【R18】子持ち神父は淫魔に淫らに愛される

獅月 クロ

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~ クオレ 視点続 ~


アリシアと名乗る金色のウェーブの掛かる美しい女性は、アメジストのような綺麗な瞳をしていた

温かみのある女性だが、一つ問題があった

「 いつも部屋にいるな。外に出ないのか? 」

「 私はちょっと体が弱くてね。出れないのよ 」

此処に来る他の女は、薬を持ってやって来る
それを飲んでは休む、アリシアを知っている
 
今の俺は顔合わせ程度に来た為に、魂を食らうことも、彼女と交尾をしたいとは思わなかった
他の人には見えないよう姿を消したまま、窓際の椅子に座る事が多く、アリシアは細く白い手を伸ばし頭へと手を置く

「 クオレ、そんな顔をしないで……。貴方が話し相手になってくれるだけ嬉しいの 」

「 ……そう 」

娘の魂…けれど、俺と血の繋がった娘ではない
なのに、触れる手は心地よい程に気持ちが良い

座るだけでは飽きてきた頃、ベッドの空いたスペースで寝る事があった
触れる距離は近くなり、先に触れたのは俺ではなく…アリシアの方だった

「 アリシア……どうしたの? 」

「 何となく。クオレにとって私は魅力的ではない? 」

仰向けで寝ていれば腹に感じる重み
目を覚まして問いかければ、彼女は腹の上に座り服のボタンに手を掛けて外し
肩からそっと白いブラウスを下げた

露わになるソコソコ大きな胸と、細い腰
色白の肌はゆで卵のように柔らかいのは知っている
何となく手を伸ばし、片方の胸を揉みながら答えた

「 そんな事はない……なに。俺と交尾したいの? 」

「 ん……。クオレ、処女を貰って…… 」

淫魔に願ったのは、死ぬ前に処女を奪って欲しいと言う事だった
そのお願いには素直に答えて、上半身を起し
今度は、俺が押し倒すように被さって、笑みを向ける

「 悪魔に処女を捧げて後悔しない? 」

「 しない……だって、私は……クオレに貰ってほしいから…… 」

「 そう……可愛いね。沢山可愛がってあげる 」

「 ぅん…… 」

俺からしたら処女だろうが、経験者だろうとも、魂の穢れを気にしていたから、身の穢れは興味無かった
処女に価値があるとは思わないし、ヤッてる奴等の中には魂が綺麗なものがいる

アリシアだってそうだと思ってたが、悪魔に処女を捧げるって事については少しだけ気にかかった

だが、触れる指先から反応して…頬を染めて受け入れる反応を見ると、もう如何でもよくなった

「 ぁあっ、ひっ!?クオレっ、そんな場所、舐めたら…きたないっ、ぁ! 」

「 ん……別に…….。綺麗だし、甘いから……気にしない…… 」

「 んんッ!! 」

誘ってきた割にはガチガチに緊張してたから、時間をかけて前菜で調理しては甘い蜜を垂らし、キツかった秘部は3本の指を受け入れるまで開いた

珍しく媚薬を使わないまま、丁寧に愛撫し
何度も達して、可愛い声をあげるアリシアに久々に興奮した

「 アリシア……挿入するね……?アリシアの中に、サイズを合わせるからそこまで痛みはないと思うよ 」

「 ぅん……クオレ…きて…… 」

普段のサイズより細く、小さくして
アリシアが慣れてきたら元のサイズまで戻すのを考えながら、亀頭を押し当てゆっくりと蜜の垂れる秘部へと埋めていく

「 ぁ、っ……! 」

「 ん……痛かったら…言ってくれ 」

散々愛撫した事で血の匂いは感じなかった
涙を流し首を振った彼女は肩に手を当て告げる

「 んん……気持ちいいから……。クオレ、のサイズでいいよ……大丈夫…… 」

「 俺のサイズは……ちょっと、痛むかも 」

身体を下げて華奢な身をそっと抱きしめて、頭上で呟けば、彼女の中は答えるように開らく感覚がする

「 いい……クオレの、がいい…… 」

「 分かった、ゆっくり元のサイズに戻すよ……俺の形と、大きさに…慣れて…… 」

「 うん…ぁ、はぅ…… 」

首に腕を回すアリシアの腰に触れ、気を付けながらサイズを徐々に拡張していく
子宮へと繋がる通路へと当たりそうな程に、長さも質量も圧迫し
内蔵を持ち上げるような感覚に彼女は眉を寄せ、息を吐いた

