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就活十連敗、心が折れかけていた雨の夜。駅前でうなだれていた凪に、傘を差し出したのは、まるでフランス映画から抜け出したような、美しい青年だった。「濡れてる人を見ると、紅茶を飲ませたくなるんだ」── 連れていかれたのは、裏通りにある静かなティーサロン・Salon de Thé ―「Minuit」真夜中の紅茶店。
「この紅茶は、夜飲めば少しだけ泣ける味なんだ」
花と果実とバニラが混ざる“マルコポーロ”の香りが、疲れた心にやさしく触れていく。
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だが後日、彼が人気モデル“NOA”であることを知った凪は──。
雨と、夜気、香りと詩。そして紅茶が繋ぐ、ふたりの距離はじれったくも確かに近づいていく。
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※10章で1幕終了という感じです!
11章からは攻め視点と、その後の甘すぎる日常です。
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✖️
長谷川 凪(受け){ハセガワ ナギ}
• 大学4年 22歳 心理学専攻、身長175cm
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• 真面目で素朴、努力家だが、自己肯定感が低め
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✴︎ 本文の詩は、ポール・ヴェルレーヌとジャック・プレヴェールの詩にインスパイアされた、完全オリジナルの創作です。引用は一切ないですが、彼らのロマンチックな雰囲気を感じてもらえたら嬉しいです。
ジャンル:青春BL・日常系
シリーズ名:「Minuit」詩的パラレル
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