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奪われたので、奪い返すことにしました【お店の中編】

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「っあ……だめっ……シリウス……こんな場所で……」

「スピカの可愛らしい下着姿を見てたら、我慢できなくなった」

 彼の手の動きが止まることはない。
 それどころか、彼の長くて綺麗な指が、下着越しに突起を摘まむ。そうして、硬くなったそれを、クニクニと刺激し始めた。

「ひああんっ……ぅっ……」

 びくびくと感じてしまっていたら、彼の左手に口を塞がれた。

「カーテン一枚しか隔たりがないから、声を出したら聴こえちゃうよ」

「っつ……」

(そんなこと言われても、こんな風に優しく触られたら……)

「っん、んんっ……」

 わたしは口に右手を当てて、声を必死に我慢することにした。
 その間も、彼の愛撫は止まない。
 次第に、両脚がもぞもぞしてきて、ぐっしょりと秘部分が濡れてしまっていたのが分かった。
 乳房から離れた彼の手が、今度は大きく太腿を愛撫する。

「っん……う……」

「仕立て屋の中なのに、こんなに濡れちゃってるよ、スピカ」

 くすりとシリウスに笑われてしまい、羞恥が高まっていく。
そうして、彼の指が割れ目の間をぬるぬると動き、狭穴をほぐしはじめた。

「ひあっ……ん……だめ、シリウス……こんなところで……」

「本当にダメだって思ってる? こんな状態じゃ、試着どころじゃないんじゃない?」

 そうしてシリウスは、赤いドレスのスカートの下から、大きくなった局部を取り出した。
 下着を膝まで降ろされ、お尻の間にぬるんと彼の先端が触れる。
 恥ずかしさは極限まで達していて、膣口からは大量の蜜を溢れさせていた。

「なんて……私が、君の中に入りたいだけだったりしてね……」

「ひあっ……んっ……あ、あ――」

 そうして、彼の猛りがお尻の方から前に向かって侵入してくる。

 じゅぶじゅぶじゅぶ……。

「ああ……お店の中だけど、スピカのあそこが、私を全部飲み込んじゃった」

「あ……んっ……」

 鏡越しに自分の姿を見る。

 彼とつながった下着姿のわたしは乱れきっていた。
 脚の間からだらだらと蜜を流しながら、彼の局部を受け入れてるのが分かる。
 ただでさえ店の中だというのに、快楽でおかしくなった身体が鏡に映ってしまい、もう自分でもどうしようもないぐらい恥ずかしくて、頭がおかしくなってしまいそうだ。

 そんな中――。

「じゃあ、さっそく動――」


「お客様、大丈夫ですか、ドレスを着ることは出来ましたか?」


 仕立て屋の主人が、カーテン越しに声をかけてきた。

「っ……!」

 しかも、主人は自分たちのいるカーテンに手をかける。

(あ、どうしよう……! こんなところ、見られたら……!)


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