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第8話 電脳の地獄『芋虫の刑』Ⅱ
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「着いた、ここがあんたに相応しい地獄」
手足を失い、芋虫となった桐ケ谷の髪を鷲掴みにしながら告げた。
テレポート機能で到着したここは……町はずれのとある場所。
「……な、んだこの臭い……は」
漂ってくる悪習に桐ケ谷は顔を歪める。
私の目の前には底なしの巨大な穴が開いていた。
暗くて奥までは見えないが、悪習は確実にここから漂ってきている。
「このDDはね、中世ヨーロッパをモチーフにしているわけだけど、その再現率は異常に高くてね。ほんとどうでもいいところまでこだわって作り込まれているのがDDの人気の秘訣っていうのはあんたも分かるでしょ?」
「……何の話、だ」
「中世ヨーロッパには下水設備も無く、もちろんトイレだって水洗の便利な仕組みになんてなってない。つまりさ、ここは町中の汚物が集められた……ある意味地獄みたいな場所。ああ、そういえば工藤君は今頃蛙の糞になっているだろうから、もしかしたらこの中に混ざっているかもね」
工藤の名を出しても桐ケ谷は無反応だった。ただ、目の前の光景が理解できずに茫然としているのみ。
実際の中世ヨーロッパでは町中に汚物が溢れかえっていたそうだが、DDも流石に外観を考慮してかそこまでの再現はしなかった。
その代わりに、町中の汚物がこの町はずれの大穴に集められる仕組みが適用された。
「それと中国のとある皇后がね、こんなことをしたって言うんだ。憎き相手の手足を切り落として、便所に突き落としたって」
それを聞いた瞬間、桐ケ谷の顔色が変わった。
この臭い、大穴……それはまさしく、巨大な便所とも考えられる。
「おい……やめろ。やめてくれ……」
「小説でも似たような話があった。手足に加えて五感を失った夫をひたすら虐げる妻……まるで芋虫のようにね」
私はメニューを開き、チートを起動させる。
それと共に桐ケ谷の目は潰れ、鼻は削がれ、耳は切り落とされた。
文字通り、桐ケ谷は正真正銘の芋虫となった。
「がああああああああああ!」
「これでちょっとは私の気持ち分かってくれるかな? 動けない身体のまま汚される気持ちが。まさか歴史上と空想上の生き地獄を体験できるなんて、やはり電脳世界は最高だね。こんな経験、現実じゃまずできないよ」
「助けて……助けてください! お、お願いします……」
桐ケ谷はガタガタと歯を震わせながら助けを請う。
そして、私はこう返答した。
「私がそう言った時も、助けてくれなかったよね」
私の返答を聞き、涙を流しながら泣き叫ぶ桐ケ谷。
「電脳世界(ここ)でしか味わえない地獄を、ごゆっくり」
手足を失い、芋虫となった桐ケ谷の髪を鷲掴みにしながら告げた。
テレポート機能で到着したここは……町はずれのとある場所。
「……な、んだこの臭い……は」
漂ってくる悪習に桐ケ谷は顔を歪める。
私の目の前には底なしの巨大な穴が開いていた。
暗くて奥までは見えないが、悪習は確実にここから漂ってきている。
「このDDはね、中世ヨーロッパをモチーフにしているわけだけど、その再現率は異常に高くてね。ほんとどうでもいいところまでこだわって作り込まれているのがDDの人気の秘訣っていうのはあんたも分かるでしょ?」
「……何の話、だ」
「中世ヨーロッパには下水設備も無く、もちろんトイレだって水洗の便利な仕組みになんてなってない。つまりさ、ここは町中の汚物が集められた……ある意味地獄みたいな場所。ああ、そういえば工藤君は今頃蛙の糞になっているだろうから、もしかしたらこの中に混ざっているかもね」
工藤の名を出しても桐ケ谷は無反応だった。ただ、目の前の光景が理解できずに茫然としているのみ。
実際の中世ヨーロッパでは町中に汚物が溢れかえっていたそうだが、DDも流石に外観を考慮してかそこまでの再現はしなかった。
その代わりに、町中の汚物がこの町はずれの大穴に集められる仕組みが適用された。
「それと中国のとある皇后がね、こんなことをしたって言うんだ。憎き相手の手足を切り落として、便所に突き落としたって」
それを聞いた瞬間、桐ケ谷の顔色が変わった。
この臭い、大穴……それはまさしく、巨大な便所とも考えられる。
「おい……やめろ。やめてくれ……」
「小説でも似たような話があった。手足に加えて五感を失った夫をひたすら虐げる妻……まるで芋虫のようにね」
私はメニューを開き、チートを起動させる。
それと共に桐ケ谷の目は潰れ、鼻は削がれ、耳は切り落とされた。
文字通り、桐ケ谷は正真正銘の芋虫となった。
「がああああああああああ!」
「これでちょっとは私の気持ち分かってくれるかな? 動けない身体のまま汚される気持ちが。まさか歴史上と空想上の生き地獄を体験できるなんて、やはり電脳世界は最高だね。こんな経験、現実じゃまずできないよ」
「助けて……助けてください! お、お願いします……」
桐ケ谷はガタガタと歯を震わせながら助けを請う。
そして、私はこう返答した。
「私がそう言った時も、助けてくれなかったよね」
私の返答を聞き、涙を流しながら泣き叫ぶ桐ケ谷。
「電脳世界(ここ)でしか味わえない地獄を、ごゆっくり」
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