる? 自分が助かろうとは思わないわけ? 笑えてくる」
ティエラは小馬鹿にした様な表情で茜を嘲笑する。この期に及んで妹を助けようとする茜を、ティエラは偽善者の馬鹿だと切り捨てた。
「……茜は優しい子だ、最初から妹を見捨てて自分だけが助かろうだなんて思わないさ」
だが、僕は笑わない。茜が優しい子だという事を誰よりも知っているから。
そして、その優しさがいずれは僕に向けられるべきものだという事も、全て知っている。
「ふーん、でも残念ね。そんな願い、聞き入れる訳が無いでしょ、馬鹿ね」
ティエラの言葉に、茜は表情を曇らせ、咽び泣く。分かっていた事でも、最後の希望すら潰えた瞬間だった。
そして、再びティエラが問う。
「さぁ、改めて……あんたの願いは?」
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