女王蜂転生〜 色彩の書 〜

獅月 クロ

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六話 初体験の女王蜂は激しくて

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アナルプラグを抜くことなく先に触れたのは、立派な雄の陰茎で、勿体無いとばかりに掴んで擦ればネイビーは密かに息を吐く

「 はぁ…なぜ、そんな、場所を擦るんだ……? 」

『 良くない?いや? 』

「 っ……分からないが……変な、感覚だ…… 」

普段から自慰みたいに使わないのか、勿体無いなぁと思い指先で皮を下げ、軽く擦っていれば分かる

『( あぁ、此処から射精しないから必要ないのか…… )』

尿を出す時だけ使うんだなと納得し陰茎から手を離し、指先を引き抜きやすいように取っ手があるアナルプラグへと触れゆっくりと引き抜く

「 っ…… 」

銀色の糸が伝ってるのを見ると、彼の体内は"女"と同じ構造に変わったのか
こっちから先走りが出てるように見える、拡張器をその辺に放置し、軽く指を舐め孔へと指を埋めてみれば、彼の足は密かに動く

『 ヌルヌルしてる……女の子の秘部みたい 』

「 はぁ、知るか…… 」

拡張器のお蔭かは分からないけど、すんなりと二本目の指が入れば、指を抜き差しを繰り返し
時より反対の手で内腿やら撫でていけば、孔からはとろっと透明な液が垂れる

「 っ、いれないのか……? 」

『 ん?あぁ…… 』

そう言えば俺の方はナニを使えばいいんだっけ?と問われたことに今から気になり
孔から指を抜けば、自分の下半身へと触るもチンコ以外のものはなく

『 ……ごめん 』

「 なんだ? 」

『 なにを取り出せばいいか……分かんなくて…… 』

此所の勉強してなかった!!恥ずかしくて死にそうになり、もう行為なんて止めたい!!と泣きたくなる
顔が熱くなるのを感じれば、彼は一つ息を吐き上半身を起き上がらせた

「 ……手伝っていいんだな? 」

『 そうしてくれないと……多分、一生分からない…… 』

「 分かった。先に服を脱がす 」

手伝ってもらうってなに!?本当、この身体の使い方を分かってないから困ると思っていれば
彼の腕は服を触り、そのまま腰まで下げた
露になる肌と、冷たい空気に身体は震えるもネイビーは答えた

「 残りは、脱いでくれ。靴もな 」

『 あ、うん…… 』

最初は全然ヤる気なんて無かったのに、もう流されたまま此処まで来た
恥じらいを感じながら一度座り直し太股から足先まで下げれば、彼が残りを取り、ベッドの下へと落とし、紐靴に触れ脱がしてきた
結局、全部されたと思っていれば腰に触れてきた

「 軽く股を開いて、腰を上げろ 」

『 ん…… 』

互いに全裸なのに、嫌な気はなくて
ネイビーの肩に両手を当て、膝で立ち腰を上げれば彼の片手は脚の付け根に触れ、俺の陰茎へと指を当て軽く掴んだ

『 あ、っ…… 』

「 おま…… 」

触るなんて思わずに驚いた頭を抱けば、ネイビーの顔は胸板へと押し付けていた
眉を寄せる彼を見下げては告げる

『 早く……輸卵管(ゆうらんかん)取り出して…… 』

「 なら、腕の力抜け……苦しい 」

『 わ、わかった…… 』

人間の女なら子宮の付近にあるから、輸卵管は存在しない
だが、もうこの身体は人間を捨てた魔物だから違う場所に有るんだろ
腕の力を抜き、胸元を押し当てないようにすれば、彼はそのまま何かを探るように動かす

『 っ…… 』

「 まだ興奮しきってないか……俺が悪いな…… 」

どうやら俺が興奮したら現れるらしく、申し訳無いとばかりに告げた彼は指を抜き問い掛けてきた

「 どうしたら興奮する?言え、してやる 」

『 はぁ……そのまま、…触ってて…… 』

「 分かった 」

結局、この身体は触られる方が嬉しいみたいに、彼はもう一度指を絡めて動かす
どうやって動かせば良いのか分からないように、手探りで上下にしごく度に、腰には甘い痺れが走る

『 はぁっ、はっ…… 』

「( いいのか? )」

息は荒くなり、胸板を押し当てないようするも時より腕に力が入れば、ネイビーは片手を動かし胸に触れ、片方の乳首へと舌を当て舐めてきた

『 ぁ、あっ、それ…すきっ…… 』

「 そうか…なら、続けてやる 」

さっき俺がやったのに真似るように、舌先を動かし舐めたり、時より犬歯がかする感覚に息は荒くなる
それに合わせて指の動きも慣れたように激しさを増せば、迫るような感覚に体が熱くなる

『 あ……んっ……! 』

「 ほら……。出てきたぞ…… 」

『 えっ、あっ…… 』

自分でも興奮してると分かるほどに快楽を感じていれば、告げられた言葉と共に視線を落とせば
其処には陰茎の先端から出てきた桃色の輸卵管があった
まるで、犬のぺニスみたいに引っ込んでたのが興奮と共に出てきたような見た目に、彼の指は軽くそれを巻き付け擦るように触れば強い刺激に目は見開く

『 あぁっ!っ、なにっ!あっ! 』

「 ……悪くないだろ? 」

強すぎる刺激に、声は漏れ 
まるで肉壁がそのまま擦られてるような感覚に、頭は真っ白になり腰は震える
トロッと垂れる蜜を手に擦り付け触る彼は、少しして手を離した

『 はぁっ、ぁ…… 』

「 ほら……後は、俺の中で擦れ… 」

もう終わり?とばかりに目線を下ろせば、ネイビーは身体を離しもう一度ベッドに仰向けになれば、その脚を開き孔を見せてきた
物欲しげにひくつく孔に、ごくりと唾液を飲み込む

これに入れてしまえば繁殖をするだろ
まだ心に覚悟は決まってないのに、強い刺激を欲しくて、身体を動かしていた
勃起して硬くなってる輸卵管の先端を孔へと押し当て、ゆっくりと埋めていく

「 はぁ……くっ…… 」

陰茎ほどはある太い輸卵管の為に、ネイビーが僅かに息を吐き、呼吸を詰めて中に力が入らないようにしてくれるのが分かる

『 ん……気持ちいい…… 』

「 なら、いい……もっと、深く…ぁあっ、そうだ…… 」

深く、と言われたのに合わせ根元までしっかりと入れば強弱を付けて締め付ける肉壁の心地好さに、何もかも忘れてそうになる
理性が途切れそうな感覚を感じては、身体を落として、胸板へと胸を押し当てれば
ネイビーは呼吸を荒くしつつ、此方へと顔を向け腕の力で上半身を僅かに上げれば角へと口付けを落とした

「 俺に……卵子を、くれ…… 」

『 っ……ん…… 』

後から知ったけど、角へのキスは忠誠心らしい
自分より上の位だと認め、その下へと行くために立派な角へと口付けを落とす
本能的にやる行動のために、少しでも思ってなければ触りもしないらしい
確かに俺はネイビーの角に触れることなく、その頬に触れ口付けを重ねていた

腰を揺らし、深く身体を重ねたまま舌先を擦り合わせ、甘い匂いと強い快楽に酔っていたときには 
記憶が飛ぶほどに、何度も行為をしていた

「 くっ……! 」

『 っ~~!! 』

中へと吐き出した卵子と共に、彼の胎内からそれにかけるように精子を吐き出した

疲れきって眠れば、まだ隣にはネイビーが眠っていて彼は、起きてからは普段と変わらない態度だった

こうして俺の一回目の繁殖は無事終えて、
ネイビーのお腹もふっくらとしてきたらしいが、服で見えないから触るしかない!!

