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~ シルキー 視点 ~


しょーたの作ったハンバーガーを食べ終わり
見送ってから、輝夜の世話をして胡座のかいた股の間へと寝かせてそのまま一緒にゲームをしていた

『 あーあ、しょーたとゲームしたかったなぁ.... 』

“ 2000人突破! “

無双なんて爽快な倒していくゲームした方が楽しそうだと思いながら、コントローラーをポチポチして、時より割り箸を掴んでポテチ食べていれば気配もなく、背後に立ったものが頭上を鷲掴みされた

『 いっ!?  』

「 シルキーちゃん。全教科赤点って本当かい? 」

『 !!お、お父さん....御仕事、終わったんだね.... 』

掴まれた部分から力が入り、痛む頭に両手で手首を掴めば父親の方を向くときには
しょーたより遥かに怖い顔をした、父親のいい笑顔がそこにあった

「 そりゃな。それより赤点なのになんでゲームなんてしてんだ? 」

『 いや、ちょっと気晴らしで.... 』

「 あ“? 」
 
『 ....すみません、ゲーム止めます 』

直ぐにセーブしてからゲームをやめた
ついでにポテチの袋も丸めればやっと手を離した父親は一つ溜め息を吐いてからスマホを取り出し誰かにメールらしきものをしたことに、私の夏休みはゲーム三昧の夢は終わりを告げたんだと察した

「 明日から家庭教師を雇う。日本に来たからと赤点なのは許さんぞ。全教科95点以上は取れ。もし取れなかったらゲームとおやつは卒業迄無しだ 」

『 そんなぁ!!!頑張る!! 』

「 あぁ、頑張れ 」

輝夜を取られなかっただけ、よかったのかも知れないけど
私からしたらゲームとおやつが無いのは
パンツに柄がないのと同じぐらい寂しいこと
それだけは阻止しなくては

『 勉強頑張るぞー!取り敢えず、待受画面....しょーたのパンツにするか 』

「 ........ 」

取り敢えずゲームを止めて、今は待受画面を何にするか選ぶことにした

今日は寝ることにして、
なんとなく自分の部屋の方の寝室のベッドに横たわり、輝夜を顔の横に置き背中を撫でながら一眼レフからパソコンに、そしていいのだけスマホに送ったのを厳選して見ていく

『 こっちの方が.... 』

一眼レフで撮ったのはパンツ岳じゃない、カメラで遊ぶついでに、しょーたが他の人と話してる時やポーズの撮り方に戸惑ってるのや、たまにいい顔をする時のだってある
  
なんでこんなにもパンツではなくしょーたの顔も撮ってるのか自分でも分からない

『 輝夜....しょーた、イケメンなんだよ。知ってた? 』

「 クゥー 」

『 ふっ、日本人男児は格好いいよな.... 』

本人は自分の容姿をどう思ってるか分からないが、それでも他の男児より格好いい

やって来るモデルとは違った雰囲気もある、だから彼等とは違ってるようで似た下着を色々着て見せて欲しいと思う

『 そうだ、しょーたに此をネタにして通話してみようか 』

Vパンツ写真を送ってから、しょーたの返事がやって来ればそのまま通話のボタンを押してみた

“ ビックリした、なに? “

『 ....あ、いや....そう、パンツ上手く撮れてるでしょ? 』

帰るのを引き止めたのはきっともう少し話したかったのかと思う
だから、例え彼に似た声にするために機械がそんな音を出していたとしても
話をしてるだけでよかった

“ いやー、見たくないね “

『 そう?私にはいい画だよ 』

“ ふはっ、誰も自分の下半身なんて見たくないもんだよ。君得でしょ “

『 まぁ、私得だなー 』

案外、顔を見て話すより弾む会話に少しだけ嬉しくなると同時に胸に感じる緊張感に似た物はいつの間にか消えていた

『 ふぁ.... 』

“ めっちゃ欠伸してる、寝ないの? “

『 もう少し.... 』

“ 無理しないようにね? “
 
通話しはじめて3時間は過ぎていた

誰かとこんなに通話したのは初めてだと思うぐらいに、寝る寸前で聞こえてくるしょーたの生活音や声に何処か安心感があった

“ オリビア? “

『 シルキー.... 』

“ えっ? “

『 シルキー....しょーたって、呼ぶから....しょーたも....シルキーって.... 』

寝落ちする寸前に言った言葉

余り覚えてないけど、彼が少しだけ息を詰めたようなそんな雰囲気の後に今まで聞いた声より、ずっと優しく聞こえた

“ ....シルキー、おやすみ “

『 ん....おやすみ 』

通話は私から切れなかった

それはまた、しょーたも同じだったとは起きて知った

通話時間8時間26分53秒

触れて切れかた、電波で切れたような
そんな中途半端でどちらも起きてない朝方に切れていた
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