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しおりを挟む「ダメです、そ、そんなっ……さすがにこれ以上はっ……! もしかしたら子どもが出来るかもしれない行為ですよ……!」
「あれ? だけど、被験体になってくれるって言ってなかった? そもそもだって、僕のことを忘れて、他の男性と経験してしまったんでしょう?」
柔和だがどことなく危険な青い瞳で見つめられると、うっとなった。
彼は私を軽い女だと勘違いしているのだろうか。
だけれど――頭の中に初恋の王子が浮かんだ。
流されてばかりの私だったし、相手の圧がすごいけれど、ここでちゃんと言わないといけない……!
「私! 色んな男性と交際してきました! もしかしたら軽い女だと思われているのかもしれませんが、処女なんです! 本当はずっと大好きな……初恋の王子様がいるんです! 災害の時に出会ったんです! 本当はその人と再会して結婚したくって……婚約者だったレインが、それっぽいことを言っていたからまんまと信じてしまったけれど……! 本当は初めてはその人とが良いんです!」
そこまで言うと、思いが堰を切って溢れてきた。
――心の支えだった初恋の王子様と結ばれたい。
――だけど、災害にあって疲弊していた子ども心に作り出した幻想だったのかな……。
そんな風に思って、ちょっと彼に似ている男の人たちと交際してきたけれど、やっぱり全部違って……。
レインこそが初恋の人だって信じていたのに違って……勝手に相手に期待して悲しくなって……。
「災害の時に出会った……?」
「はい……」
「魔術の暴走事件?」
「はい」
すると、涙を零す私の頬に、天使のような美青年が謝ってくる。
「すまない……君を軽い女だと言いたかったわけではなく……酷いことをした」
彼が私の髪をかき上げながら告げた。
手つきがひどく優しいものに変わる。
私は彼に返した。
「……被験体になるとか適当なことを言ってしまって、ごめんなさい。レインとか本当はどうでも良かったんです! 初恋の王子と結ばれないのなら、もう一生処女のままでも良いんです! ここまでしか協力できません。本当にごめんなさい」
すると、彼がちゅっと頬に口づけてきた。
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