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CASE 18
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罰ゲームが終わった翌日、目の下に隈を作りげっそりした表情で背中をさすりながら歩く3人組をひきつれて、店長は材料の採取に旅立った。
今日はいつものように褌の魔法具で空を飛んでいかないので暫く魔法商店を空けるらしい。
というか、あの箒で空を飛んでいく魔法がローブの下ではためいている褌のおかげだったんて知りたくもなかったよ!
毎回俺や男連中の気力を根こそぎ奪っていくあの姿が、子供のころに一度はあこがれる伝説の空中飛行する魔道具だったなんてねっ!
「だ・か・ら、素材を取りに行く時って半ズボンを履いていけないのよねぇ~。ズボンが風魔法でずたずたになっちゃうし、困っちゃうわぁ~」
というのは店長の言葉。
空飛ぶ褌より半ズボンをはいていけないのが店長の悩みらしいが―――どうでもいいわっ!
話はそれたが、長期で魔法商店を閉めるのは流石に街の人に多大な迷惑がかかるので、俺が販売と管理を行うことになっている。
思い出したくないが店長から教えてもらって簡単なポーションや薬は材料さえあれば調合できるようになっている。
品質も店長からお墨付きとハグがついてきたので問題ないだろう。
まぁ、完全に無許可だけどね。
「「「「いってきまーす(ス)」」」」
3名ほど涙目だった気がするが、気のせいだろう。
見送りを終えて、午後の仕事に精を出す。
合間合間に在庫や品ぞろえを確認して明日以降の準備も忘れない。
4人が出て行った魔法商店は久しぶりに悲鳴が上がる事もなくとても平和なお店になった。
お客さんから
「今日は叫び声、聞こえないのねぇ」
「ふむ、今日は静かだな。普段から静かであれば言い店なんだがなぁ」
との反応には苦笑いするしかなかったけどね。
鍵をする前に入り口に張り紙をする。
『暫くタイシジ=サンは冒険の為当店を離れます。暫くは通常のポーション類・薬のみ販売とさせていただきます』
夕焼けが大地を赤々と染める。
いい天気だ、明日はきっといい日になるだろう。
今日はいつものように褌の魔法具で空を飛んでいかないので暫く魔法商店を空けるらしい。
というか、あの箒で空を飛んでいく魔法がローブの下ではためいている褌のおかげだったんて知りたくもなかったよ!
毎回俺や男連中の気力を根こそぎ奪っていくあの姿が、子供のころに一度はあこがれる伝説の空中飛行する魔道具だったなんてねっ!
「だ・か・ら、素材を取りに行く時って半ズボンを履いていけないのよねぇ~。ズボンが風魔法でずたずたになっちゃうし、困っちゃうわぁ~」
というのは店長の言葉。
空飛ぶ褌より半ズボンをはいていけないのが店長の悩みらしいが―――どうでもいいわっ!
話はそれたが、長期で魔法商店を閉めるのは流石に街の人に多大な迷惑がかかるので、俺が販売と管理を行うことになっている。
思い出したくないが店長から教えてもらって簡単なポーションや薬は材料さえあれば調合できるようになっている。
品質も店長からお墨付きとハグがついてきたので問題ないだろう。
まぁ、完全に無許可だけどね。
「「「「いってきまーす(ス)」」」」
3名ほど涙目だった気がするが、気のせいだろう。
見送りを終えて、午後の仕事に精を出す。
合間合間に在庫や品ぞろえを確認して明日以降の準備も忘れない。
4人が出て行った魔法商店は久しぶりに悲鳴が上がる事もなくとても平和なお店になった。
お客さんから
「今日は叫び声、聞こえないのねぇ」
「ふむ、今日は静かだな。普段から静かであれば言い店なんだがなぁ」
との反応には苦笑いするしかなかったけどね。
鍵をする前に入り口に張り紙をする。
『暫くタイシジ=サンは冒険の為当店を離れます。暫くは通常のポーション類・薬のみ販売とさせていただきます』
夕焼けが大地を赤々と染める。
いい天気だ、明日はきっといい日になるだろう。
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