それでも涙を流し、時より笑みを浮かべる表情は愛らしい
欲に溺れて甘い雫の涙を舐め、揺らせるほどに蜜で陰茎に滑りが良くなればゆっくりと腰を揺らし始める

耳元で喘ぐ可愛らしい声に、次第に理性の糸は解けていった

「 あぁっ、ぁ!! 」

「 ふ、ン…… 」

擦り上げて、奥を突けば彼女は抜ける事も出来ないまま何度もイッて意識を朦朧とさせた

膀胱を刺激し過ぎてお漏らしをしたり、クリを弄れば潮吹きもして 
欲に溺れていく

処女は、行為が好きなメスへと堕ちていく

一度重ねてから、アリシアはよく求めて来るようになった
それでも俺は、射精した事がないぐらいどこかでストッパーがかかってたのだろうな

人間との間に子供が出来るのが…怖かった

「 あの神父、また来るんだ? 」

「 うん……ねぇ、クオレ……。お願いがあるの 」

「 いいけど、内容によっては何かしらを貰うよ?目、心臓とか…… 」

検査をして、意味も無い神の祈りを捧げては立ち去る若い神父を窓から見ていれば、彼女は自分の腹へと触れた

「 赤ちゃんが生まれるまで…私の命を伸ばすことは出来ない?もし、出来るなら……私の魂を上げるわ 」

「 その契約……受け入れよう 」

彼女はもう永くは無かった
身体が弱いのを、俺と行為を重ねる事で他人から奪った生気を与えて、命を繋いでいた

そんな中、あの神父と恋をして子供を授かったんだ
神父には俺の姿は見えないが、俺はいつもアリシアの側にいた

「 クオレ……お腹、触ってみる? 」

「 遠慮するよ 」

「 いいから、そっと手を伸ばして 」

子供は苦手だった
特に母体の中にある子は、弱くて死ぬから……
そう思ってたのに、アリシアは頻繁に俺の手を引いては腹へと触れさせた

最初は心音程度、次第に動くのがハッキリ分かるぐらいになっていく

「 ……俺も、子供欲しくなってきた。孕ませたいな 」

「 ふふっ。クオレ……子供は奇跡なのよ 」

「 キセキ? 」

「 そう、相性のいい二人が巡り合って。そして、赤ちゃんがお母さんを選んでやってきてくれるの……。きっとクオレに合う、パートナーが見つかるわ 」

「 ふっ……俺は悪魔だからね 」

あり得ないと言おうとした俺だったが、優しげに微笑む
彼女の表情に何も言えなくなった

赤子が産まれるのは奇跡と言うように、彼女は男の子を産んだ
元気いっぱいで、外見は父によく似て…アリシアの似てる要素なんて唇と耳の形しかないぐらい

後は全て、あの神父だった

「 しょーた。クオレお兄さんだよ。みえるー? 」

「 あうー! 」

「 コイツ、俺が見えるのか……。へぇ、可愛いいじゃん。しょーた、クオレだよ 」

神父が仕事でいないことが多かった為に、俺とアリシアでしょーたという子供を世話していた
抱っこをすることも、オムツ替えだってした

次第にしょーたが大きくなるのが楽しみで仕方なかったが、彼女の時間もまた削られていた

「 ゴホッ…ゴホッ…… 」

「 アリシア…… 」

「 大丈夫だよ、クオレ……。あの人には言わないでね…… 」

「 分かった、約束しよう 」

口から血を吐いた彼女は、俺の頬に触れベッドへと引き込んだ

赤い月が真上に上がり、ベッドカーテンが風で揺れる

「 クオレ……食べて……。魂も、身体も……貴方に…あげるから……どうか……。人間を嫌いにならないでね…… 」

「 ……分かった、約束するよ。人は嫌わない 」

「 もう一つ…お願いがあるの…… 」

「 なに? 」

頬に流れる涙を指で拭き撫でながら見詰めれば、彼女は答える

「 私を抱いて……。本当はね……貴方を愛していたの…… 」

「 知ってる。人は淫魔に…恋をする生き物だから 」

「 そうね、でも……いつか、この意味がわかる日が来るといいな…… 」

人を魅力する淫魔を、人が嫌いになるわけがない
悪魔だというくくりだと嫌いになるだろうが…
過去の人間達も、身を捧げるほどに淫魔である俺に恋をして愛を囁いた

アリシアの言った意味の解釈が違うままに、俺は彼女の身体を開きいつものように抱いては、首へと顔を埋め犬歯を突き立てた

「 ぁ、あっ!! 」

「 今日はよく、締めるね……。ほんと、可愛い…… 」

死ぬ時、人はよく内部を締め付ける
感じたことの無い快楽と、彼女の側にいるときに魂を食らわなかった空腹が満たされて
抱きながら、身体を喰らっていた

腰を揺らし、口から血を垂らしていれば
聞こえてきた扉の音に気付くも、力の無い彼女を見て

只、伸ばしてる時間が終えてのだと知った

「 なんだ……もう死んだの……。はっ、もう少し……遊ぼう…… 」

「 !! 」

その身が冷たく凍り付くまで、最後まで求めた俺の身体を感じればいい
揺らしていた腰は、次第に中が動き辛くなり
身の硬直が始まればベッドに寝かせ、内部から引き抜く

結局、イケなかった……
そう思っていればあの神父に感じる、純粋で交じりもなく、そして何より心地のいい″ 殺意 ″に惚れた

「 ……君の魂を気に入った 」

「 っ!! 」

血で濡れた手を向け、胸元へと当て悪魔憑きの契約をする

「 迎えに行くから……。それまで、君は……誰とも行為をすることが出来なくなる。この、俺が……心と身体を貰いに来る 」

魔物と呼ばれる悪魔の姿
牡牛の顔に、狼のような骨を被り、全身黒い毛で覆われ、羽根が生えたような腕と長い爪
大きな羽と尻尾を床に引き摺ってる姿で口角を上げれば、男は気を失った

「 あらら……まぁいいか。ねぇ、神父……悪魔が嫌いならちゃんと殺してね、じゃないと…俺は君を喰らうよ 」

俺はきっと、殺して欲しかったんだ
でも……死ぬのも勿体無いと思ったり、魔界で気を紛らわせる為に抱いていれば
 
人間の顔と名前なんて忘れていた

「( でも、やっと……思い出した )」

「 テメェがアリシアを喰い殺した悪魔だったのか!!!? 」

「 そうだよ……神父さん……? 」

嘘は言わない、事実だけど
真実も言わない、それが…

アリシアと契約した約束だから

″ 夫には……私が病弱な事と…翔太に貴方の魔力が交じってるのは内緒ね ″

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