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本編
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しおりを挟む夕暮れの教会、ひらひらと花びらが舞い散る花園の中、ギルフォードの膝の上に私は乗せられていた。
「ルイーズ……」
「んっ……ギル……」
熱に浮かされた彼に跨り、しばらく口づけを交わす。
彼が器用に、私のツーピースドレスの釦を外していく。
遮ろうとしたが拒まれた。
「あ……ギル、待って……」
「待てそうにない」
胸元に彼が顔を埋めてくる。肌にかかる彼の呼吸が荒くて、気持ちが落ち着かない。
釦が全部外れ、ふるりと両の乳房が外気に晒される。顕わになった肌に、彼の長くて節だった指が直接沈み込んできた。片側を変形させられ、甘ったるい声が口から漏れ出てくる。
快楽が強くて、背が弓なりにそれた。
「ふあっ、あっ……あんっ……」
もう片方の紅く尖った実を、彼の口が食んで転がしはじめる。ちゅぷちゅぷと水音が鳴る。甘噛みされたかと思うと、口に含んだまま、彼がこちらを見上げてきた。
「唇も甘かったが、こっちも甘いな……」
「変な言い方……んっ……しないでっ……」
胸を揉みしだいていた手が、スカートの裾の中から侵入してくる。
撫でられていると、がやがやと通りから人の声が聴こえ、はっとなった。
しかしながら、彼の愛撫は止まない。
「ふあっ、あっ……あんっ……やっぱり、外は、ダメ……」
「こんなに煽られてるのに、無理だな……」
「ギル……んんっ……」
昔から強引なところは変わらない。
開いた脚の間に、硬くて熱い何かが触れている。
その時、茂みからガサガサ聴こえる。
と、思いきや、何かが飛び出してきた。
「きゃっ……!」
白い猫が、私を飛び越し、ギルフォードの顔に飛びつく。
「ああ、もう邪魔すんなよ……!」
しばらく彼らは取っ組み合いをしていた。
猫を剥いだ後、彼がむっつりと告げる。
「ルイーズ、仕切り直しだ。場所を変えるぞ」
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