禁じられた遊び-醜悪と性愛の果て-

柘榴

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最終話 禁じられた遊びⅡ

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 そんなある日、真奈は母と一緒に加奈の面会に立ち会う事となった。加奈が直々に、真奈と話がしたいと申し出てきたのだ。

 全てを失った真奈は、加奈の誘いを断る理由も思い浮かばず、ただ母の後について加奈の様子を見に行く事となった。

「久しぶり。お姉ちゃん痩せた? まぁ、自分の息子がああなればおかしくもなるか」

 真奈とは違い、加奈は元気だった。
 十年振りに『遊び』に興じたおかげか、それとも由宇に似た悠斗と『遊び』を交わしたおかげか、真奈には見当もつかなかった。

「……話って、何」
「その後、どう? 家族は」
「……夫とは別居。悠斗は……精神に大きなダメージがあるから、しばらくは入院が必要だって」

 それを聞き、腹を抱えながら笑う加奈。
 いい気味だ、と真奈を指差し、狂ったように笑う。

「十分苦しんだ? 傷跡は残りそう? けど、まだこれからだよ、お姉ちゃん。だって……『私の中のこの子』は、これからも成長していくんだから」

 そして、笑うことを止め、再びその腹を優しく摩りだす加奈。

 真奈は最悪の結末を想像した。想像するだけで悍ましい、最悪の結末を。
「あたし、妊娠したの。悠斗君の子」
 真奈にとっては、これ以上にないくらいに大きく、痛みを伴う傷跡だった。

「お姉ちゃんの息子とお姉ちゃんの妹のあたしの間の子供だもん、きっと由宇に似て可愛いはずだよぉ? 名前はどうしよっか、やっぱり『ゆう』って入れた方がいいよね、お姉ちゃんがそうしたみたいに」

 真奈は吐き気をこらえらず、その場で崩れ落ちながら嘔吐する。
 目の前のあまりにも醜悪な現実に、耐える事が出来なかった。

「由宇の事、忘れるなんて許さないよ? お姉ちゃん」

 実の妹に宿った新たな命。その命が続く限り、真奈の負った傷跡が癒えることは無いだろう。

「それが、私たちに出来る唯一の罪滅ぼしなんだから」
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