独占欲強めな俺様CEOの子どもを極秘で出産しました

後日談 俺様CEOと社内で××したのは極秘です

２４※

　ドアハンドルをガチャガチャしてもドアは開いてくれない。

「総悟さん、運転席側でしか操作できないみたいなので、鍵を開けてくれませんか……んんっ……！」

　桃花が総悟に扉を開けてもらうように懇願しようとしたところ、なぜか唇を塞がれてしまった。

「んっ……む……」

　総悟から貪られるように口づけられた後、ゆっくりと離れる。

「総悟さん……？　ひゃっ……」

　彼の手が、彼女の白シャツの襟にかかって乳房が露わになってしまった。
　もう自宅に帰っているから良かったが……

（窓から中が見えたら公序良俗に反する罪に問われるんじゃない？）

　桃花は一気に不安になると同時に恥ずかしくて全身が火照ってしまう。
　まるで池の中の鯉かのように、口をパクパクさせて抗議した。

「総悟さん、車の中でいったい何を……？」

　すると、総悟が極上の笑みを浮かべた。

「獅童のお迎えに行くまでに、桃花ちゃんを俺がお風呂で綺麗にしてあげるつもりだけど、随分前から悩んでいたことがあってさ」

「随分前から悩んでいたこと……？」

「……車の中でさ、桃花ちゃんの横顔を見ていたら、色々と思うことがあってね」

「色々と思うこと？　きゃあっ……」

　総悟が操作したのか、助手席が自動で後方に倒れてしまったので、桃花もそのまま後ろに寝る格好になった。
　張りはありつつも弾力のある座席なので頭を打っても大した衝撃はなかったが、ふと閃いてしまった。

（そういえば……！）

『そういえば、車の中もありだね』

　そんなことを総悟が言っていた気がしたが……

（え？　まさか、総悟さんの悩み事って……？）

　総悟がこれみよがしに舌なめずりをした。

「押し倒したいなって悩ましくてさ」

　桃花は心の中で悲鳴を上げた。

（車の中もありって、まさか……！）

　総悟が首元のネクタイをしゅるりと緩める。

「大丈夫、お風呂が沸くようにスマホで頼んであるから。獅童を迎えに行く前に、車の中と桃花ちゃんのお風呂を合わせて、終わらせようね？」

　言うが早いか、総悟が桃花の乳房にかぶりついた。

「そんな早く終わらない……待って、ひゃあっ、あっ、ああっ……！」

　彼の舌先が彼女の赤い実を転がしはじめると、彼女の全身にびりびりと快感が駆け上り始めた。

「大丈夫、俺って有限実行の男だからさ……ああ、それにしたって、桃花ちゃんはどんな場所でも可愛いな……」

「ちょっ、ちょっと待ってくださいったら、総悟さんっ……!!」

　その後……

　総悟は有言実行して嬉々としていたが……桃花からしばらく二人きりになるのを警戒されてしまった。
　そのため、獅童が途中で起きないようにと作戦を変更して、夜に一緒に遊ぶようになったので、結果的に桃花は色々と助かったのでした。

（おわり）