【R18】冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい

おうぎまちこ(あきたこまち)

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後日談 クリスマス〜日本とドイツ〜

1-1 聖夜祭

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 クリスマス・夜。
 とある高級ホテルの高層階にあるレストランにて。
 窓から見える外の景色は、高層ビルの灯りでキラキラしていて、まるで星空のように綺麗だった。
 特別に予約しないと入れない場所のようで――というか一人当たりの値段が高いのでお金持ちしかきっと来ない――人数も少なくて、おしゃれな空間を独り占めしている気分になれた。

(やっぱり恭司さんは高い場所を既に克服している気がする)
 
 そんなことを思いながら、美桜は綺麗な白い丸テーブルに着席しつつ、肉料理――鴨肉のコンフィを口に含んでいた。
 どうやら詳しくないがフランス料理らしい。
 塩漬けにした鴨肉を低温の油で煮た料理らしいのだが、外の皮はパリッとしていて中は柔らかくてジューシーな味わいだ。

(美味しい、なかなか日常生活では味わえない)

 美桜はとっても美味しいコース料理を振舞われて幸せだった。
 テーブルの中央には綺麗な薔薇の花が一輪飾られている。
 その向こうには日本人離れした美青年が背筋をすっと伸ばして座っており、美桜の食べっぷりを幸せそうに眺めていた。気だるそうに首を傾げると、流麗な黒髪がサラリと揺れる。漆黒の瞳はいつも冷淡な印象が強いのだが、今は美桜に対する慈愛に満ちていた。

「よく食えよ、つわりが酷くなって食えなくなる前に」

「はい……!」

 美桜はフォークを口にしながら笑顔で答えた。
 ふと、左手の薬指が目に入る。
 キラキラ輝いている婚約指輪眺めていると――彼に掛けられた言葉を思い出して、なんだか嬉しいのに涙が溢れてきそうだ。

『幸せな家庭とやらが俺には分からないが、これから幸せにしてみせる』

 恭司からの愛の言葉を噛み締めながら、美桜は美味しいお肉を噛み締めた。

(好きな人と両想い。赤ちゃんも出来て、ご飯も美味しいし、なんだかすごく幸せ)

 口元を引き締めようにも、ついつい緩んでしまって、ニコニコ笑顔になってしまう。
 チラリ。
 美桜は恭司の食事姿を眺めた。

(それにしても、恭司さん、すごく綺麗な食べ方をしている)

 普段はガツガツ野性的な食事の取り方をしているのだが……今現在、フォークとナイフを優雅に使いこなしている。

(さすが、新宮家の御曹司……時と場所とで色々行動を変えてるんだ。躾もきっと厳しかったんだろうな)

 うっとりと眺めていたら、恭司がこちらに視線を移してきた。

「どうした?」

 ドキン。
 恭司から声を掛けられて、美桜は動揺してしまう。

「ええっと、お食事の仕方が綺麗だなって」

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