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本編

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 優しく寝間着を脱がされると、今度はシュミーズドレス、そうしてドロワーズへと手がかかる。
 全てを丁寧な手つきでおこなわれると、生まれたままの姿になった。
 そうして、アーサー兄さまも寝間着を脱ぎ捨てると、騎士団で鍛えた筋骨隆々とした体躯が露わになった。

「あんなに小さいと思っていたのに、随分女性らしく成長してしまったな」

「……兄さまの方こそ、随分逞しくなられたわ……」

「そうだな……」

 蕩けるような笑みを向けられると、それだけで女性の芯がきゅうっと疼いた。
 アーサー兄さまから全身に口づけを落とされる。
 肌の上に赤い花びらが散っていく。
 まるで慈しむような慈愛に満ちた口づけを全身にくまなく施された。

「ああ、俺のリーリア、口づけだけで恥ずかしがるお前も最高に可愛いよ」

「は、恥ずかしいのでそんな風に言わないでください……」

「照れるところも……お前の全てが愛おしいよ……」

 今度は両脚を開かれる。

「あ……」

 かと思えば、両脚の間に相手の頭が挟まってくるではないか。

「きゃあっ、アーサー兄さま、だめですっ……」

 長くて優美な指で花弁を開かれた後、そっと口づけられる。粘膜同士が触れ合うと、ゾクゾクとした感覚が駆け抜ける。

「ひゃあっ……あ……」

「ここも誰かに……いや、魔獣に舐められたりはしていないだろうな……」

「そんなところは舐められたことはありませんっ……!」

 すると、アーサー兄さまがクスリと笑った。

「それなら良かった……俺しか知らないんだな……」

 どうやら揶揄われたらしい。

「もちろんです……もう、お兄様ったら……んんっ……!」

 両脚の間、綺麗な金色の髪がサヤサヤと揺れ動く。
 相手の髪が肌に擦れるとなんだかおかしな感じがしてくる。
 とろとろと蜜を零す蜜口に、舌の抽送を繰り返される。

「ひゃんっ……あっ、あっ……」

「花びら、真っ赤に色づかせて、綺麗だな……」

「やあっ、あっ……あ、もうダメっ……あっ、あっ、ああっ……!」

 びくびくと身体を戦慄かせる。
 背を仰け反らせながら果ててしまった。

「ふあ、ああ……」

「ああ達ったんだな……お前が気持ち良さそうだと、俺も幸せだよ」

「アーサー兄さま」

 慈しむように頭を撫でられると、ものすごい幸福感に包み込まれた。
 ふと、彼の下半身に目をやる。

(さっき、五回も出してたのに……)

 先走りの雫を零しながら、熱塊がそそり立っていたのだった。
 それを見ていたら、きゅうっと下腹が疼く。

「ああ、リーリア、お前の中に入りたいんだ……ダメだろうか?」

「いいえ、アーサー兄さま……きて」

 花弁の間を何度か熱塊が蠢くと、それだけでも気持ちが良かった。

「ああ、肩に掴まっておいで」

「……はい」

 そうして、彼の逞しい背中へと両腕を回した。
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