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第3章 別れと旅立ち――白豚と龍帝――
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しおりを挟む一瞬異常に足の間が熱くなったが、香が効いているからか、すぐに痛みは引いていく。
侵入物が肉壁を擦り上げながら進んでくる。
だが、蘭花が想像していたよりも、大きくない気がした。いや、充分大きいのだが――。
彼女はうっすらと目を開ける。
そこには――。
「我が花嫁がついに素直になってくれて嬉しいよ」
――黒髪碧瞳の裸の美青年――天狼。
蘭花の内側に侵入してきていたのは、人間の彼の男性たる器官だったのだ。
「天……狼っ、ああっ……」
先端が奥深くにぶつかり、言いようのない感覚に彼女は襲われた。
彼女の赤い洞は、彼の全てを飲み込んでいる。
ちゅっと彼が彼女の唇を奪う。そうして、彼の大きな手が、彼女を撫でた。
「ああ、やっと君と繋がることが出来た。もう昔から、ずっとこの瞬間を待っていたんだ」
熱っぽい調子で天狼に言われ、蘭花は混乱した。
(どういうこと? この人は私の託宣のせいで、私のことを恨んでいるんじゃ……?)
それとも――蘭花の純潔を奪って満足――そういう意味の発言なのだろうか?
だが、どうしようもなく、彼の彼女を見る表情が優しい気がした。
ただでさえ、薬のせいで思考がまとまらないなか、混乱は続く――。
「さて、せっかくだ。薬で痛みが和らいでいる内に、全てをすませよう。ほら、俺に掴まってごらん?」
「えっ、あっ……」
彼が腰を揺すりはじめる。
肉壁が肉棒に擦り上げられ、異常な快感が全身を襲いだした。
言われたように、彼の首にしがみつく。
「ああ、我が花嫁の中は想像以上に熱くて気持ちが良くて、よく締まって吸い付いてくる」
「ひゃっ、あっ、あっ、あんっ……!」
最初はゆっくりとした動きだったが、だんだん速度が増していく。
結合部からはぐちゃぐちゃとした水音が鳴り響き、ベッドがギシギシと揺れた。
二人の身体が揺れ動き、動きに合わせて蘭花の乳房もふるふると動いた。
先端が彼の胸板に擦れて、そこからも彼女に快楽を与えていく。
「君の媚態に心が躍るよ……ああ、ひどく愛らしいな……」
激しい抽送運動により、頭がどんどん白んでいく。
ぱちゅぱちゅ、ぐちゅぐちゅ激しさは増す。
二人の荒い息遣いが室内を支配していく。
「やっ、ああっ、あっ、あっ、あっ……」
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