かつて私を愛した夫はもういない 偽装結婚のお飾り妻なので溺愛からは逃げ出したい

おうぎまちこ(あきたこまち)

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後日談

後日談4 かつて私を愛した彼はもうしない(※口の悪いレオパルト版)2※

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 ――俺。

 レオパルトがダイアナの唇を荒々しく塞いだ。
 いつも以上に舌を激しく絡ませてくる。くちゅくちゅとした水音が立ちこめた。
 唐突な行為だったので、彼女は思わず夫の胸板を叩いてしまう。だけど、彼が離れるはずはなかった。

「んんっ……んっ……レオっ……」

「ダイアナ……それとも今の俺に満足していないのか?」

「そんな、わけじゃっ……」

 何度も口づけを変えられていくと、互いの息遣いが荒っぽくなっていく。熱を孕んだ吐息が、書斎の空気に溶け込んでいった。
 唇同士が離れると、銀糸が引く。
 頬を紅潮させたダイアナが相手に問いかけた。

「どうしたの、レオ……」

 見上げてみて、彼女ははっとする。
 しゅるりと自身のタイを緩めた彼が舌なめずりをしてきて――獲物を狙う獣に見えた。

「……なぁ? だったら、普段のあんたを満足させられない俺は封印するよ」

「え――?」

 口調が――少年時代の彼に戻っているではないか。
 スカートの中に手を添わせてくる彼の所作が、いつも以上に野性的だ。肌を嬲られ、どんどん彼女は高揚していく。懊悩な声が漏れ出てきた。彼の手が這いずってきて、腰を撫で擦ってくる。

「あっ……ああっ……レオっ……待ってっ……待ってったら、書斎でっ……」

「そうは言うが――こんなに誘われてるんじゃあ、俺も引くに引けねぇ……」

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