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ハネムーン後の物語「隠し子騒動?」
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しおりを挟む翌朝。
ベッドの上で目を覚ました。
「おはよう、ルイーズ」
「おはよう、ギル……」
昔は私の方が早起きだったのに、最近はすっかりギルフォードの方が早起きである。
(学生時代以上に、体力が有り余っているわね……)
まだ身体は気怠いが、彼の方はといえば、すっきりと爽やかな表情を浮かべている。
彼が優しく私の髪を梳いてくると、とっても幸せで、まだ夢見心地だった。
今日は仕事も休みだし、のんびりとした朝を迎えることができそうだ。
「ルイーズ、どうだ、具合は悪くないか?」
「ええっと、そうね、媚薬の時のように、身体がおかしくはない気がする」
「そうか、だったら良かった」
そういうと、彼は私の額にちゅっと口づけを落としてくる。
ふわふわとホイップクリームのような甘いキスの嵐に、心が蕩けていきそうだ。
ふと、脳裏に昨日の母子の姿が浮かぶ。
「ギルには私だけだって言われてすごく嬉しい」
「そうか、それなら毎日でも言ってやるよ」
そうして、しばらく彼と口づけを交わした。
「それにしても……気になるわね」
「何がだ?」
「あの子はいったい……?」
「あの子?」
「ええ、実はね……」
ギルフォードに向かって、昨日の出来事を語り掛けたのだった。
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