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『真幸商会』異世界出店編
店に戻って その2
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受け取らないならその分責任を(形式上)担ってもらおう。
家賃と三人の給料は日本から砂糖や塩コショウを持ってくれば維持するだけなら(多分)何とでもなる。
そのための取引口の隠れ蓑をしてくれれば十分だ。
まぁ、他に目立たない程度に売れそうなものがあれば休憩所に散らして値札をつけて見るのもいいかもしれない。
「話の前に先にコレを渡しておくよ」
複製のギルドカードを渡す。
間違いないことを確認して本題に移る。
「役割的にはラッセルが休憩所の責任者、現場のサポートとしてミスティ。デライトは少しずつお客さんと話すことに慣れていこうか。匙加減はミスティとラッセルにお任せします」
「はいっ」
「はーい」
「………………」
「デライトー、嫌そうな顔しない」
「にあああぁぁぁぁああああぁぁぁぁああああぁぁぁ」
ミスティがデライトのほっぺを引っ張る。
変な声が出てきた。
デライトのほっぺたがお気に召したようでまだムニムニ続けていたが方落ちして続きを話す。
「帳簿付けのメインはデライト、サポートにミスティ。必ず、月毎に必要な税金は計上して報告はお願いね。で、自分は何をするのかというと―――」
一度溜める。
まぁ、気分の問題だ。
「自分の世界で売れるものを探そうと考えています。ガルフコーストさんには軽く話したんだけど、シルイット……いや、ロストータ大陸のもので売れるものが見当たらないんだよね」
三人ともウンウンと頷く。
まぁ、日本から持ってきたものほぼ全て驚いていたから当然だろう。
デライトは相変わらずぽっぺをつままれたままだが、その状態で頷いて痛くないのかな?
「宝石や金貨・銀貨を持ちかえってもいいんだけど、自分の国ってそういった貴重品の管理が凄く厳しくていっぱい持って帰ることができないんだよね」
主に財務相関連のせいでね。
「現状だと皆が驚いてくれた貴重なもの、もうほとんど持ってこられないから」
「「――――――――――!」」
「私どうでもいいって顔してるけど、デライトの気にしていた本を複製する機械も専用の紙とかが必要だから使えないからね」
「えっ、それは……困る」
「というわけで、自分の国に持って帰れそうなものを探します。皆も、これなんてどう?ってものがあったら教えてね」
「「はーい」
「…わかった」
というわけで大まかな役割分担を指示した。
なるだけ早く、日本円を手に入れるためのアイテムを見つけたいところだ。
顔見知りばかりなせいかデライトが
「そういえば、公開できない称号がいっぱいあったって言ってたけど……ハヤト、何やらかした?」
と言ってきたけど無視した。
どう考えても『ラッキースケベ』は初めて異世界に触れた時だし、『男のロマン』は何処かの城らしき場所に堂々と侵入したときだ。
そういえば写真もそのままだったよ。
忘れてた。
こんなフラグ回収はいらない。
というか、認めない。
そんな称号は無かったとの一点張りでデライトの追及を断ち切った。
………やっぱりろくでもない質問だったね、デライト。
P.S.
中の人です。ここまで書いてて初めて取り扱いの通貨の数字に間違いに気付きました。本日中に確認しながら修正かけます。Word確認での貼りなおしになるので更新されても新しい話の追加ではないかもしれません、すみません。
家賃と三人の給料は日本から砂糖や塩コショウを持ってくれば維持するだけなら(多分)何とでもなる。
そのための取引口の隠れ蓑をしてくれれば十分だ。
まぁ、他に目立たない程度に売れそうなものがあれば休憩所に散らして値札をつけて見るのもいいかもしれない。
「話の前に先にコレを渡しておくよ」
複製のギルドカードを渡す。
間違いないことを確認して本題に移る。
「役割的にはラッセルが休憩所の責任者、現場のサポートとしてミスティ。デライトは少しずつお客さんと話すことに慣れていこうか。匙加減はミスティとラッセルにお任せします」
「はいっ」
「はーい」
「………………」
「デライトー、嫌そうな顔しない」
「にあああぁぁぁぁああああぁぁぁぁああああぁぁぁ」
ミスティがデライトのほっぺを引っ張る。
変な声が出てきた。
デライトのほっぺたがお気に召したようでまだムニムニ続けていたが方落ちして続きを話す。
「帳簿付けのメインはデライト、サポートにミスティ。必ず、月毎に必要な税金は計上して報告はお願いね。で、自分は何をするのかというと―――」
一度溜める。
まぁ、気分の問題だ。
「自分の世界で売れるものを探そうと考えています。ガルフコーストさんには軽く話したんだけど、シルイット……いや、ロストータ大陸のもので売れるものが見当たらないんだよね」
三人ともウンウンと頷く。
まぁ、日本から持ってきたものほぼ全て驚いていたから当然だろう。
デライトは相変わらずぽっぺをつままれたままだが、その状態で頷いて痛くないのかな?
「宝石や金貨・銀貨を持ちかえってもいいんだけど、自分の国ってそういった貴重品の管理が凄く厳しくていっぱい持って帰ることができないんだよね」
主に財務相関連のせいでね。
「現状だと皆が驚いてくれた貴重なもの、もうほとんど持ってこられないから」
「「――――――――――!」」
「私どうでもいいって顔してるけど、デライトの気にしていた本を複製する機械も専用の紙とかが必要だから使えないからね」
「えっ、それは……困る」
「というわけで、自分の国に持って帰れそうなものを探します。皆も、これなんてどう?ってものがあったら教えてね」
「「はーい」
「…わかった」
というわけで大まかな役割分担を指示した。
なるだけ早く、日本円を手に入れるためのアイテムを見つけたいところだ。
顔見知りばかりなせいかデライトが
「そういえば、公開できない称号がいっぱいあったって言ってたけど……ハヤト、何やらかした?」
と言ってきたけど無視した。
どう考えても『ラッキースケベ』は初めて異世界に触れた時だし、『男のロマン』は何処かの城らしき場所に堂々と侵入したときだ。
そういえば写真もそのままだったよ。
忘れてた。
こんなフラグ回収はいらない。
というか、認めない。
そんな称号は無かったとの一点張りでデライトの追及を断ち切った。
………やっぱりろくでもない質問だったね、デライト。
P.S.
中の人です。ここまで書いてて初めて取り扱いの通貨の数字に間違いに気付きました。本日中に確認しながら修正かけます。Word確認での貼りなおしになるので更新されても新しい話の追加ではないかもしれません、すみません。
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