2人とも堕ちていく…

優月ジュン(ゆづき じゅん)

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「…太一と…何話してたの…?」

家に帰るとすぐに梨紗をベッドに押し倒し、こう聞いた。

「…大学の頃の…話…」
「それから?」
「…少しだけ…陸のこと…」
「なんて?」
「陸が変わったって…」
「どっちが言ったの?」
「私…」
「どんなふうに変わった?」
「自分の気持ちを言うようになったって…」
「それで?」
「…それだけ…。」
「…。」

太一の言ってることは本当のようだ。
太一は梨紗に手を出していない…。
梨紗も嘘を吐いている様子はなかった。

「触られたりしてない?」
「してないよ?どうしたの?陸の方こそ何話してたの?ずっと怖い顔してるよ?」
「…梨紗のこと…話してた…。」
「私の何を話してたの?」
「太一、梨紗のことが好きだよ。」
「…太一がそう言ってたの?」
「ハッキリ…“好き”とは言ってない。」
「…じゃあどうしてそう思ったの?」
「…梨紗を諦めろって言ったら、あいつは“自分のタイミングで諦める”って…そう言った。
もうそれは、梨紗のことが好きだって言ってるようなもんでしょ?」
「…。」

俺は太一から言われたことに対してイライラとしていた。
あの時俺は頑なに、“別れない”と言ったが、太一の言うことも頭ではちゃんと理解していた。
梨紗が俺と別れたいと言えば、もうそうなるしかないことはわかってる。

でも…

それでもやっぱり俺は…梨紗を手放す気はなかった。
もしそうなった時は…かっこ悪かろうが何だろうが、泣いて縋ってでも、力尽くでも何でも、梨紗を自分の元に留めておきたかった。

他にも太一が言っていたことで、胸がざわついていた。

ー「梨紗のことを好きになる奴がいてもおかしくねーだろ。」ー

確かにそうだ。
梨紗の職場の芦屋がそうだった。

それに…

ー「梨紗が他の奴を好きになる可能性だってあるんだから。」ー

俺はこの言葉に胸がぎゅっと締めつけられた。
梨紗が…俺以外を…
それを想像するだけで、苦しくなった。
そんなことには…させない…。
俺がしっかりと梨紗を捕まえていれば、そんなことにはならないはず…。

「…俺と…別れたいって思ったことある?」
「ないよ。」
梨紗はハッキリとそう言った。

「私は、陸とずっと一緒にいたい。この前約束したでしょ?“一生責任とる”って。」
梨紗はまた、迷いなくまたハッキリとそう言っていた。

梨紗…
あの時のこと…本当に…

俺は自分の中の毒気がスーッと抜けていくように感じた。

「梨紗…」
「何が不安?」
梨紗の両手が、俺の両頬を包み込んだ。
「…梨紗が…いつか…俺以外の誰かを…」
「さっきも言ったでしょ?私は陸とずっと一緒にいたいって。」
梨紗は俺の目を真っ直ぐ見てそう言っていた。

「…うん…。」
俺がそう言うと、梨紗は俺を抱き寄せた。
「大好きだよ陸…。」
「…俺も大好き…。」
「まだ不安…?」
「…大丈夫…。」
「キスして?」

俺は梨紗にキスをした。

「もっと…」

梨紗がそう言ってくれたから、今度は舌を絡ませた。
次第に2人の呼吸が早くなる。
鼻から抜けるような声が梨紗から漏れてくる。

俺は梨紗の耳を口に含み舌でなぞった。それから首筋や鎖骨…胸元に舌を這わせて、梨紗のお尻の下に枕を敷くと脚を広げた。
梨紗の顔を見てみると、恥ずかしそうにしていた。
俺はそこをそっと優しく舐めた。
梨紗からどんどん溢れ出てくるから、俺は何度も何度も舌で掬い取った。
俺はまた梨紗の中に舌を捩じ込んだ。

