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第1章小さな変化。

episode2. 相談。

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翌日。顔を合わせずらかった...けど、申し訳ないので今日も一緒に登校した。

「おっ、おは、よう...。」
「おはよう、祐太先輩。」
あれっ意外と普通...。
「あはは、先輩カチコチ。あんまり気にしないでいいよ。」
「うえっ!?そ、そう言われましても...。」
そこからはいつもどうりだった。

「じゃあまたお昼にね、祐太先輩。」
「おう、またな。」
何とか平静を装えた...。
「よっ、おはよー。祐太。」
「ああ、おはよう響海きょうか。...ちょっと相談に乗ってくれないか?」

                                 ~同時刻~

「(先輩の戸惑ってる姿、可愛かったな...。)」
「おう琉音、はよー。」
「ああ、おはよう。」
「るっ琉音くんおはよう!」
「...おはよう。」

「きゃあ!琉音くんが挨拶返してくれた!」
「かっこいいよね!」

「(きゃあきゃあうるさいな、祐太先輩とは大違いだ。)」
「おーい、嫌そうな顔丸出しだぞー。」
「嫌なのは事実だ。」
「あーあ、もったいないねえ。そんなだから氷の王子って呼ばれるんだよ。
微妙に優しくして、優しいかと思えば冷たい男だったって噂になってるぞ。」
「それは祐太先輩が女の子に優しく振る舞えって言ったから...。」
「うわまた出た祐太先輩。」
「もういいだろ、とっとと教室入るぞ。」

「(あっ琉音くんだ。)」
「(今日もかっこいい!)」

「(ちっ。)」
「おいおい落ち着けって笑。」



「ええっ!?マジか!!」
「ちょっと声でかい!」
「ご、ごめん。で?告白されたって本当か?」
「う、うん。どうしたらいいと思う?」
「そう言われてもなあ...。試しに付き合ってみたら?」
「そんな風に付き合って気持ちを踏みにじりたくない。」
「ま、真面目だな...。まあ、ゆっくり考えていいって言われたんだろ?ゆっくり考えなされ。」
「ええっ、見捨てたし...。」
「俺も、考えないと、だなぁ...。」
「頑張れ。」

「(祐太くんって、意外とかっこいいよね。)」
「(分かる、なんかこう、面白いキャラかと思えば可愛くって。)」

「また女子に囁かれてる...、嫌われてるのかな...。」
「祐太、自覚ないのな...。」
「ん?何が?」



キーン、コーン、カーン、コーン。
「やっと授業終わったー。」
「なあ一緒にお昼食おうぜ。」
お昼休みだからか普段の休み時間よりも騒がしい。
ガラッ。
「あっいた、祐太先輩!」
「...琉音お前来んの早くね?」

「(うわ出た祐太セコムだ)」
「(相変わらず来るの早いねー。)」
「(今日もあそこでイチャつくんだろうなー。)」

「ほら先輩、早く行きましょ!」
「おう...。」


犬かなにかかよ。

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