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第1章小さな変化。
episode3. 傍目。
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「それでね、そこであいつが...。」
「へえー、そんなことが。」
多少の雑談をしながら一緒にお昼ご飯を食べる。最初はビックリしたが今ではもう慣れた。
「そういえば今日のお弁当すごく美味しそうだね、先輩!
佳奈おばさんが作ったの?」
「いや、いくつかは俺も作った。この卵焼きとか...。」
嫌な予感。
「そうなんだ!ねえ先輩!一個貰ってもいい?」
「い、いいけど...、お前の唐揚げ一個と交換な。」
「やった!じゃあ貰うね!」
ヒョイッ、パクッ。
「んー、やっぱ先輩の作った料理美味しいね!」
「うん、やっぱり裕美おばさんは料理上手いな。」
「でしょ!お母さんね、祐太くんの料理に勝てるかしらって呟いてるんだよ?」
「そうなのか...。」
「(見て、あの二人。また今日も一緒に居る。)」
「(あの氷の王子って呼ばれる琉音くんが唯一デレる先輩だもんね。)」
「(仲良いよなー、あの二人。)」
「(しかも二人ともモテるんだぜ、羨ましい限りだよ。)」
「...噂されてる、どんなに嫉妬しようが祐太先輩の可愛さに勝てないのに。」
「はぁ!?ばっ、んなわけないだろ!」
突然どうした!?
「ああ、俺、告白したからもう遠慮しないことにしたんだ。」
そう言った後、俺の耳元で囁いた。
「覚悟しておいてね。」
「んなっ、お、おま、なにす...!」
これから苦労しそうだ。
_____________________________________
その日、(腐)女子達の黄色い悲鳴が上がったそうだ。
お母さんの名前
祐太:佳奈
琉音:裕美です。
苗字が決まらない問題。どうしよ。
「へえー、そんなことが。」
多少の雑談をしながら一緒にお昼ご飯を食べる。最初はビックリしたが今ではもう慣れた。
「そういえば今日のお弁当すごく美味しそうだね、先輩!
佳奈おばさんが作ったの?」
「いや、いくつかは俺も作った。この卵焼きとか...。」
嫌な予感。
「そうなんだ!ねえ先輩!一個貰ってもいい?」
「い、いいけど...、お前の唐揚げ一個と交換な。」
「やった!じゃあ貰うね!」
ヒョイッ、パクッ。
「んー、やっぱ先輩の作った料理美味しいね!」
「うん、やっぱり裕美おばさんは料理上手いな。」
「でしょ!お母さんね、祐太くんの料理に勝てるかしらって呟いてるんだよ?」
「そうなのか...。」
「(見て、あの二人。また今日も一緒に居る。)」
「(あの氷の王子って呼ばれる琉音くんが唯一デレる先輩だもんね。)」
「(仲良いよなー、あの二人。)」
「(しかも二人ともモテるんだぜ、羨ましい限りだよ。)」
「...噂されてる、どんなに嫉妬しようが祐太先輩の可愛さに勝てないのに。」
「はぁ!?ばっ、んなわけないだろ!」
突然どうした!?
「ああ、俺、告白したからもう遠慮しないことにしたんだ。」
そう言った後、俺の耳元で囁いた。
「覚悟しておいてね。」
「んなっ、お、おま、なにす...!」
これから苦労しそうだ。
_____________________________________
その日、(腐)女子達の黄色い悲鳴が上がったそうだ。
お母さんの名前
祐太:佳奈
琉音:裕美です。
苗字が決まらない問題。どうしよ。
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