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11話
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玲央には幼い頃から『前世の記憶』というものがあった。
その前世では、玲央はロジェという名の王女に仕える近衛騎士だった。
厳しい訓練を経て、王女の元に配属された彼は初めて目通りした王女アリエットの美しさに息を飲んだ。
太陽の光をかき集めて凝縮したような、眩く輝く金の瞳。
空を切り取って瞳の中に収めたような宝石よりきらきらと輝く美しい目。
魅惑的な豊満な身体を持ちながら、どこか幼さをのぞかせるアンバランスな顔立ち。
目鼻立ちがくっくりとしていて、掘りも深く白皙の肌の上にバランスよく収まっていた。
薔薇色の頬に、男なら誰しも吸い付きたくなるような赤くぷっくりとした小さな唇。
アリエットは国一番の彫刻師が生涯をかけて作った傑作だと言われれば納得しそうなほどの、圧倒的な美を持った女性だった。
そんな女性に「貴方が新しい護衛ね」と微笑まれた瞬間「生涯をかけて、この方をお守りしよう」そう決意するのには十分だった。
あの瞬間の鮮烈な感情は、生まれ変わってなお色あせることはない。
そして、なによりも。
国が傾く中、明日には死ぬかもしれないという極限で身体を繋げた。
アリエットの肌は柔らかく、それでいて手のひらに吸い付くようにみずみずしかった。
ずっと慕っていたけれど、身分の差から結ばれることはないと諦めていた恋でもあった。
彼女は王女で、いずれ他国に嫁ぐことが決まっていた。
ロジェは一介の騎士に過ぎず、どんなに武功を立てても王女には釣り合わない出自だった。
せめて傍でお守りしよう、そう心に決めていたのに、国はいともたやすく愚王によって傾き、暴動を起こした民衆や、彼らに寝返った騎士たちからアリエットを守り通すには、ロジェはあまりに無力だった。
アリエットのために命を捧げることに抵抗はなかったけれど、自身が死んだ後の彼女の境遇を思えば悔しさで頭が可笑しくなりそうだった。
そんなロジェに、彼女は「一晩だけ」と甘えたのだ。もう身分の差なんて関係ないから、と。
背徳感があった。許されないと知っていた。それでも、求めてしまった。
熱い夜を過ごして、彼女の中に熱を解き放った。その種子が実を結ぶことはないと知っていたが、それでも愛おしさが募った。
一晩の過ちの末、彼はアリエットを守って命を通した。自分で決めた最後だったから、欠片も悔いはなかった。
そして、この世界に転生した。前世を思い出したのは、父の再婚相手の女性に手を引かれた幼い女の子を見た瞬間だった。
天啓が下りた。目の前の幼子こそ、彼が生涯を通して守るべき主君であると魂が震えた。
だが、きょとんと大きな黒い瞳で見上げてくる無垢な子供は、ロジェのように前世を覚えている様子はなかった。
――アリエットの最後は、惨かったであろうと簡単に予想がついた。
だから、あえて沈黙を貫いた。良き義兄として振る舞い続けた。
傍で成長を見守れれば十分だと自分に言い聞かせながら、前世同様に無垢な彼女を守り続けた。
滲み出る独占欲に戸惑いながら、まだ許されるだろうと、彩花には速いから、と男の影を遠ざけ続けた。
唯一排除できなかった隣人の幼馴染は、気弱でおどおどとしていて、いつも彼女の影に隠れている弟分であったから許容した。
そんな悠真が、卑猥な道具を片手に彩花に迫った。
自室に忘れていた荷物を取りにいった自宅の玄関先でその光景を目にした瞬間、身体が沸騰するように熱くなって、理性が焼き切れた。
その後のことは、衝動に任せすぎて記憶がおぼろげだ。
長年守り続けた彩花の柔らかい肌を獣のように貪った。
中を暴き、貫き、欲を吐き出した。ひたすらに気持ちがよかったことだけ覚えていて、最低だと自嘲すら浮かばない。
「俺は、なにを……」
我に返ったときには手遅れだった。
玄関の扉と玲央の間で彩花は気を失っていて、ぐったりとした身体を抱きかかええて途方に暮れた。