『 ネイビー!!どのぐらい成長した!? 』

「 っ!昨日も触っただろ!! 」

雄によって妊娠期間はまちまちで、一ヶ月程度やら半年とか幅がある
それでも永くて半年なんだから、本当卵だから早いよな
普段のボロボロの服と変わらない彼を、後ろから抱き締めて、腹へと手を当てれば少し困ったように怒ってきた

『 いいじゃん~ 』

「 女王蜂は妊娠した雄に興味ないって聞いたんだが……何故、御前は其処まで気にするんだ? 」

『 普通気にならない?俺の子供だよ?どんな子かなーとか、元気なって 』

文句は言うけど振り払わない様子に、優しいなぁーと思って腹下を撫でれば確かにふっくらしてる
生後七ヶ月は有りそうだから、どうやら早いよう
元気そうだと思い、ナデナデしていれば平然と言われた

「 俺が孕んでる間に、他の雄に孕ませてたら二匹は見れるぞ? 」

『 いや、そういう問題じゃない…… 』

気付いてたよ!?
ヤってる最中も愛情がないことも、孕んでからも普段と変わらないし
ベタベタを触ってたのは俺の方で、ネイビーからはスキンシップは一切無い
それだけ淡白であり、妊婦に興味ないよう
 
「 違うのか?子供が見たいだけじゃないのか? 」

『 違う……とにかく、ネイビーが産むまでは次は考えられない 』

俺は少なからず、孕んでくれたネイビーには想いが芽生えそうな感覚はあるけど
彼等の冷たさや、繁殖と愛情には何一つ結び付いてないことが寂しいと思う

アランとの子を望んだ時もあるけど…結局はデキなかった……
愛情があった相手との子は出来ないのに、全く無い相手とはこう簡単に出来るなんて……

「 変な女王蜂だな…っ…… 」

『 どうしたの? 』

一瞬痛がった様子のネイビーに、身体を離し前へと向き合えば彼は下腹に触れゆっくりと撫でていく

「 最近、よく動く……からな…。重くなった気がする 」

『 フフッ、強くて元気な子が生まれるといいな! 』

軽く屈んでお腹を撫でてから、耳を当てていれば密かに聞こえてくる音に笑みは溢れる
元気そうだと思っていれば、ネイビーの片手は俺の頭に触れていた

『 ん? 』

「 ……御前は、本当に嬉しいんだな…… 」

『 えっ?なんで? 』

何度か撫でてきた手は止まり、彼は眉を下げた

「 繁殖が嫌なのかと思っていたから、少しだけ驚いただけだ。コイツが生まれたらもう一度ぐらいは頑張ってやるから……繁殖に抵抗無くなればいいな…… 」

『 っ…… 』

なんでこう、サラッと言えるのかな
二人目なんて疲れるとか聞いてたから、望んでは無かったのにネイビーとなら…もう一人欲しいかもしれないと思ってしまった

「 そしたら、他の雄にも孕ませれることが出来るだろうしな 」

『 えっ? 』

「 なんせ御前は、雄なのに輸卵管の出し方をしら……いっ!! 」

『 本当、分かってない!! 』

なんでそんなにも他の雄を進めれるんだ
靴の踵で脚を踏み付けてから、背を向けて歩き出してから、踞ってる彼へと指を差して告げる 

『 いい、生まれるまで安静にだから!安静に!!任務はしてはいけません! 』

「 はぁ!?おい!いつ生まれるか分からないのに、任務放棄できるわけ無いだろ! 」

『 女王蜂からの命令です 』

「 っ……卑怯だな 」

なんとでも言えばいい、とばかりに睨んでからネイビーの元から離れれば
直ぐに、ハクから声を掛けられた

「 あ、ルイ様!お探しました 」

『 ん?なに? 』

「 なにって今日から、貴方様の子を生みたい雄達と面会する日ですよ 」

『 んん!? 』

忘れていたと言うか、興味無さすぎて放置してたけどそんな日があったんだ!!
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