恋慕とまでは言わないけれど。

ミルキー

文字の大きさ
1 / 3
第1章小さな変化。

episode1. 告白。

しおりを挟む
「なあ...俺さ...。」
いつもと変わらない帰り道、のはずだった。
「ん?どうした?」


それは、突然告げられた


「実は、祐太ゆうた先輩のことが好きなんだ。恋愛の方で。」
「え」
「ずっと言おうと思ってたんだ...、だけどタイミングがなくて...。」
「と、突然そんなこと言われても...。」
「返事は欲しいけど、今すぐじゃなくていい。ゆっくり考えて。」

唐突だったから、頭は真っ白で、

何も考えられないくなっていた。

「じゃあ、また明日。先輩。」
「お、おう...。」
どういうことだ...あの琉音るいが、俺の、ことを...!?
顔に熱が集まるのを感じた。
と、とりあえず家に帰って情報を整理しないと。

ガチャ。

「ただいま。」
「おかえりー、祐太。お前、顔赤いぞ?大丈夫か?あっ誰かに告られたとか!青春だねぇー。」
兄の晴太はるたがニヤニヤしながらこっちを見てくる。
「こっ!?違うよ!兄ちゃんの思ってるのとは全然違うから!部屋で課題やってくる!」
「(さては図星だな。)」
「なんか言った!?」
「いいや、なんも。」
(琉音はなんか聞いてるのかな、連絡してみるか。)

                                 ~同時刻~

ガチャ。
「ただいま。」
「おかえり、琉音。」
「ねえ、姉さん。俺、祐太に告白してきた。」
「えっ!?今日!?...そっか、告白することを選んだんだね。なんて言われようが、落ち込むんじゃないよ。」
「...ありがとう、姉さん。俺部屋行くね。」
「うん、」
(やったね創作BLのネタゲット!!!どう物語が転がるかなー。)

ブブッ。
(あれ、はる兄から連絡来てる。)
『今日祐太の顔が赤かったんだが、なにか知らないか?』

『俺が告った。』
「うえぇ!?」

『それは、恋愛的な意味で?』
「言うまでもない。」

『そりゃあそうだ。』
「そりゃあ祐太も顔赤くなるわけだ。純情だからな、あいつ。」

「え、ええっと、お、俺、こく、はくされた...?」
ええええぇぇぇぇ!?は、初告白が幼馴染、しかも男...。で、でも琉音って顔整ってて身体能力高いし、頭はまあまあだけど意外と...って何言ってんだ俺!


「ど、どうしよう...。」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 全8話 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c

偽物勇者は愛を乞う

きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。 六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。 偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

博愛主義の成れの果て

135
BL
子宮持ちで子供が産める侯爵家嫡男の俺の婚約者は、博愛主義者だ。 俺と同じように子宮持ちの令息にだって優しくしてしまう男。 そんな婚約を白紙にしたところ、元婚約者がおかしくなりはじめた……。

遊び人殿下に嫌われている僕は、幼馴染が羨ましい。

月湖
BL
「心配だから一緒に行く!」 幼馴染の侯爵子息アディニーが遊び人と噂のある大公殿下の家に呼ばれたと知った僕はそう言ったのだが、悪い噂のある一方でとても優秀で方々に伝手を持つ彼の方の下に侍れれば将来は安泰だとも言われている大公の屋敷に初めて行くのに、招待されていない者を連れて行くのは心象が悪いとド正論で断られてしまう。 「あのね、デュオニーソスは連れて行けないの」 何度目かの呼び出しの時、アディニーは僕にそう言った。 「殿下は、今はデュオニーソスに会いたくないって」 そんな・・・昔はあんなに優しかったのに・・・。 僕、殿下に嫌われちゃったの? 実は粘着系殿下×健気系貴族子息のファンタジーBLです。 月・木更新 第13回BL大賞エントリーしています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

俺の彼氏は俺の親友の事が好きらしい

15
BL
「だから、もういいよ」 俺とお前の約束。

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

処理中です...