11 / 14
違和感。
しおりを挟む
日はとっくに落ち、虫の声だけが響く午後九時頃。
秀は一人思い悩んでいた。
”彼はまだ何かを抱えているのではないか。“
と。
音楽経験のことについて詳しく聞こうとしてもあまり良い返答は返って来ず、
趣味の…ピザを食べること…?に関しては、
秀がサプライズ的提案で作ってあげた所、
反応が薄かった。と言うべきか、何処か不快な表情を浮かべていた。
なぜだろう…。
私は何か…。いや…してはいる。
先日の……。
…。
行動で示そう…。
…まぁ、…本人に聞くより他はないな…。
明日の朝にでも聞こう。
今日は寝ることにした。
煌々と朝日が差す。
秀の決心を果たすことを応援するかの様な
暖かく優しい日差しだ。
…っ、!
起きるか…。
伸びをしながらそう呟き、朝の一連の流れを終え、
マーシャーの元へ向かった。
おはよう。
あ!おはようございます!
今日はいい天気ですね!
なんかいいことありそうだなぁ!
そうだね。
私もある事を願っているよ。
…!
なんか秀さんがそういうの珍しいですね!
気分にもよるよ。
そうなんですね!
じゃあ、朝ごはん食べましょ!
あぁ。
頂きます。
頂きます!
今日はシーザーサラダとパンと、にんじんのポタージュだ。
日本食ばかりの秀にとって洋食はもちろん美味しいが、
端々に日本食を求める長崎人の血が出てしまうこともあるだろう。
しかしながら、
日本食を食していた理由が健康面のためである秀にとっては
均衡の取れた栄養のある洋食はかなり助けられているだろう。
マーシャーくん、
一ついいかな。
?なんでも聞いてください!
ピアノ…って弾ける?
え、ぁ…その…。
なんでですか…?
明らかに動揺していた。
ちょっと食後一緒に来て欲しいんだ。
まさか…あの、街中の壊れたピアノのところですか…?
いや、もっと近くさ。
あのピアノだよ。
視線を向けた方向はマーシャーくんの部屋だった。
扉が半開きになっていて、かつピアノの足が見えていた。
しかも白いグランドピアノで布で隠す様に置かれている。
…なんで…。気づいたんですか…。
なんとなくだよ。
ただ。
ただ…?
一瞬の違和感を感じてしまってね。
君はやけに音楽に詳しい。
グラツィオーソとか、スケルツァンドなんて…そもそも常人が知ってる訳ない所のに、
私の演奏が終わる度に的確に突いてくる。
これだけで十分な音楽経験者と言うか有識者なんだけど…。
もう一つ理由がある。
一番最初に会った時、
君の趣味
ピザを食べることが好きだと言っていたね。
でも…。
君はピザを好むどころか、嫌な顔をしていた気がするんだ。
…。
まだ出会って数日だけど、
私も君の本心が知りたいんだ。
秀は一人思い悩んでいた。
”彼はまだ何かを抱えているのではないか。“
と。
音楽経験のことについて詳しく聞こうとしてもあまり良い返答は返って来ず、
趣味の…ピザを食べること…?に関しては、
秀がサプライズ的提案で作ってあげた所、
反応が薄かった。と言うべきか、何処か不快な表情を浮かべていた。
なぜだろう…。
私は何か…。いや…してはいる。
先日の……。
…。
行動で示そう…。
…まぁ、…本人に聞くより他はないな…。
明日の朝にでも聞こう。
今日は寝ることにした。
煌々と朝日が差す。
秀の決心を果たすことを応援するかの様な
暖かく優しい日差しだ。
…っ、!
起きるか…。
伸びをしながらそう呟き、朝の一連の流れを終え、
マーシャーの元へ向かった。
おはよう。
あ!おはようございます!
今日はいい天気ですね!
なんかいいことありそうだなぁ!
そうだね。
私もある事を願っているよ。
…!
なんか秀さんがそういうの珍しいですね!
気分にもよるよ。
そうなんですね!
じゃあ、朝ごはん食べましょ!
あぁ。
頂きます。
頂きます!
今日はシーザーサラダとパンと、にんじんのポタージュだ。
日本食ばかりの秀にとって洋食はもちろん美味しいが、
端々に日本食を求める長崎人の血が出てしまうこともあるだろう。
しかしながら、
日本食を食していた理由が健康面のためである秀にとっては
均衡の取れた栄養のある洋食はかなり助けられているだろう。
マーシャーくん、
一ついいかな。
?なんでも聞いてください!
ピアノ…って弾ける?
え、ぁ…その…。
なんでですか…?
明らかに動揺していた。
ちょっと食後一緒に来て欲しいんだ。
まさか…あの、街中の壊れたピアノのところですか…?
いや、もっと近くさ。
あのピアノだよ。
視線を向けた方向はマーシャーくんの部屋だった。
扉が半開きになっていて、かつピアノの足が見えていた。
しかも白いグランドピアノで布で隠す様に置かれている。
…なんで…。気づいたんですか…。
なんとなくだよ。
ただ。
ただ…?
一瞬の違和感を感じてしまってね。
君はやけに音楽に詳しい。
グラツィオーソとか、スケルツァンドなんて…そもそも常人が知ってる訳ない所のに、
私の演奏が終わる度に的確に突いてくる。
これだけで十分な音楽経験者と言うか有識者なんだけど…。
もう一つ理由がある。
一番最初に会った時、
君の趣味
ピザを食べることが好きだと言っていたね。
でも…。
君はピザを好むどころか、嫌な顔をしていた気がするんだ。
…。
まだ出会って数日だけど、
私も君の本心が知りたいんだ。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる