卸商が異世界で密貿易をしています。

ITSUKI

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日本と異世界とその周辺

女神さまと異世界の門 その4

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たっぷり十分ほど待って一部気絶した人達が気づくのを待って話を進める。
因みに再起動してから順にセレーネちゃんに膝をつき頭を下げようとするのはその都度止めさせた。

何故かって?
俺からしたらセレーネちゃんは神様っていうよりただの不法侵入者。
うちの従業員たちが入ってきた犯罪者そんなのに頭を下げる必要はない!

「いや、私ってかなり偉いんですけどね……」

知らん、偉くても関係ない。
というか勝手に思考を読むな。
逃げられないようにがっちり縛ってあのいけ好かない神官様お偉いさんに売りつけるぞ?

「ごめんなさい。うぅ~、今日の隼人さん。なんか妙に機嫌悪いですぅ」

そりゃ馬鹿たれに余残な仕事を押し付けられたからな。

「えっとー。なんか……お二人で通じあってる所わるいのですが、ハヤトさんはセレーネさまをどうされるつもりなのですか?」

デライトが聞いてくる。
率先して……というより代表として発言役を押し付けられた感じだけど。

「正直に言うとどうすればいいのか分からない。確かに昨日会って話をしたがその話は昨日で完結した。別の国からやってきている俺はこの国の文化や宗教に疎い。だから急に現れたセレー……彼女をどうすればいいのか皆の意見を参考にしようと集まってもらった」

世界は国に直せたけどセレーネちゃんは流石に不味いと思って修正する。
多分もう様付けで呼ぶのは無理。
いや、こっち見つめられても無理だから。

「――――――ちぇっ」

「では、私から。セレーネ様はどうしてハヤトさんのお店に顕現されたのでしょうか」

今度はガルフコーストさんから。
セレーネちゃんが何か言いたそうにこっちを見ている。
見るなって言っても頭の中を覗き込んでいるみたいなので強めに意思表示してやる。

適当な事を云って誤魔化したり嘘偽りで逃げたりしたら発覚した時点でたたき割るか売りつける!

「…………ひぃっ。言います。言いますよぉ。話をされた時に隼人さんの思考を覗いたんですけどこの国にはないものがたくさんあったので持ちこまないように監視しよう……」

「本音は?(嘘は許さん)」

「………………。すっごく話しやすい人だったのでこっそり遊びに来ました。後、隼人さんの国の食べ物食べたい。すっごく美味しそうだった」

「「「「…………………………」」」」

「ますたーのくにのたべもの?わたしもたべたい!」

うん、そんな事だろうと思ったよ。
監視が必要なら昨日の段階で話してるしセレーネちゃんの声が聞こえるエルモで十分のはずだ。

「うー。隼人さんは話しやすいのはいいのですが察しが良すぎて困ります」

知らんがな。

「固まっている所済まないが、どうしたらいいだろうか」

多少察しが良くてもこの状況はなぁ。
日本なら顕現する事もないから宝石を神棚に祀って終わりなんだが。
………やっぱり叩き潰すか?

「駄目ですよ!短慮に走らないでください!」

「ハヤトさん。本来ありえないことなのですが、我が国で女神様が顕現されるのであればその地を中心に聖域とされて神殿を建立こんりゅうするのが普通でしょうな。ただ、そちらの宝石を中心として顕現されるのであれば宝石を既存の大神殿へ捧げれば問題ないでしょう」

「えー、嫌ですよぅ。何が楽しくておべっか使いながら頭を下げ、心ではいかにして金を稼ごうか考えてる人達に囲まれるのは」

あー……それは嫌だねぇ。
やっぱり壊してしまうのが一番なんじゃ…。

「だからどうして物理的な解決法を望むのですか!私としてもちょっとやっちゃった感がありますけど隼人さんが叩きつけた時めっちゃ痛かったんです。壊れるまで叩かれるとなると私やこの世界にどんな影響が出る事やら……」

「「「「「………ハヤトさん(ますたー・店長)」」」」」

「うっ、……すまん」

なんか一気にこっちが悪い感じに見られた。
理不尽だ。

「じゃあ、セレーネちゃんに聞くがこれからどうするつもりだ?」

「えーっとぉ。私の姿のイメージって石像にあるボンキュッボンの大人の女性なので女神だってばれる行動をとらなければ大丈夫だと思うんですよね。それにセレーネって名前もそれなりにいますしここで住み込みで働かせてもらえればなーって。
まぁ、普段は世界の安寧の作業がありますので空いた時間にしか来られませんが。給料も銀貨や銅貨を貰っても仕方ありませんし、現物支給と言う事でエルモ達の様に隼人さんの国の食べ物や飲み物を奉納……頂けたらなぁって」

地に降りてわざわざ下から覗きこんでくる。

「ますたー、えるもたちもおいしいものほしー!」

うん、エルモ。
ごめんだけどちょっと黙ってて。

ちらりと3人娘を見る……が、意見を求められてもと視線をそらされる。
ならばガルフコーストさん!
「……ハヤトさん、諦めるしかないかと。こちらも口外しないと誓いますが、もしばれたらた大惨事になる事だけは………覚悟してください」

頭を抱えながら答えないでいただきたい。
すっごく不安!

まぁ、流石に珍事引き起こしまくっているから悪いとは思うけどね、不可抗力なのだよ。
こっそり今度頭痛薬でも差し入れするか。

「えーっとぉ、薬の類も持ちこまないでほしいのですが」

セレーネちゃんはいい加減思考読み取るのやめてくれない!?






結局、セレーネちゃんが仲間になりたそうな目でこちらを見ている。仲間にしますか?

  はい    →いいえ

しかし回り込まれてしまった。
女神様からは逃げられない、セレーネちゃんが仲間になった、状態。

…………………はぁ~。

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