そのままベッドに横にするのも抵抗があり、風呂場に連れて行き中に吐き出した白濁を掻きだして身体を清めた。
四苦八苦しながらブラジャー以外の下着とパジャマを着せて、ベッドに横たえたのだ。
絶頂を何度も体験して気をやった彩花は色っぽかった。
頬を薔薇色に染めて、無自覚に玲央の手のひらにすり寄った。
再び理性が崩壊しそうになるのをなんとか押しとどめて、彼女の部屋から出た。
改めて考えれば、罪に問われて当然の酷い行いをした。
無理やり手籠めにするなど、あってはならない犯罪だ。それも、義兄が義妹を、など。
夏で蒸し暑い廊下で土下座を続けたのは、彼なりの謝意の表れだった。許されないとっ知っていても、謝罪せずにはいられなかったのだ。
そうして頭を下げ続けてどれだけ立ったのか。日が傾いて、こんな時なのに空腹を訴える忌々しい腹を抱えながら土下座をしていると、ふいに部屋の中から物音が立った。
身体をこわばらせ、罰を待つ。罵られるだろうと覚悟した。どんな罵詈雑言を浴びても仕方ない。警察に突き出されても文句は言わない。
そう覚悟をしていたのに。
彩花は優しかった。謝り続ける玲央を罵倒することなく、ただ状況がわからないといわんばかりに戸惑っていた。
それだけ無垢な存在を自分の色に染めたという事実が背筋を快感で粟立たせた。そんな自分自身に吐き気がした。
どうにか謝罪を続け、忘れてほしいと乞うて家を後にした。
両親が再婚して暫くして建てられた家は愛着があったけれど、二度と戻れない。
両親にだって合わせる顔がない。
逃げるように契約したばかりのマンションの自室に駆け込んで、ずっとぼんやりとしていた。
(……彩花……)
柔らかい肌と艶やかな嬌声を思い出すと身体の中心が熱を持つ。
そのたびに雑念を振り払うのだが、再び思い出して、と悪循環に陥っていた。
「彩花だって……悪いんだぞ……」
かすれる声で最低な責任転嫁をする。
二十歳の誕生日を過ぎて、流石に大人になったらしい彼女は玲央の隣の自室で日夜自慰に耽るようになった。
最初は聞き間違いかと思ったが、日に日に艶を増す嬌声を聞いていると頭が可笑しくなった。
自分でヌいても、脳裏に過るのは一晩の過ちの光景ばかり。あるいは、彩花が家で見せる無防備さを脳裏に描いて処理し続けた。
ある日、このままだと本能のままに彩花を喰らいそうだと気付いて、実家のほど近くのマンションの一室を契約した。
転居には時季外れだったが、運よく角部屋が空いていたので即決して、引っ越したのだが。
(……結局襲っていたら、意味がない)
熱のこもった吐息に後悔を混ぜ込んで吐き出す。ゆるく熱を孕んだ息子をどうしようかと迷っていると、ふいにスマホが着信を告げた。
「……」
彩花ではない。それ確認し暫く放置したが、一分ほどたっても着信は成り続けている。
苛立ってスマホを手に取ると、そこには同僚の女性の名前があった。水無瀬だ。
(仕事という気分ではないが……)
しかし、月曜の朝に無理を言って急遽仕事を休んだのだ。なにかしらのトラブルが起こったのかもしれないと思えばこれ以上虫を決め込むこともできない。
のろのろとスマホを手に取りロックを解除して通話に出る。
彩花のものとは違う、耳障りな甲高い声が機械越しに耳朶に届いた。
『あ、やっとでた! 銀城くん、体調は大丈夫?』
「……ええ、回復してきました」
さすがに堂々とサボるわけにもいかないので、職場には体調不良だと連絡していた。
心配してくれたのかもしれないが、いまはただただ鬱陶しい。
内心を隠しつつ玲央が答えると電話口の声が弾む。
『体調が戻っているなら、いまからご飯でもどう?』
「いえ、それは」
『私、今日銀城くんの分の仕事、いっぱいしたのよ?』
「……」
そう言われると断れない。スピーカーが拾わないようにため息を吐きだして、玲央は「わかりました」と伝える。
一歳年上の水無瀬は積極的に玲央に自身をアピールしてくる。
彼女の行動の意味を察せないほど、玲央も鈍感ではない。
(ああ、でもいい機会かもしれない)
彩花以外で熱を発散できる。妹をこれ以上傷つけなくていい。
そう思うと、水無瀬の誘いは悪くない気がした。とっくに日も暮れているから、どうせあちらもそのつもりだ。
(彩花以外に、目を向けるチャンスだ)
自分に言い聞かせるようにして、玲央は水無瀬の誘いにオーケーを出した。
その前世では、玲央はロジェという名の王女に仕える近衛騎士だった。
厳しい訓練を経て、王女の元に配属された彼は初めて目通りした王女アリエットの美しさに息を飲んだ。
太陽の光をかき集めて凝縮したような、眩く輝く金の瞳。
空を切り取って瞳の中に収めたような宝石よりきらきらと輝く美しい目。
魅惑的な豊満な身体を持ちながら、どこか幼さをのぞかせるアンバランスな顔立ち。
目鼻立ちがくっくりとしていて、掘りも深く白皙の肌の上にバランスよく収まっていた。
薔薇色の頬に、男なら誰しも吸い付きたくなるような赤くぷっくりとした小さな唇。
アリエットは国一番の彫刻師が生涯をかけて作った傑作だと言われれば納得しそうなほどの、圧倒的な美を持った女性だった。
そんな女性に「貴方が新しい護衛ね」と微笑まれた瞬間「生涯をかけて、この方をお守りしよう」そう決意するのには十分だった。
あの瞬間の鮮烈な感情は、生まれ変わってなお色あせることはない。
そして、なによりも。
国が傾く中、明日には死ぬかもしれないという極限で身体を繋げた。
アリエットの肌は柔らかく、それでいて手のひらに吸い付くようにみずみずしかった。
ずっと慕っていたけれど、身分の差から結ばれることはないと諦めていた恋でもあった。
彼女は王女で、いずれ他国に嫁ぐことが決まっていた。
ロジェは一介の騎士に過ぎず、どんなに武功を立てても王女には釣り合わない出自だった。
せめて傍でお守りしよう、そう心に決めていたのに、国はいともたやすく愚王によって傾き、暴動を起こした民衆や、彼らに寝返った騎士たちからアリエットを守り通すには、ロジェはあまりに無力だった。
アリエットのために命を捧げることに抵抗はなかったけれど、自身が死んだ後の彼女の境遇を思えば悔しさで頭が可笑しくなりそうだった。
そんなロジェに、彼女は「一晩だけ」と甘えたのだ。もう身分の差なんて関係ないから、と。
背徳感があった。許されないと知っていた。それでも、求めてしまった。
熱い夜を過ごして、彼女の中に熱を解き放った。その種子が実を結ぶことはないと知っていたが、それでも愛おしさが募った。
一晩の過ちの末、彼はアリエットを守って命を通した。自分で決めた最後だったから、欠片も悔いはなかった。
そして、この世界に転生した。前世を思い出したのは、父の再婚相手の女性に手を引かれた幼い女の子を見た瞬間だった。
天啓が下りた。目の前の幼子こそ、彼が生涯を通して守るべき主君であると魂が震えた。
だが、きょとんと大きな黒い瞳で見上げてくる無垢な子供は、ロジェのように前世を覚えている様子はなかった。
――アリエットの最後は、惨かったであろうと簡単に予想がついた。
だから、あえて沈黙を貫いた。良き義兄として振る舞い続けた。
傍で成長を見守れれば十分だと自分に言い聞かせながら、前世同様に無垢な彼女を守り続けた。
滲み出る独占欲に戸惑いながら、まだ許されるだろうと、彩花には速いから、と男の影を遠ざけ続けた。
唯一排除できなかった隣人の幼馴染は、気弱でおどおどとしていて、いつも彼女の影に隠れている弟分であったから許容した。
そんな悠真が、卑猥な道具を片手に彩花に迫った。
自室に忘れていた荷物を取りにいった自宅の玄関先でその光景を目にした瞬間、身体が沸騰するように熱くなって、理性が焼き切れた。
その後のことは、衝動に任せすぎて記憶がおぼろげだ。
長年守り続けた彩花の柔らかい肌を獣のように貪った。
中を暴き、貫き、欲を吐き出した。ひたすらに気持ちがよかったことだけ覚えていて、最低だと自嘲すら浮かばない。
「俺は、なにを……」
我に返ったときには手遅れだった。
玄関の扉と玲央の間で彩花は気を失っていて、ぐったりとした身体を抱きかかええて途方に暮れた。
そのままベッドに横にするのも抵抗があり、風呂場に連れて行き中に吐き出した白濁を掻きだして身体を清めた。
四苦八苦しながらブラジャー以外の下着とパジャマを着せて、ベッドに横たえたのだ。
