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生真面目騎士様の試練
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出立からどれほどの時間が経ったのだろう。
石畳を踏みしめていたはずの車輪の音が、いつの間にか土を踏むものに代わっていることに気付いて、ヒューバートは馬車の窓の外へと視線を向けた。
まだ薄闇のなかにあった街並みは既に遠く過ぎ去り、外は夜の闇に包まれている。道に沿って植えられた樹木を月明かりが淡く照らしている他には、小さな建物が遠くにぽつりぽつりと黒い影を作るのみ。
後方を確認すれば、護衛に扮した騎影が二つ。はあ、と漏れそうになったため息を押し殺す。
計画はすでに動き出したのだ。もはや、後戻りはできない。
額に手を当て、眉間に寄ったしわを伸ばすように撫でていたヒューバートの耳に、ごとん、と何かが落ちる音が届いた。
「――あ」
途端に、その存在を強く意識してしまい、ヒューバートは息を飲む。
そっと伺えば、慣れない長距離の移動に疲れていたのだろう。馬車の壁にもたれるようにして、彼女はすうすうと寝息をたてていた。
その手から滑り落ちたと思われる分厚い本を拾い上げ、自分の傍らに置くと、同じように滑り落ちた膝掛をそっと直してやる。
楽な様にクッションの一つも挟んでやれればいいが、その為には身体に触れざるを得ない。
それに躊躇して、結局ヒューバートは伸ばしかけた手を引いた。
モンクトン伯爵令嬢リズベス。
今、王宮内で彼女の噂を知らぬものはいないだろう。
――ほかならぬ、自分自身の『恋人』として。
少し前までは、名前はぼかされていてはっきりと彼女を指してはいなかった(とはいえほぼ名指しに近かった)というのに、今度は完全に名前が出てしまっている。
そう噂される原因を、自らの愚行から作り出してしまったことを、今のヒューバートはよく理解していた。そう理解していてなお、触れてしまえば自分を律することが難しい。
意識があるのならばともかく、眠っている今、少しでも不埒な行いをすることは避けるべきだ。
少し声を張り上げれば御者台へ声が届くような、安普請の馬車の中にあってさえ、二人きりであることはヒューバートにとって甘美な拷問の時間であると言えるだろう。
「危機感というものが無いのか……」
ここまで積み重ねてきた色々な行為を思い返せば、まさか全く男として意識していないなどということはあるまい。
事実、馬車に乗り込んで暫くの間は、頬を染めてちらちらとこちらの様子を伺ったりもしていた筈なのだが。
その様子を、ひっそりと楽しんでいたことは、さすがにヒューバートだけの秘密である。
――だというのに、今現在のこの無防備さはどうしたことなのだろう。
すやすやと眠るリズベスのあどけない寝顔を見つめて、ヒューバートはもやもやとした気持ちを持て余していた。
◇
その邸宅は、鬱蒼とした森の中にぽつんと建てられたこじんまりとしたものだった。
しかし、よく見ればきちんと手入れが行き届いており、意匠を凝らした装飾の施された優美な姿をしていることがわかる。
リズベスに手を貸し、馬車から降ろしたヒューバートは、建物を見上げた。
夜半過ぎだというのに、玄関ホールには明りが灯されており、中には人の気配を感じる。
てっきり無人の邸宅を借り受けているものとばかり思っていたヒューバートは、そのことに驚きを隠せなかった。
「――さ、早く」
いつの間にか背後から現れた、フードをかぶったままの青年に促されて、ヒューバートは一瞬眉をしかめたものの、あきらめたように頷くとリズベスの手を取った。
その手が一瞬ぴくりとこわばったのを感じ取り、低く囁く。
「すまない。しかし、灯りがあるとは言っても足元は暗いから――少し、我慢して」
「あ、いえ……ありがとう、ございます」
そう答える彼女の口元から、白い息が立ち上る。
「……寒いだろう」
その唇に、一瞬目を奪われたことに気付かれないよう、ヒューバートは当たり前すぎる言葉を口にした。そうとは気付かなかったリズベスは、同意するように頷く。
「馬車の中は暖かかったですから」
「うたた寝してしまう程度にね」
お蔭で悶々とした時間を過ごしたのだ。仕返しに、からかうように指摘してやると、リズベスは顔を真っ赤にした。
「それは……その」
「さ、お二人さん……仲が良いのはいいんだけれど、風邪をひいちゃうよ」
