7 / 9
7
しおりを挟む
「サンディ」
名も知らぬ美青年が耳元で囁いてくる。
「ほら、僕が君の初恋の王子様じゃないかな?」
心臓がトクンと跳ねる。
本当にそうなら良かったのに――。
優しい嘘をついてくる相手に対して、今まで辛い想いをしてきた心が浄化されるようだ。
「なんて優しい、まるで本当に初恋の王子様のようで……」
すごく幸せな気持ちになってきて、彼に身を委ねたい気持ちになった。
けれど違う人だ。
その時――。
「皆いなくなったけど、絶対に生き延びよう」
「え……?」
「何があっても迎えに行くから、頑張って生きていて」
彼の言葉に身体が歓喜で震える。
「まさか……本当に貴方が、私の初恋の王子様……?」
彼がそっと羽根のついた仮面を外した。
相手の顔立ちはすごく綺麗で――昔の優しい面立ちを残した、とっても綺麗な美青年だった。
「そうだよ、サンディ。君の本心を聞くのが怖くて……すまなかった」
しばらく涙を流す私を彼がぎゅっと抱きしめてくる。
「ずっと君との約束を果たしたかった。迎えに来るのが遅くなってすまない」
胸がじんわりと温かくなっていく。
「私の方こそ、ずっと会いたかったです……!」
名も知らぬ美青年が耳元で囁いてくる。
「ほら、僕が君の初恋の王子様じゃないかな?」
心臓がトクンと跳ねる。
本当にそうなら良かったのに――。
優しい嘘をついてくる相手に対して、今まで辛い想いをしてきた心が浄化されるようだ。
「なんて優しい、まるで本当に初恋の王子様のようで……」
すごく幸せな気持ちになってきて、彼に身を委ねたい気持ちになった。
けれど違う人だ。
その時――。
「皆いなくなったけど、絶対に生き延びよう」
「え……?」
「何があっても迎えに行くから、頑張って生きていて」
彼の言葉に身体が歓喜で震える。
「まさか……本当に貴方が、私の初恋の王子様……?」
彼がそっと羽根のついた仮面を外した。
相手の顔立ちはすごく綺麗で――昔の優しい面立ちを残した、とっても綺麗な美青年だった。
「そうだよ、サンディ。君の本心を聞くのが怖くて……すまなかった」
しばらく涙を流す私を彼がぎゅっと抱きしめてくる。
「ずっと君との約束を果たしたかった。迎えに来るのが遅くなってすまない」
胸がじんわりと温かくなっていく。
「私の方こそ、ずっと会いたかったです……!」
24
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
最高魔導師の重すぎる愛の結末
甘寧
恋愛
私、ステフィ・フェルスターの仕事は街の中央にある魔術協会の事務員。
いつもの様に出勤すると、私の席がなかった。
呆然とする私に上司であるジンドルフに尋ねると私は昇進し自分の直属の部下になったと言う。
このジンドルフと言う男は、結婚したい男不動のNO.1。
銀色の長髪を後ろに縛り、黒のローブを纏ったその男は微笑むだけで女性を虜にするほど色気がある。
ジンドルフに会いたいが為に、用もないのに魔術協会に来る女性多数。
でも、皆は気づいて無いみたいだけど、あの男、なんか闇を秘めている気がする……
その感は残念ならが当たることになる。
何十年にも渡りストーカーしていた最高魔導師と捕まってしまった可哀想な部下のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる