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そうして迎えた初夜。
畳の上。藺草の香りが漂う。
綺麗に整えられた布団の上、浴衣姿で私は正座で構えていた。
すっと障子が開くと、浴衣姿の貴彬さんが中に入ってくる。
畳を踏みしだく音が、ギシリと聴こえた。
そうして、布団の上にドカリと腰かけてくる。
「お嬢、改めて聞くが、本当に俺で大丈夫なのかよ?」
「え? それは……だって……この間、私の気持ち、聞いてましたよね?」
「ああ」
「でしたら、貴彬さん、お尋ねですが、貴方こそ私で本当に大丈夫なんですか?」
すると、彼の節くれだった指が、そっと私の顎に添えられる。
「なあ、お嬢」
「はい」
いつもと違う彼の仕草に、心臓がドキドキと落ち着かない。
「昔っからな……俺は、組長の孫のお前と結婚して、組を継ぐって覚悟を決めてんだよ」
「貴彬さん……」
――お前が好きだから。
そんな理由を期待したが、組を継ぎたいから、この結婚を快諾したのか?
「お嬢」
膝を突き合わせていたはずの彼の手が、私の帯に伸びてくる。
「もう遠慮はしない。覚悟は良いか? はじめるぞ……」
彼の低い声を聴きながら、初夜のはじまりが告げられる。
シュルシュルと帯が解かれる音がなんだか恥ずかしい。
「あ……電気を消して……」
「……待ちに待ったんだ。今日は消さねえ……」
下着姿にされると、そのまま布団の上に押し倒された。
相手から肌を舐めるように見られてしまう。
まるで獰猛な野獣に品定めされてるようで、鼓動が高まっていく。
「あの……そんなに見ないで……」
「見ないと話にならねえからな……」
大きな手を回され、そっとブラのホックを外された。
彼の指が肌に触れて落ち着かない。
肩紐をしゅるりと落とされ、パサリと音が立った。
標準的なバストサイズだし、やや扁平なのが悔やまれる。
だが、彼の視線は乳頭に向かっていた。
「こんなに尖らせて、怖いのか?」
「あ……怖いと言うよりも、は、恥ずかしくって……あと、なんで私だけ裸……」
「そりゃあ、お嬢が怖がらないかなって……」
「え?」
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