呆れたような声に促されて、二人は慌てて邸宅の中へと足を踏み入れた。
この家の家令だという白髪の男性に、応接室へと案内される。
暖かい飲み物を供され、一息ついたところで、ヒューバートは口を開いた。
「で、いつまで被ってるんですか、それ」
「あっはは……」
この場にいるのは、八人。
事前の打ち合わせ通りであれば、ここには七人しかいないはずである。
聖騎士団の面々は、出立直前に聞かされていたため知っていたが、リズベスとアデリンは明らかに困惑した表情を浮かべていた。
先程、ヒューバートとリズベスの背後から声をかけた、フード姿の青年。リズベスはてっきり、護衛に扮したオルトンかと思っていたが、彼は既にフードを取り払い、澄まし顔でお茶を飲んでいる。
注目の中、フードを取り払った姿を見て、女性陣二人は息を飲んだ。
「――ランバート殿下!」
慌てて立ち上がろうとする二人を制して、ランバートはにっこりと微笑んだ。
「ここは、僕の持ち物なんだ」
「まあ、殿下の……?」
「といっても、表向きは違うんだけどね」
あのアデリンという女性は、とことん肝の据わった人物のようだ。ヒューバートは、すっかり馴染んだ様子で話をする二人を眺めた。
いかに貴族とはいえ、男爵家の出であるアデリンは、通常であれば会話をすることなど叶わぬ王子殿下に対し、全く気後れした様子も見せていない。
(さすがは、あのロブ隊長の副官を務めるだけのことはある……)
アーヴィンを通じて付き合いのあるリズベスでさえ、あそこまで親し気にはできないのだ。
そのリズベスは、アーヴィンとなにやらこそこそと話をしてはむくれたり、顔を赤くしたりと忙しく表情を変化させている。可愛い。思わず心の声が漏れそうになって、慌てて顔をひきしめる。
一体何を話しているのか――。気にはなるが、アーヴィンやランバートに気付かれれば、またからかいのネタを提供することになるだろう。
つとめて知らん顔を装ってはいるが、果たしてそれが通用する相手かどうか。
対面に座ったオルトンが、にやにやしながらこっちを見ているのにも、気付かぬふりを装って、ヒューバートは内心のため息さえも押し殺した。
全く、みんな任務にだけ集中してほしいものだ。
恐らくは、みなに知れたらそれこそ「お前もな」と言われそうなことを考えながら、ヒューバートは冷めきったお茶を飲みほした。
石畳を踏みしめていたはずの車輪の音が、いつの間にか土を踏むものに代わっていることに気付いて、ヒューバートは馬車の窓の外へと視線を向けた。
まだ薄闇のなかにあった街並みは既に遠く過ぎ去り、外は夜の闇に包まれている。道に沿って植えられた樹木を月明かりが淡く照らしている他には、小さな建物が遠くにぽつりぽつりと黒い影を作るのみ。
後方を確認すれば、護衛に扮した騎影が二つ。はあ、と漏れそうになったため息を押し殺す。
計画はすでに動き出したのだ。もはや、後戻りはできない。
額に手を当て、眉間に寄ったしわを伸ばすように撫でていたヒューバートの耳に、ごとん、と何かが落ちる音が届いた。
「――あ」
途端に、その存在を強く意識してしまい、ヒューバートは息を飲む。
そっと伺えば、慣れない長距離の移動に疲れていたのだろう。馬車の壁にもたれるようにして、彼女はすうすうと寝息をたてていた。
その手から滑り落ちたと思われる分厚い本を拾い上げ、自分の傍らに置くと、同じように滑り落ちた膝掛をそっと直してやる。
楽な様にクッションの一つも挟んでやれればいいが、その為には身体に触れざるを得ない。
それに躊躇して、結局ヒューバートは伸ばしかけた手を引いた。
モンクトン伯爵令嬢リズベス。
今、王宮内で彼女の噂を知らぬものはいないだろう。
――ほかならぬ、自分自身の『恋人』として。
少し前までは、名前はぼかされていてはっきりと彼女を指してはいなかった(とはいえほぼ名指しに近かった)というのに、今度は完全に名前が出てしまっている。
そう噂される原因を、自らの愚行から作り出してしまったことを、今のヒューバートはよく理解していた。そう理解していてなお、触れてしまえば自分を律することが難しい。
意識があるのならばともかく、眠っている今、少しでも不埒な行いをすることは避けるべきだ。
少し声を張り上げれば御者台へ声が届くような、安普請の馬車の中にあってさえ、二人きりであることはヒューバートにとって甘美な拷問の時間であると言えるだろう。