絶頂を何度も体験して気をやった彩花は色っぽかった。
頬を薔薇色に染めて、無自覚に玲央の手のひらにすり寄った。
再び理性が崩壊しそうになるのをなんとか押しとどめて、彼女の部屋から出た。
改めて考えれば、罪に問われて当然の酷い行いをした。
無理やり手籠めにするなど、あってはならない犯罪だ。それも、義兄が義妹を、など。
夏で蒸し暑い廊下で土下座を続けたのは、彼なりの謝意の表れだった。許されないとっ知っていても、謝罪せずにはいられなかったのだ。
そうして頭を下げ続けてどれだけ立ったのか。日が傾いて、こんな時なのに空腹を訴える忌々しい腹を抱えながら土下座をしていると、ふいに部屋の中から物音が立った。
身体をこわばらせ、罰を待つ。罵られるだろうと覚悟した。どんな罵詈雑言を浴びても仕方ない。警察に突き出されても文句は言わない。
そう覚悟をしていたのに。
彩花は優しかった。謝り続ける玲央を罵倒することなく、ただ状況がわからないといわんばかりに戸惑っていた。
それだけ無垢な存在を自分の色に染めたという事実が背筋を快感で粟立たせた。そんな自分自身に吐き気がした。
どうにか謝罪を続け、忘れてほしいと乞うて家を後にした。
両親が再婚して暫くして建てられた家は愛着があったけれど、二度と戻れない。
両親にだって合わせる顔がない。
逃げるように契約したばかりのマンションの自室に駆け込んで、ずっとぼんやりとしていた。
(……彩花……)
柔らかい肌と艶やかな嬌声を思い出すと身体の中心が熱を持つ。
そのたびに雑念を振り払うのだが、再び思い出して、と悪循環に陥っていた。
「彩花だって……悪いんだぞ……」
かすれる声で最低な責任転嫁をする。
二十歳の誕生日を過ぎて、流石に大人になったらしい彼女は玲央の隣の自室で日夜自慰に耽るようになった。
最初は聞き間違いかと思ったが、日に日に艶を増す嬌声を聞いていると頭が可笑しくなった。
自分でヌいても、脳裏に過るのは一晩の過ちの光景ばかり。あるいは、彩花が家で見せる無防備さを脳裏に描いて処理し続けた。
ある日、このままだと本能のままに彩花を喰らいそうだと気付いて、実家のほど近くのマンションの一室を契約した。
転居には時季外れだったが、運よく角部屋が空いていたので即決して、引っ越したのだが。
(……結局襲っていたら、意味がない)
熱のこもった吐息に後悔を混ぜ込んで吐き出す。ゆるく熱を孕んだ息子をどうしようかと迷っていると、ふいにスマホが着信を告げた。
「……」
彩花ではない。それ確認し暫く放置したが、一分ほどたっても着信は成り続けている。
苛立ってスマホを手に取ると、そこには同僚の女性の名前があった。水無瀬だ。
(仕事という気分ではないが……)
しかし、月曜の朝に無理を言って急遽仕事を休んだのだ。なにかしらのトラブルが起こったのかもしれないと思えばこれ以上虫を決め込むこともできない。
のろのろとスマホを手に取りロックを解除して通話に出る。
彩花のものとは違う、耳障りな甲高い声が機械越しに耳朶に届いた。
『あ、やっとでた! 銀城くん、体調は大丈夫?』
「……ええ、回復してきました」
さすがに堂々とサボるわけにもいかないので、職場には体調不良だと連絡していた。
心配してくれたのかもしれないが、いまはただただ鬱陶しい。
内心を隠しつつ玲央が答えると電話口の声が弾む。
『体調が戻っているなら、いまからご飯でもどう?』
「いえ、それは」
『私、今日銀城くんの分の仕事、いっぱいしたのよ?』
「……」
そう言われると断れない。スピーカーが拾わないようにため息を吐きだして、玲央は「わかりました」と伝える。
一歳年上の水無瀬は積極的に玲央に自身をアピールしてくる。
彼女の行動の意味を察せないほど、玲央も鈍感ではない。
(ああ、でもいい機会かもしれない)
彩花以外で熱を発散できる。妹をこれ以上傷つけなくていい。
そう思うと、水無瀬の誘いは悪くない気がした。とっくに日も暮れているから、どうせあちらもそのつもりだ。
(彩花以外に、目を向けるチャンスだ)
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