女王蜂転生〜 色彩の書 〜

獅月 クロ

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別ルート

十七話 認めればイロイロ大変

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魔界に住む全ての魔物にとって、女王蜂(レーヌアベイユ)の言葉は絶対的であり 

直ぐに一つのルールは決まった

それは、元女王蜂の巣はサタン城であり移動する気はない為に、用があるなら正面から来るようにってことだ
余りにも普通すぎるのだが、案外我先に何て言う輩がいるからこそこのルールは役に立つ

只、俺がとても暇になるし眠くなるような事ばかりだ
お見合いの時のように女王蜂の玉座に座ってる時間が増えてその内容は似たものばかり
我が息子はどうだ、気が変わったら行為をして欲しいと言う奴
その度に拒否すれば、共にいるハクに拒否した名前を書いて貰っていた
そう、拒否リストも作った為にそれは直ぐに一杯になる

分厚い紙から、同じ人を探すのは面倒で三回以上来たら餌にすると言う脅しをしていれば、三回以上来る奴はいない
繁殖より、自分の命を大切にするのはやっぱり只のヤりたい目的の奴
もし、女王蜂の周りにいる者なら喜んで食べられようとするだろう

『 ふぁ…… 』

漏れる欠伸を隠すことなく欠伸をし、今日の面会人数を終え玉座から下りる

「 お疲れ様です。御風呂の準備を致しましょうか? 」

『 んー……どうしようかな~ 』 

あの日から、俺は“恋愛“を諦めることにした

そして、女王蜂と言う意志が強くなり
御気に入りが“四人“いればそれだけで十分で、彼等に向ける一方的な愛情でさえ、受け取ってくれるのに気付いた

“女王蜂“に対する思いは揺らがないのだからそれでいい
現女王蜂である以上、ヤキモチを妬く必要はないのだから、前よりずっと気が楽だ

なんであんなにも深く考えてたのか不思議なぐらい、今は気が落ち着いてる

段差を羽を広げ飛び降りて、ハクの元に行けば彼が一歩後ろに下がるのを気にせず手を伸ばし腹下へと触れば、膨らみと共に彼の頬はほんのりと色付く

「 あ、ルイ様…… 」

『 よく膨らんで来たな、御前との初の子を…早く見せて欲しいものだ 』

服装を変えた彼によって、腹はぼかっとした服によって分からないが触れば膨らみがある  
一度、ネイビーの腹を常に触っていたから近いのは分かる

「 嬉しい御言葉ですが、もう少し時間が掛かると思います……ふっ、もう少し撫でて下さい…… 」

『 素直だな、可愛い 』

自らの蜥蜴の尾をゆるりと揺らし、気持ちよさげに目尻を下げたハクを僅かに見上げては、反対の手で色白の頬に触れ目線が重ねれば、どちらとも無く口付けを交わす

俺達以外にいない、玉座の間にて触れる程度の口付けは徐々に深くなり、舌先を差し出す彼に合わせて深く口付けながら、腹を撫でていれば彼は吐息を漏らし腰へと手を回しそっと抱き締めてくる

「 はぁ、ルイ様……早く交尾がしたいです…… 」

『 産んだらな?ちゃんと二人目、作ろう 』

「 はい、喜んで…… 」

次の女王蜂を産み出してさっさと、役割を交代したい俺は否定するのを止めた  
その方が楽でもあり……彼等の思いを受け取りやすい

舌先を擦り合わせ、濃厚な口付けを交わしてから唾液の糸が切れ、ハクの頬へと口付けを落とせば彼は俺の角へと返す

「 御風呂の準備をして来ますね。今日はアラン様が御待ちです 」

『 意外にやっとだよな…… 』

「 本人が女体になるのに気付いてなかっただけですが、三回失敗してるので今回はちゃんと出来ると思います 」

そう、牢屋で居たときに声をかけたはずだが
あの後、意外に鈍感なアランは発情期が来てることに気付かず丸二日が経過した頃に、あれ?と傾げて、その後に忙しくて日付が開いて誘ったのに、本人の発情期が鈍く既に三回失敗してる

