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「あっ……んっ……アルフォンス様……」
「ゆっくり奥を突かれるのが好きだろう?」
外の雨が協和音を奏でる中、雄々しき熱杭が奥深くを突いてくる。
ゆっくりじっくり探るように深く、深く……
「っあっ……は……あ……」
「ああ、レティシア……」
名を呼ばれるとそれだけで下腹が締まる。
彼が悩まし気な表情を浮かべると、繋がり合っているのだと実感する。
(ああ、もっと奥深くに……)
もっと彼と深く繋がり合いたくて、本当はそう言いたかったけれど、夫にはしたない女だと思われるのが怖くて口にすることが出来なかった。
世間の夫婦はもっと激しい情事を毎晩おこなっているのだろうか?
淑女教育の中で受けた中には、獣のように貪り合うのだと。
けれども、レティシアは病弱だから……
他の夫婦たちが羨ましくて仕方がなかった。
「アル……」
ゆさゆさと乳房が揺れると、厚い胸板と擦れ合って気持ちが良い。
「あっ、んあっ、……んっ……アルフォンス様」
「……レティシア」
彼女の体をかなり気遣ってくれているのだろう。
彼の額には玉粒のような汗が滲んでいた。劣情が宿る碧い瞳で見下ろされると、愛されていると錯覚しそうだ。
感じていると蜜口が熱棒をきつく締め上げる。
「すまない、少しだけ動かせてほしい」
「はい……あっ、んっ、あ……」
少しだけ揺さぶりが強くなる。
二人の荒い息遣いがこだまする。
ギシギシとアルフォンスが腰を動かす音が響く。
レティシアの白金色の髪が呼応するかのように揺れ動く。
下腹で彼の律動を感じた。
「あっ、あっ、あっ……――!」
「レティシア、受け止めてくれ」
最奥を突かれると、目の前で光が爆ぜる。
快楽の波に揺蕩いながら、彼の子種の熱が下腹を奔流する。
快感の波に支配され、しばらく何も考えられない。
しばらくするとずるりと男性器が女性器から抜き去られた。愛し合った液が真っ白なシーツの上に流れ落ちていく。
「レティシア」
アルフォンスがレティシアの火照った頬に口づける。
普段の言いざまは冷酷で冷淡なものだし、行為中に愛のある言葉を投げかけられるわけではないけれど……
身体を重ね合わせている瞬間だけは……ちゃんと夫婦でいられるのだと……
そう思えるから幸せだったけれども、夢はもう醒めてしまうようだ。
本当に忙しいのだろう。
アルフォンスは投げ捨てていた衣服を纏いはじめる。
「今晩はこれで終わりだ。また会いに来る」
「また一月後でしょうか?」
すると、思いがけない返事があった。
「……今回はもっと期間が空くかもしれない」
レティシアに衝撃が走る。
カノンとの結婚の準備で忙しいのかもしれない。
「……分かりました」
着替え終わったアルフォンスが扉に手をかける。
レティシアは気怠い上半身を起こしながら声をかける。
「アルフォンス様、お待ちください、外は雨です」
「すまない、急いでいる」
彼は背を向けたままそう答えたが、ベッドから降りた彼女は彼にそっと差し出した。
「ですが、そのまま出たら濡れてしまいます。どうか傘とハンカチを」
アルフォンスがちらりとこちらを一瞥してくる。
「分かった、また返しに来よう」
傘とハンカチを手にすると、夫は扉の向こうへと消えていった。
「私ったら、馬鹿よね」
レティシアは寂し気に微笑んだ。
……律儀に約束は守る彼が――傘とハンカチを返しに来てくれることを期待しているなんて。
「ゆっくり奥を突かれるのが好きだろう?」
外の雨が協和音を奏でる中、雄々しき熱杭が奥深くを突いてくる。
ゆっくりじっくり探るように深く、深く……
「っあっ……は……あ……」
「ああ、レティシア……」
名を呼ばれるとそれだけで下腹が締まる。
彼が悩まし気な表情を浮かべると、繋がり合っているのだと実感する。
(ああ、もっと奥深くに……)
もっと彼と深く繋がり合いたくて、本当はそう言いたかったけれど、夫にはしたない女だと思われるのが怖くて口にすることが出来なかった。
世間の夫婦はもっと激しい情事を毎晩おこなっているのだろうか?
淑女教育の中で受けた中には、獣のように貪り合うのだと。
けれども、レティシアは病弱だから……
他の夫婦たちが羨ましくて仕方がなかった。
「アル……」
ゆさゆさと乳房が揺れると、厚い胸板と擦れ合って気持ちが良い。
「あっ、んあっ、……んっ……アルフォンス様」
「……レティシア」
彼女の体をかなり気遣ってくれているのだろう。
彼の額には玉粒のような汗が滲んでいた。劣情が宿る碧い瞳で見下ろされると、愛されていると錯覚しそうだ。
感じていると蜜口が熱棒をきつく締め上げる。
「すまない、少しだけ動かせてほしい」
「はい……あっ、んっ、あ……」
少しだけ揺さぶりが強くなる。
二人の荒い息遣いがこだまする。
ギシギシとアルフォンスが腰を動かす音が響く。
レティシアの白金色の髪が呼応するかのように揺れ動く。
下腹で彼の律動を感じた。
「あっ、あっ、あっ……――!」
「レティシア、受け止めてくれ」
最奥を突かれると、目の前で光が爆ぜる。
快楽の波に揺蕩いながら、彼の子種の熱が下腹を奔流する。
快感の波に支配され、しばらく何も考えられない。
しばらくするとずるりと男性器が女性器から抜き去られた。愛し合った液が真っ白なシーツの上に流れ落ちていく。
「レティシア」
アルフォンスがレティシアの火照った頬に口づける。
普段の言いざまは冷酷で冷淡なものだし、行為中に愛のある言葉を投げかけられるわけではないけれど……
身体を重ね合わせている瞬間だけは……ちゃんと夫婦でいられるのだと……
そう思えるから幸せだったけれども、夢はもう醒めてしまうようだ。
本当に忙しいのだろう。
アルフォンスは投げ捨てていた衣服を纏いはじめる。
「今晩はこれで終わりだ。また会いに来る」
「また一月後でしょうか?」
すると、思いがけない返事があった。
「……今回はもっと期間が空くかもしれない」
レティシアに衝撃が走る。
カノンとの結婚の準備で忙しいのかもしれない。
「……分かりました」
着替え終わったアルフォンスが扉に手をかける。
レティシアは気怠い上半身を起こしながら声をかける。
「アルフォンス様、お待ちください、外は雨です」
「すまない、急いでいる」
彼は背を向けたままそう答えたが、ベッドから降りた彼女は彼にそっと差し出した。
「ですが、そのまま出たら濡れてしまいます。どうか傘とハンカチを」
アルフォンスがちらりとこちらを一瞥してくる。
「分かった、また返しに来よう」
傘とハンカチを手にすると、夫は扉の向こうへと消えていった。
「私ったら、馬鹿よね」
レティシアは寂し気に微笑んだ。
……律儀に約束は守る彼が――傘とハンカチを返しに来てくれることを期待しているなんて。
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