「ああっん…」

かわいい声が聞こえてきた。
梨紗は少し腰を浮かせるような体勢になった。
…気持ちいいんだ…。
俺は梨紗に口を押し付けると、夢中になって中を舐めまわした。

「あっ…りく…」

梨紗からはどんどんと溢れ出てきていた。
中はヒクヒクとしている。
俺は口を離すと、手の甲で口を拭いながら梨紗を見た。
梨紗と目が合った。
ゾクゾクとした…。
官能的な梨紗の表情が…すごくゾクゾクした…。
俺が梨紗をこんな顔にさせている…。
俺が梨紗をこんなに濡らしてる…。
そう思うだけで気持ちがよかった…。
もう…我慢できない…。

「…もう…入れていい?」
梨紗は頷いた。

俺はゆっくりと梨紗の中に入った。

…っ…だめだ…今日は…すぐにイキそうだ…

「…ごめん…すぐイキそう…」
「…ん…いいよ…」

俺は数回動いただけですぐにイッてしまった。
でも…すぐにまた勃った。

2回目なのに、俺はまたすぐにイキそうになった。
動かずに梨紗を抱きしめる。

今日は…たぶん興奮してる…。
コントロールできない…。
気持ち良すぎる…。

「ごめん…またイキそう…。」
「いいよ…陸が気持ちよくなってるの嬉しい…」
「…気持ち…よすぎる…」
「…うん…私も…手、握って…?」

梨紗がそう言ったから指を絡めた。
それだけで気持ちよかった。
梨紗の細い指が俺の指に絡んで、気持ちよかった。

手を握るだけで…こんなに気持ちいいんだ…

梨紗が…愛おしい…
かわいい…
愛してる…

「りく…愛してるよ…」

胸がきゅっとした。
梨紗の声が心に染み渡った…。
さっきまでの捻くれていた自分が、まるで嘘かのように心が満たされていった…。

「俺も…愛してる…」




仕事から帰ると、ご飯の支度をしながら梨紗を待った。
梨紗は今日残業だった。
俺は1人で考えていた。

この前梨紗は…
ー「私は陸とずっと一緒にいたい」ー
そうハッキリと言っていた。
その場しのぎには感じなかった。
俺を安心させる為だけに言ってるような感じでもなかった。
だから…安心した…。

梨紗…
梨紗はいつもブレずに俺のそばにいてくれた。
俺が梨紗以外とキスをした時も“別れない”と言ってくれた。

なのに俺はいつも太一にイラついて…
…太一が…強引なのを知ってるから…
だからついつい心配になって、太一を目障りに感じて…早く梨紗を諦めて欲しいって…

そんなことを考えていたら、梨紗が帰ってきた。

「ただいま。あ、お惣菜とかで良かったのに。陸も疲れてるでしょ?」
「いや…簡単なものしか作れないから…こんなんだけど…」
「十分だよ。ありがとね。私の時はお惣菜も多いのに。」
「休みの日は梨紗が作ること多いし…」
「そんなの別に気にしなくていいよ。」

やっぱり…梨紗のこと好きだな…

「あー疲れたー。ビール買ってきたけど、陸飲む?私は飲む。」
「…飲む…」
「先にシャワー浴びてきてもいい?」
「いいよ。」

…何気ない日常…幸せだな…
梨紗と同じ家に帰ってくるだなんて…
想像もしてなかった。
壊したくない…。
この生活を。
ずっと…こうしていたい…。
俺にとって…梨紗が最後の彼女がいい…。
梨紗にとっても…俺が最後の彼氏でありたい…。

俺はそんなことをずっと、ぐるぐると考えていた。

「おまたせ。食べよー。飲もう?」
そう言って冷蔵庫に向かう梨紗を抱きしめた。
「陸?」
「…。」
「どうしたの?」
「…。」
「…やっぱり…不安なの?」
「…幸せ…。」
「うん…私も…。」

