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幾つも頭の中でクエスチョンマークが浮かぶ中で、彼はふてくしたように顔を背けた

「 シルキーの為に作りたいとか言うなら、夫にでもなって毎日作りゃいいだろ。俺がそうだ、リリーのために料理勉強して作った 」

えっ、シルキーの為に毎日作る?

この人は何を言ってるのかと頭の中は真っ白になる

「 裁縫だって出来る。家事もな...大体あの家事が全く出来ない娘の婚期が遅れるのを考えたら御前ぐらいが、マシなんだよ 」

婚期?マシ?

「 えっと、どういうこと....ですか? 」

「 ほぅ、娘の父親から言わせるなんていい度胸じゃねぇか 」 

「 えっ!? 」

いや、めっちゃ怒ってるけど俺また地雷踏んだのかな!?って疑問になって焦っていれば、彼は溜め息を吐いた

「 ....シルキーが18歳になるまで手を出さないと約束できるなら交際しろ、結婚でもすりゃいい。御前のストーカーには負けた.... 」

「 !! 」

くそ、嫌だけど、なんて言う彼の言葉に俺はやっと理解してから改めて問い掛けた

「 えっ、シルキーと付き合ってもいいんですか!?そのまま結婚しても.... 」

「 付き合って、って付き合ってねぇのかよ.... 」

「 まだです!告白も! 」

「 は?まぁ、許すからストーカーは止めてくれ。地縛霊みたいで気持ち悪い 」

「 はい、やめます!! 」

最初に父親から許可が貰えるなて思わなくて、嬉しくなって笑顔を向けていた俺はリビングに繋がる扉が開く音が聞こえる

『 ふぁ、はよう.... 』

「 シルキー、おはよう!!あのさ!! 』

「( おま、此処でいうのか.... )」

『 ん? 』

俺は嬉しくて、立ち上がってからシルキーの元へと行けば寝癖のついた彼女を見てから、手を取り真剣に告げた

「 俺と付き合ってくれませんか?彼女になって欲しい! 」

『 ....付き合う?私が、彼女? 』

「 うんうん 」

俺は返事を待つ為にキラキラと視線を向けていれば、シルキーは眉を寄せこれでもかってぐらいしかめっ面したら俺の手を離した

『 やだ 』

「 えっ.... 」

『 だって、彼女になったら赤ちゃん出来る。まだ一人がいい 』

「 ブッ!!ごめ...... 」

背後で盛大に吹き出した声に、あの人の教育の仕方を一度見直して殴りなくなった
でも、シルキーの表情は嫌そうでは無かった

『 しょーたが....一緒に居るだけでもいいって言うならいいよ? 』 

「 いいよ。俺も大学行って、ちゃんと就職するまで余裕は無いと思うから、シルキーと一緒に居るだけで....だから、一緒にいていつか子供が出来ても、ずっと俺の彼女で居てくれる? 」

『 ....ずっと一緒、しょーたと、いいぞ!! 』

嬉しそうに俺へと抱き着いてきたシルキーに俺もまた嬉しくなってその身体を抱き締めた

寝巻き姿だし、寝癖付いてるけど本当可愛くて仕方ないね

「 俺は告白の許可が嬉しいあまりに、その日にヤッて子供が出来たから御前はそうなるなよ。すげぇ苦労する....学生だし仕事ねぇし、いっそのこと会社作った方がはぇし.... 」

「 なりません!!変な教育教えないで下さい 」

『 お父さん、彼女になったら赤ちゃん出来る言った!どういうことだよ!? 』

「 シルキー....パパみたいになるなってことだ 」

告白オーケー、その日にヤっちゃうこの人もヤバイがそれを敢えて言わずに彼女になったら赤ちゃん出来ると教えこんだのもヤバイだろ

と言うか、就職先が無いから会社設立しちゃったとかどんな無鉄砲なんだ....

『 顔洗ってくる~ 』 

「 うん 」

「 なぁ、しょーた 」

シルキーが離れてから直ぐに、下ネタ大好きなこの人に捕まった

肩へと腕を置かれ、顔の横でニヤリと笑う表情は悪魔だ

「 彼女ってことは、あんな事やこんな事まで出来ちゃうんだぜ?まぁ、したら殺すけど.... 」

あんな事やこんな事....

“ しょーた、パンツ可愛いの履いてないから....恥ずかしい.... “

“ 気にしないで、シルキーの全部....見せて? “

「 くそ、エロオヤジ!!卑猥すぎる!! 」

「 あははっ。御前の辛抱の強さが楽しみだなー! 」

酷すぎる、手を出すなと言われた矢先にそんな事を言われたら色々考えてしまうじゃないか

いいよ、大学卒業するまでは手を出さないと決めてるから....

それに職についてないのに無責任な行動は俺が嫌だ

「 と言うか、料理人辞めたら俺はなんの道に進めばいいんだーー!!! 」

「( 楽しそうで何よりだ )」

シルキーの為に料理人になろうと思ったけど、態々お客に提供するのはバイトで十分だ

そう思うと俺は何になればいいんだ?

ねぇ、シルキー....君は何を目指すの?

『 私は考えてたけど、モデルになるよ 』

「 へっ、モデル? 」

『 うん、芸能界に行く。大変だけど頑張る....だから応援してね 』

「 分かったよ。俺も隣で支えられる人になるよ 」

シルキーの行きたい道に俺は陰ながら支えられる人になろう

とりあえず給料が良くて、

シルキーの傍にいられそうな職って....
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