【R18】冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい

おうぎまちこ(あきたこまち)

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第3章 身体だけの関係?

15-2

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(私たちの関係って何なんだろう? 友だち以上恋人未満? それとも……)

 あまり考えたくない単語が思い浮かんだ。

(セフレとかいうやつでは?)

 恭司との関係性を考えて、顔面真っ青になる。

(そもそもフレンドかどうかも分からない、猫って言ってくるし、愛玩動物? ペット扱い? か、家畜っ……?)

 職場へ向かっていたら……。

「きゃっ!」

 通行人が勢いよくぶつかってきたので、美桜は前のめりになってしまう。
 ――転ぶ!
 そう思ったが、身体を誰かに引き寄せられて、事なきを得た。

「ありがとうございます」

 美桜は御礼を述べて顔を上げる。
 そうして、助けてくれた相手の顔を見て、目を真ん丸に見開いた。

「きょ……御影社長……!」

 長身の恭司に比べると、美桜はだいぶ小さいため、猫よろしく抱えられてしまっていた。
 陽光が眩しい。彼のサラサラの黒髪に天使の輪が出来ていた。スーツをきっちりと着こなしていて、普段着よりもちゃんとした印象が強かった。纏うコートはかなり質が高い素材のようで、一瞬だけ触れた時に気持ちが良かった。
 まさか仕事前に会えると思っていなかったので、美桜の胸が喜びでドキドキしてくる。

「助けていただき、ありがとうございます」

 恭司が美桜を地面に降ろすと、見下ろしながら低い声で告げてきた。

「出勤時間は人が多い。気をつけろ」

 美桜はびくっと跳ね上がってしまった。
 思わず悲鳴を上げそうだったが、なんとか耐える。
 彼は彼女に背を向けると、コートを翻しながら颯爽と前進していく。
 昨日までの優しい彼とは違う冷淡な態度に、美桜はシュンと俯いてしまった。

(もしかしたら……)

 先ほどの想像が脳裏を過る。

(セフレだから扱いが雑なのかも……一緒にいるところ、他の人に見られたくなさそうだったし……)

 もちろん――社長が特定の社員だけ優遇するのも良くないだろうから、仕方がない側面はあると思うのだが、あまりにも昨晩までとの態度が違い過ぎて、動揺が隠せない。
 連絡先を尋ねるチャンスでもあったが、それも叶わなかった。

(合鍵は渡されたけど、帰ってこないこともあるって話してたから、連絡先が分からないと困る気がする)

 そもそも恭司の自宅マンションがあの場所だけとは聞いていなかった。かなりのお金持ちなのだし、下手をしたら他にもマンションをいくつか所持している可能性だってある。

(昨日は思いつかなかったけれど……)

 ちょっとした彼の態度で心が乱されてしまう。
 なるべく気付かないようにしていたが、噂のせいで退職した経緯もあって、誰かの反応や態度に過敏になっているところがある。

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