だからこそ、今回は俺が告げてアランが答えたのをハクと使用人に見届けて貰った後に
今日…ちゃんと、繁殖場で待ち合わせをすることになっていた

『 そうだと良いが…… 』

「 でも、三人をローテーションとは……増えるのに時間がかかりますね。ブラオン様もまだ一人目も産んでませんし 」

『 俺は焦ってないよ。それに人間の妊娠は十ヶ月なんだから魔物は短いぐらい。ゆっくり増やそう 』

「 そうですね…… 」

貴方がおっしゃるなら、と頷いてくれたハクに軽く笑い返しては共に風呂場へと行く

MAX半年の妊娠期間だとしても俺は構わなかった
ゆっくりでいい、サタンも千年はクロエと共にいたのに五十人しか産んでないのなら、あせる必要はない

体力を考えて百年に一度でも十分だと思うが、ネイビーの二人目が短いことに大丈夫なのかと心配すらなってきた

『 なぁ、ハク……ネイビーが二人目が一週間ぐらいしか休憩してないんだが大丈夫か?寿命が削られたり…… 』 

「 全然大丈夫ですよ。二回目からの妊娠期間は半年なんて優に越えて、数十年なんてざらですので 」

『 えっ……MAX半年じゃないのか? 』

俺はそう聞いたんだが、と首を捻れば彼は脚を止めてにこやかに笑った

「 それは一人目の時です。一人目の時は身体が慣れてないので半年程度ですが、二人目、三人目となると慣れるので長くなります 」

『 そうなのか……( じゃ、俺は三人を妊娠させたら、結構禁欲する必要あるってことか )』

流石に卵が腹にあるまま、襲えるなんて非道な事は出来ない
女王蜂として欲求不満なのは、アランが失敗してるときに苛々して気付いた
孕ませたくて仕方無いときに雄が発情期に入ってないと、相当苛々するからこそ禁欲に入ったときは落ち着こう

「 えぇ、ですので……私達の御腹に卵があるときはどうか気にせず他の雄に孕ませてて下さい 」

『 ……気にはするがな、浮気みたいだし 』

「 そんな事ないですよ。女王蜂は卵子を出し続けたくなりますし……それについて誰も嫌がりません 」

卵子を出し続けたいなんて結構なパワーワードだな
そんな、欲まみれの女王蜂になっていくなんて想像したかなくて、首を振ればハクは他人事のように笑った

彼等には、繁殖以外で交尾(セックス)したいと思わないから平気なんだろうな

そう思うと……人間って常に発情出来るから恐ろしいぜ…… 

『 まぁ、分かった。考えるさ 』

「 はいっ 」

俺が悩んでる時よりも 優しくなった彼の笑顔に癒される
やっぱり綺麗で可愛い顔立ちをしてると見ていれば、すげー……ムラムラする

『 ハクって可愛いよな 』 

「 へっ?えっ……そう、ですか? 」

『 見てたら、ムラムラする…… 』

隠す必要もない事に、廊下を歩き遥か先を見ながら呟いた俺に、彼は照れたように頬に両手を当て、気持ちが高ぶったのか、獣の尻尾を二本現れそれは不規則に揺れ動く

「 あ、あ、あの…… 」

『 ん、なに? 』

すげームラムラして、目が冷めていく感覚がして余り立ち止まりたくないと思いながら視線をやれば、彼は乙女のように身体をくねらせ、気を誤魔化すように、一本の尻尾を掴み毛繕いをしつつ告げる