「危機感というものが無いのか……」
ここまで積み重ねてきた色々な行為を思い返せば、まさか全く男として意識していないなどということはあるまい。
事実、馬車に乗り込んで暫くの間は、頬を染めてちらちらとこちらの様子を伺ったりもしていた筈なのだが。
その様子を、ひっそりと楽しんでいたことは、さすがにヒューバートだけの秘密である。
――だというのに、今現在のこの無防備さはどうしたことなのだろう。
すやすやと眠るリズベスのあどけない寝顔を見つめて、ヒューバートはもやもやとした気持ちを持て余していた。
◇
その邸宅は、鬱蒼とした森の中にぽつんと建てられたこじんまりとしたものだった。
しかし、よく見ればきちんと手入れが行き届いており、意匠を凝らした装飾の施された優美な姿をしていることがわかる。
リズベスに手を貸し、馬車から降ろしたヒューバートは、建物を見上げた。
夜半過ぎだというのに、玄関ホールには明りが灯されており、中には人の気配を感じる。
てっきり無人の邸宅を借り受けているものとばかり思っていたヒューバートは、そのことに驚きを隠せなかった。
「――さ、早く」
いつの間にか背後から現れた、フードをかぶったままの青年に促されて、ヒューバートは一瞬眉をしかめたものの、あきらめたように頷くとリズベスの手を取った。
その手が一瞬ぴくりとこわばったのを感じ取り、低く囁く。
「すまない。しかし、灯りがあるとは言っても足元は暗いから――少し、我慢して」
「あ、いえ……ありがとう、ございます」
そう答える彼女の口元から、白い息が立ち上る。
「……寒いだろう」
その唇に、一瞬目を奪われたことに気付かれないよう、ヒューバートは当たり前すぎる言葉を口にした。そうとは気付かなかったリズベスは、同意するように頷く。
「馬車の中は暖かかったですから」
「うたた寝してしまう程度にね」
お蔭で悶々とした時間を過ごしたのだ。仕返しに、からかうように指摘してやると、リズベスは顔を真っ赤にした。
「それは……その」
「さ、お二人さん……仲が良いのはいいんだけれど、風邪をひいちゃうよ」
呆れたような声に促されて、二人は慌てて邸宅の中へと足を踏み入れた。
この家の家令だという白髪の男性に、応接室へと案内される。
暖かい飲み物を供され、一息ついたところで、ヒューバートは口を開いた。
「で、いつまで被ってるんですか、それ」
「あっはは……」
この場にいるのは、八人。
事前の打ち合わせ通りであれば、ここには七人しかいないはずである。
聖騎士団の面々は、出立直前に聞かされていたため知っていたが、リズベスとアデリンは明らかに困惑した表情を浮かべていた。
先程、ヒューバートとリズベスの背後から声をかけた、フード姿の青年。リズベスはてっきり、護衛に扮したオルトンかと思っていたが、彼は既にフードを取り払い、澄まし顔でお茶を飲んでいる。
注目の中、フードを取り払った姿を見て、女性陣二人は息を飲んだ。
「――ランバート殿下!」
慌てて立ち上がろうとする二人を制して、ランバートはにっこりと微笑んだ。
「ここは、僕の持ち物なんだ」
「まあ、殿下の……?」
「といっても、表向きは違うんだけどね」
あのアデリンという女性は、とことん肝の据わった人物のようだ。ヒューバートは、すっかり馴染んだ様子で話をする二人を眺めた。
いかに貴族とはいえ、男爵家の出であるアデリンは、通常であれば会話をすることなど叶わぬ王子殿下に対し、全く気後れした様子も見せていない。
(さすがは、あのロブ隊長の副官を務めるだけのことはある……)
アーヴィンを通じて付き合いのあるリズベスでさえ、あそこまで親し気にはできないのだ。
そのリズベスは、アーヴィンとなにやらこそこそと話をしてはむくれたり、顔を赤くしたりと忙しく表情を変化させている。可愛い。思わず心の声が漏れそうになって、慌てて顔をひきしめる。
一体何を話しているのか――。気にはなるが、アーヴィンやランバートに気付かれれば、またからかいのネタを提供することになるだろう。
つとめて知らん顔を装ってはいるが、果たしてそれが通用する相手かどうか。
対面に座ったオルトンが、にやにやしながらこっちを見ているのにも、気付かぬふりを装って、ヒューバートは内心のため息さえも押し殺した。
全く、みんな任務にだけ集中してほしいものだ。
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