それから梨紗は、ご飯を食べながら今日あったことなんかを俺に話してくれた。
俺はそれを楽しく聞いていた。

なんて事のない日常…。

幸せだ…。



あれから太一から梨紗に連絡がきている様子はなかった。
少しだけ…安心した。
あの手この手を使って、梨紗に近づくんじゃないかと心配してたから…。

梨紗もいつも通りだった。

明日は休みだ…。
俺は梨紗を捕まえると寝室に連れて行った。
服を全部脱がせると、梨紗の体を触れるか触れないかのタッチで撫で始めた。

「ははっ。くすぐったいよっ。」

梨紗はかわいい顔で笑っていた。
それでも俺はしばらくずっとそれを続けていた。
だんだんと梨紗の反応が変わった。

「んっ…りく…ちゃんと触ってほしい…」
「…うん…」

俺はそう返事をしながらも、続けていた。
梨紗の体がピクピクとしだした。
…かわいい…。
それから俺は胸の先端を避けるように、その周りを舌でなぞった。

「ふぅんっ…んっ…りく…」

体を撫でながら脇の下を舐めたり、脚の付け根を舐めたりしていた。
その後梨紗をうつ伏せにさせると、今度は背中を優しく触り、舌を這わせた。

「あっ…ぁあっ…」

梨紗は気持ちよさそうにしていた。
しばらくそうしてから梨紗の膝を立たせた。
俺は梨紗の濡れている部分を舌でなぞった。

「んんっ…」

梨紗のかわいい声が響く…。
どんどん溢れ出てくる…。

梨紗…
すごい濡れてる…
嬉しい…

俺は夢中になって舐めとった。

「りく…もう…ほしい…」
「…うん…」

それでも俺は舐め続けていた。
そうしたかった。

「りくっ…おねがいっ…」

梨紗の入り口がずっとヒクヒクとしている。
…かわいい…。

俺は自分のを梨紗に当てがうと、少しずつ入っていった。

「んんっ…ぁあっ…」

キツイ…。
梨紗がすごい締めつけてくる…。
中はヒクヒクしてる。
梨紗の体はピクピクしてる。
ゆっくりと奥まで押し込む。

はぁ…気持ちいい…

俺はゆっくりと動き始めた。
梨紗はもうイキそうだった。

後ろからすると、梨紗を無理矢理犯してるような気になった。
変な気分になる。
梨紗を支配してるような…
お尻を突き出すようなその格好にもそそられた。
興奮する…。

でも…やっぱり梨紗の顔が見たい…。

俺は体勢を変え奥を突いた。

「あっ…あっっっ…」

梨紗はたった1回奥を突いただけでイッてしまった。中はきゅううっと締まっていた…。
搾り取られそう…。
俺は梨紗にくっついた。
気持ちいい…。

梨紗の体はまだピクピクとしている。
しばらくの間、抱きしめた。
それから梨紗の中を堪能するように、ゆっくり動き始めた。

…もうイキそうだね梨紗…

梨紗はまたイッていた。

かわいい…
こんなかわいい梨紗の姿を見るのはどうか俺だけであって欲しい…。
だって俺の梨紗だから。
梨紗をこうしたのは俺だから…。

そう思うと俺は気持ちがよくなった。
イキそう…。
もう…動いてもいいかな…。

「りくもイッて…」

梨紗…。
俺は自分がイクように動きはじめた。
すぐにイッてしまった。

しばらくして上体を起こすと、梨紗の胸の先のツンとしたところが目に入った。

…そうだ…今日はまだここを触ってない…。
俺はそこに吸い付いた。

「あっ…んっっっ…」

梨紗は体をしならせまたイッてしまった。
…かわいい…。
もう…頭がおかしくなる…
なんだこれ…
脳みそが気持ちいい…

俺はゴムを替えてないことを思い出し、すぐに抜いた。ゴムを外すと、そのまま梨紗の中に戻った。

はぁ…気持ちいい…中に出したい…

梨紗…
梨紗…
梨紗…

俺は自分のしたいように動き始めた。
出したい…
気持ちいい…
もうわけがわからない…
梨紗…
梨紗…

好き…
愛してる…

俺はイキそうになったので、動きを止めた。
梨紗の顎を掴むと顔を覗き込んだ。

「好き?」
「…大好き…」
「愛してる?」
「…愛してる…」
「俺と一緒にいたい?」
「…いたい…」

気持ちいい…
俺は動きを早めた。

…っ…イクッ…




俺は梨紗のお腹の上に出した…


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