「 ……卵が入ってても、宜しければ……交尾しますか……? 」

『 ……………… 』

後頭部から背中にかけて、落雷でも落ちたような感覚が走った
ほんの数秒前に、卵がある奴なんて抱けないと思ってたのに……

えっ、許可するの?マジで?
前世で妊婦襲うなんて相当ヤバイ奴だぞ……

『 あのさ、ハク……気持ちは嬉しいけど、今、相当ムラムラして……多分、ワンラウンドじゃ終わらないと思う 』

アランとの行為が待ってるが、この可愛い狐を襲いたい欲は彼にしか向けられないと分かる
口調が強くなる俺を気にすることもなく、ハクは尾を揺らし頷いた

「 構いません……吐き出したかったら、私の貯精嚢に沢山注いでください…… 」

『 …………御前って、なんて……可愛いんだ 』

負けた、その頬を染める様子に負けた

そうだな、その時に孕まなければ、丸一日待つ必要はないと言うか…妊娠中の体内は雌寄りになってるから貯精嚢があっても可笑しくはないか……

何故か納得しては、ハクは俺の手を引き空き部屋へと来るなりベッドを出して、照れ笑いを向ける

「 腹ぼて、ですが……どうか、抱いてください 」

自らを服を脱ぎ、膨らんだ腹に触れては告げるハクを見れば、理性など切れていた
 
その我が子を授かる腹の奥に、注ぎたいと思う俺は相当“女王蜂“に染められてるのだろうな

ベッドに押し倒し、自らの服を脱ぎ捨てて興奮するように六枚の羽を広げる俺に、彼はズボンを脱ぎ、全裸になれば恥ずかしげに下半身を尻尾で隠せばその尻尾を掴み舌先で舐めて、軽く甘咬みする

「 ふぁ、ぁ……ルイ様……尻尾は、敏感ですので…… 」

『 尻尾の付け根とかだろ? 』

「 ぁ!ぁ、そう、ですっ 」

片手を伸ばし横向きにさせ、尻尾の付け根である尾てい骨に触れれば、彼は腰を震わせ獣の耳を下げては頬を桃色に染める

『 可愛い……全てが可愛い……耳すら萌える…… 』

「 ぁ、はっ……ぁう…… 」

腹が大きいのなら横向きのままがいいだろうと思いながら、軽く被さり尾てい骨を撫でながら耳へと甘咬みすれば腰を震わせシーツを掴む様子すら愛らしい

「 ふぁ、みみ……んっ…… 」

彼等は優しい愛撫を知らない
口付けを落としたり、撫でるだけでさっさと行為に走らないことに不安と疑問を抱き、時よりこちらの様子を伺うのがまた可愛いと思う

白い首筋や肩、腰へと何度も口付けを落とし膨らみのある腹へと口付ければ、彼は片手で腹に触れる

「 早く……貴方の子に会いたいです……。こんな、私の魔力でも……ルイ様に似ていたら、うれ……ぁ!きゅうに…… 」

片手を孔へと触れれば、甘い声を上げた彼に笑みを浮かべる

こんな私?そんなのどうでもいい 

『 俺の子ならどんな姿でも嬉しいさ……ほら、キツかったら言えよ? 』

「 はぁ……はい……ンッ……ふぁ、ぁ、あ、んっ 」

人間の男と違って慣らしが必要ないほどに、蜜が垂れる孔へと完勃起してない、陰茎をゆっくりと埋めれば彼は浅い呼吸をし太股を支えては深く埋める

軽く当たるのが分かるほどにこの卵は生まれるために下まで落ちて……

「 ぁ、あっ! 」

『 よく開いてね?……もしかして、ハク……産まれそうなんじゃ…… 』

「 ルイ様っ、もう少し、刺激してください…… 」

『 えっ、マジか……お、おう…… 』 

流石にキツすぎて無いことに、冷静になり冷や汗の出る俺とは違って、彼は腰を揺らし身体を動かせば四つん這いへと変わる

「 はぁ、朝から……硬い便をどう、取ろうか考えてて…… 」

『 だから卵をウンコに例えるな……。多分これ……押し込まない方がいい、手前側を開くようにして…… 』

「 っ~!!ぁあっ、漏れますっ………そんな、開かないでぇ、あっ、あっ! 」

たまに馬とか牛とか、出産を手伝うために器具を使って孔を開かせるなんて有るがきっと同じだ
陰茎を引き抜き、変わりに片手を孔へと入れれば拳は軽く入った後孔を中で手を開けば、彼は腹筋を動かし、産むように息む

『 本来の姿に戻っていいから、このまま産め 』

「 はぃ……あっ、んぅ! 」

一旦、手を抜けば彼は言葉に合わせて獣の姿へとなれば二本の尾は横へとずれて、後孔はひくひくとひくつき、孔へと手を入れ直し広げていれば
もろに手に付く体液に眉は寄る

『( 卵が出やすくなるあれか…… )』

スゲー、ローションみたいにヌルヌルする……
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