十二死

知人さん

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干支

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渉は元を刑事として認めた。
その後、遺体処理班が遺体を回収して渉と元は
警察署に戻った。

元は署内の資料室に行き、十二支のイタズラに
ついて調べ始めて
(目撃例が少ない干支もいるのか。しかも手を
組んでなくて、それぞれで動いてる。単独犯?)
そう思い、さらに調べていき、妙な事に気づいて
「酉の目撃例だけ...無い」
咄嗟に呟くと突然、署内放送が流れた。
『東区1丁目で干支が出現しました』
それを聞いた元は急いで現場に車で向かった。
着いた場所はトンネルで中に入ると渉がいて
元は駆け寄り、名を呼んだ。
「松田さん」
「遅かったな」
「いや、松田さんが速過ぎるんですよ。それで
干支はどこですか」
「見当たらない。もう少し奥に行ってみるぞ」
渉が、そう言って2人でトンネルを歩いて行くと
人影が見えて元が
「あ!、人だ!」
指さして言い、駆け寄って
「すいません!、ここは危険だから今すぐ避難を」
そう言うと足を止めて急に立ち止まった。
渉は疑問に思い、駆け寄って
「どうした神谷」
名を呼んで元が見てる光景を見ると人が首吊を
して死んでいた。渉は
「首吊り!?」
咄嗟に言い、元が
「いったいどの干支が」
キョロキョロ辺りを見回しながら言った。
すると少量の瓦礫が落ちてきて渉が頭上を見ると
天井部分にヒビが入っていてトンネル内が
揺れ始めて嫌な気配を感じて
「まさかっ」
咄嗟に言葉が出て
「神谷、今すぐ逃げるぞ」
指示された元は
「え?、どうしたんですか急に」
そう聞くと渉は
「罠だ。崩壊する」
見上げて、呟くと天井部分に大量のヒビが入り、
いくつもの瓦礫が落下してきて元は
「嘘だろっ!?」
驚いて、渉が
「逃げろ神谷ーー!!」
叫んで2人は全力で出口まで走った。
2人は全速力で走ってトンネルからギリギリ脱出
できた。元が
「何で、急にっ、トンネルが」
息を切らしながら言うと渉が
「ネズミだ。逸話でもズル賢いが、ここまで
ゲス野郎だとはな...」
怒りの表情で言い、元が
「でも、助かりました。松田さんが咄嗟に判断してくれたから2人とも無事で」
そう言うと渉は急に質問した。
「首吊してた人の手を見たか?」
「手?」
「手の甲にネズミの印があった」
「印って?」
「資料室で調べなかったのか?、詳しい事は戻って
調べてみろ」
話した後、スマホで遺体処理班に連絡して崩壊した
トンネルから遺体の処理をしたが、遺体は原型を
なくしていた。
その後、元は車で署に戻り、資料室で印について
調べた。資料には、ネズミは子、牛は丑、
虎は寅、ウサギは卯、竜は辰、蛇は巳、馬は午、
羊は未、猿は申、鳥は酉、犬は戌、イノシシは亥
と書かれていた。
元は、その先も調べて
「自分が殺したと証明するために遺体にナイフで
印型に傷をつけている」
声に出して読み上げて
(この12匹、イカれてる)
怒りを感じた。そして部署に戻ると署内放送が
流れた。
『西区の埋園ビルで干支が出現しました』
すぐに元は車に乗って現場に向かった。
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